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JRC Round 1
開催日
2011年4月8日〜10日
開催場所
佐賀県・唐津市 近郊
天候/路面
DAY1 : 晴れ/ドライ
DAY2 : 晴れ/ドライ
総走行距離
263.29km
SS総距離
58.63km (10SS)
得点係数
1.0 (舗装路 50km-100km)
参加台数
33台 (ADVAN装着車 14台)
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2011年の全日本ラリー選手権は、2006年以来6年連続で九州は佐賀県の唐津市を舞台に開幕を迎えた。桜が咲きほこる唐津には全日本選手権に33台がエントリー。
3月11日に発生した東日本大震災に配慮して当初予定よりも距離を短縮の上で、チャリティオークションや義援金募金活動に多くの時間を割り当て、ラリー界が一体となった被災地支援の取り組みを実現した。

競技は8日(金)に、唐津市中心部にある唐津神社のセレモニアルスタートで幕を開ける。例年通りに一年間の安全を参加選手全員で祈願した後、今回は震災の犠牲になった方々に黙祷も捧げられた。
そしていよいよ坂井俊郎唐津市長の振り下ろすフラッグの合図で競技日程に入る。ゼッケン2番をつける奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組の「ADVAN-PIAAランサー」も、主催者が配布したステッカーに加えて、チームが独自に制作した「がんばれ、東北。がんばれ、日本。」と記されたステッカーを車体に貼付して参戦、被災地支援をサポートした。

レッキが行われた金曜日は昼過ぎまで雨模様となったが、競技日となる土曜・日曜はともに快晴に恵まれ、絶好のラリー日和となった。しかし、そんな穏やかな天候とは裏腹に、競技のほうは大波乱の展開となってしまう。

土曜日のDAY1、まず最初のSS1「HAYASHINOUE 1(4.16km)」を2番手タイムの3分23秒0であがった奴田原選手組。しかしフィニッシュ後にシフトフィーリングの違和感を覚えた奴田原選手、それはSS2の「SANNPOU 1(6.86km)」に入って症状の悪化が進む結果となってしまい、ステージ終盤でトラブルに襲われてしまう。
なんとか惰性でステージフィニッシュまでマシンを運んだが、それ以上の走行を許されるコンディションではなく、早々に無念のディリタイアを喫してしまった。

ただ、今季から全日本ラリー選手権ではディポイント制が導入されていることもあり、サービスパークでミッション交換を施して日曜日のDAY2に出走。
終盤に2回設けられたギャラリーステージでは、連続でステージベストをマークする速さを見せて、今回から投入した255/40ZR18サイズのADVAN A050の優れたポテンシャルを遺憾なく見せつけた。

奴田原選手の戦線離脱でADVAN勢のトップに立ったのは、地元・九州の榊雅広選手組。マシンは大嶋治夫選手のものをレンタルし、コ・ドライバーは井手上達也選手がつとめる。
榊選手は4輪駆動部門と2輪駆動部門が統合されて以降の全日本選手権では初めて使われるステージとなる、SS3「SHIRAKIKOBA 1(8.99km)」で2番手にポジションを上げた。その後も安定したペースで合計10本のステージを走りきり、堂々の準優勝を獲得した。

JN3クラスは開始早々からADVAN A050が高いポテンシャルを見せつけた。
雨の影響でまだ若干路面が濡れていた難しいコンディションの中、SS1ではカローラ・レビンの山口清司選手組がステージベストをマーク、S2000の筒井克彦選手組がセカンドベストで続いて、スリッピーな路面に足をすくわれることもなく好調なスタートを切った。
その後、独走と言える速さを見せたのは筒井選手組。ディフェンディングを全く寄せつけない走りを見せていた筒井選手組はDAY1を終えて26.1秒という大量マージンを稼ぎだした。DAY2はこのマージンを背景にペースコントロールをして主導権を確固たるものにしていく。
しかしSS7「SANNPOU 3(6.86km)」で思わぬ展開が待ち受けていた。快調にこのステージも駆け抜けていた筒井選手組だったが、あと1.3kmを残した地点で突然にデフトラブルが発生。完全に破損してしまったために走行出来なくなり、無念のリタイアとなってしまった。

結果、このクラスで表彰台を獲得したのはロータス・エキシージの松本琢史選手組。
DAY1は我慢の走りを強いられたが、DAY2に入ってセッティングが合ったことから猛チャージを披露。5番手でスタートしたDAY2、ステージごとにポジションを上げてSS9「HIZENN 1(1.38km)」を終えて山口選手組と全くの同タイム。FFのセリカとMRのエキシージ、注目の対決は松本選手が山口選手に0.8秒差をつけるステージベストであがり、3位表彰台を獲得した。

JN2クラスはフィットの丹羽和彦選手組が、こちらも独走を見せた。
前半ではJN3クラスのトップを上回る総合順位につける韋駄天ぶり。熟成の進んだマシンとADVAN A050の高いポテンシャルがライバルを圧倒、DAY1を終えて2番