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JRC Round 6
開催日
2011年9月2日〜4日
開催場所
北海道・洞爺湖町 近郊
天候/路面
DAY1 : 曇のち雨/ウェット
DAY2 : 曇のち晴/ウェット
総走行距離
522.48km
SS総距離
116.94km (15SS)
得点係数
2.0
(非舗装路 100km-150km)
参加台数
全日本選手権 47台
*オープンクラス2台を含む
(ADVAN装着車 23台)
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全8戦で競われる2011年の全日本ラリー選手権も終盤戦に突入。第6戦、第7戦と北海道を舞台にしたグラベルラリーが続くカレンダーだが、まずは「ARK Rally 洞爺」が9月2日から4日にかけて北海道の洞爺湖町周辺で開催された。

一昨年まではキロロ、昨年はニセコと、北海道有数のリゾート地を舞台に開催されてきたTeam ARK主催の全日本戦。今年は2008年の北海道・洞爺湖サミット開催で世界的に知名度をあげた洞爺湖地区で、地元の強力なバックアップを受けて行われることとなった。
ラリーはグラベル(非舗装路)ステージで、15本のSS(スペシャルステージ)を合計した距離は116.94km。ポイント係数は2.0と大きく、シリーズ争いにおいてはしっかりここでポイントを積み重ねることが重要な一戦だ。

前戦、ターマックで競われたハイランドマスターズを制してランキングリーダーに躍り出た奴田原文雄選手/佐藤忠宜組。次戦の「Rally Hokkaido」も見越して、高速グラベルステージ向けのセットアップで臨んだが、こちらはややテクニカルな要素も強いステージとなっており、セットアップが合わずに我慢の展開で序盤を戦うこととなる。

折から日本に接近している台風12号の影響もあって、金曜の夜には強い雨が降った洞爺湖地方。ステージはぬかるみ、リピート毎に路面は深くワダチが掘れて、上位陣からもリタイアが続出するカー・ブレイク・ラリーとなっていった。
そんな中で5本のステージを走り終えた奴田原選手組は45分サービスの間にサスペンションを交換。ドライビングフィールはこれで大きく向上してSS6「CHRYSANTHEME 2(8.16km)」ではステージベストをマーク。しかしDAY1は、午前中は曇りだったが午後から雨に見舞われてしまい、思うようにタイムアップが叶わない歯がゆい展開が続いていく。

トップと25.8秒差の3番手で折り返した奴田原選手は、日曜日のDAY2最初のステージとなるSS11「CHRYSANTHEME 3(8.16km)」で3回目のステージベストを叩き出したが、その後は我慢の走りでマシンをしっかりとフィニッシュまで運んで3位でラリーを終えた。

総合2位を獲得したのは柳澤宏至選手/中原祥雅選手組。15本のSS中、19.37kmのロングステージを含む5本のSSでベストタイムをマーク。チームメイトの炭山裕矢選手/加勢直毅選手組とともに「Rally Hokkaido」に向けたセットアップなどのテストも進め、大きな収穫のある結果を獲得した。

4つのクラスで最もサバイバルな展開となったのがJN3クラス。出走した11台のうちフィニッシュまでマシンを無事に運べたのは僅かに4台、その中でADVANを装着するプロトン・サトリアネオがワン・ツー・フィニッシュを飾る快挙を実現した。

マレーシア製のプロトンはキャロッセの手で日本に輸入されており、安価に本格的な競技車両を仕立てられるベースモデルとして注目が高まっている存在だ。今季はその実力を証明するためにCUSCO RACINGから1台、CUSCO JUNIOR RALLY TEAMから2台が全日本選手権に参戦している。

そのうちADVANを装着する2台、CUSCO RACINGの牟田周平選手/星野 元選手組と、CUSCO JUNIOR RALLY TEAMの明治慎太郎選手/漆戸あゆみ選手組が、終盤で激しいトップ争いを展開する。最終のSS15「FRUITS TRAVERSE 3(16.10km)」で10.9秒リードするステージベストを叩き出した明治選手組が牟田選手組を逆転して、サトリアネオの初優勝を飾ることに成功。
「カタログスペックは最新のスポーツカーと比べて物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、クルマの持っている耐久性やバランスがラリー向きだと思います。次のRally Hokkaidoでは今回の倍の距離を走りますが、また今回のようにその辺りを実証出来ると思っています」と、キャロッセの長瀬努社長も今回の結果に満足した笑顔を見せた。

JN2クラスは地元・北海道の田中伸幸選手/遠山裕美子選手組が7本のステージベストを奪う好調な走りを披露。特にDAY2ではSS10から5連続ベストでライバルを圧倒、今季からヴィッツのマシンをスイッチして戦うJN2クラスで悲願の初優勝を手中におさめた。

JN1クラスは5台の参加で成立、ADVAN勢では葛西一省選手/安田弘美選手組が準優勝を獲得。「Rally Hokkaido」出場に向けたライセンス上級移行のため、完走を目標として挑んだ葛西選手組だったが、過酷なラリーを生き残って「Rally Hokkaido」に向けて弾みのつく表彰台となった。
 
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合3位 (JN4クラス : 3位)】
今回はステージによってクルマの合う、合わないが大きく出てしまうラリーでした。DAY1では途中のサービスで足を変えて勝負に出たのですが、フィーリングは向上してステージベストもマークしましたが、全体としては苦戦を強いられてしまいましたね。
ただ、リタイア率も高い中で本当はもっと上の順位が欲しかったのですが、しっかり完走してポイントを獲得出来たのは大きなポイントになります。次の「Rally Hokkaido」は必勝体制で頑張ります。
  
柳澤宏至 選手
 【今回の成績 : 総合2位 (JN4クラス : 2位)】
前半はどのくらいのタイムが出るかな、と自分のペースで走っていたのですが、そこそこのタイムは出るのですがトップは更に速かったですね。タイムの出るところは良いペースでいけるのですが、条件の悪いところでは離されてしまった部分もありましたから、そこはセットアップにしてもドライビングにしても課題ですね。
レッキを走ったら北海道にしては細かい感じの道だったので、曲がりやすい方向にセットを振りました。
今回はサトリアもワン・ツー・フィニッシュを飾れたので、CUSCOのチーム全体としては良いラリーになりましたね。
 
明治慎太郎 選手
 【今回の成績 : 総合13位 (JN3クラス : 優勝)】
最後は4秒差くらいで、トップの選手がターボトラブルに襲われていたこともあって、勝負かなと思ってマキシマムアタックをかけていきました。グラベルラリーについては僕もまだまだ初心者なのですが、ワダチを有効に使えたのが大きな勝因になったと思います。最終ステージは16.10kmと長かったので、後半ではいつ飛んで行くかわからなかったので「早く終わってくれないかな」という思いもありました。
タイヤは牟田選手組と基本的に同じパターンで、長いサービスで4本を交換して臨みました。

牟田周平 選手
 【今回の成績 : 総合14位 (JN3クラス : 2位)】
次の「Rally Hokkaido」に向けたテストも出来て、有意義なラリーになりました。ただ、負けちゃったので……。いつも以上に悔しいです!!
本当に悔しい思いでいっぱいなのですが、チームの皆さんも頑張ってくれて、何とか結果を残さないといけないと思って戦っていました。ただ、最後の最後であれだけ明治選手にやられてしまうと……。
今回は砂利の捌けているところでコーナーリング中に赤土になったりとか、路面の変化が凄くありました。僕は九州が地元ですが、ミックス路面のようなラリーは走ったことがあまり無いんです。だから要勉強ですね。明治選手とは経験値の差を感じました。
難しい路面でしたが、ADVAN A035を僕はとても信頼しているので安心して走れました。昨年までは他社のタイヤで走っていましたが、A035は唐突な動きが無いんです。赤土になると極端にグリップが抜ける、というようなことも無く、コンパウンド選択で悩む場面のあるコンディションでしたが、走りは全く問題ありませんでした。
次の「Rally Hokkaido」は、「見ていろよ、明治選手!」の思いで頑張ります(笑)。

田中伸幸 選手
 【今回の成績 : 総合16位 (JN2クラス : 優勝)】
前戦から比べてクルマを進化させている部分もありますが、今回はそれよりも楽しく一所懸命走ろうと思って戦った結果が優勝につながりました。
今回の勝因として言えることは、実はパンクしてもおかしくないところが6回あったのですが、一度もタイヤのトラブルに見舞われることが無かったのです。
ドライビングは基本的に変わっていませんが、我慢することは心がけました。本当は2速に落としたいところを3速のままで行って落ちないようにする、とかですね。
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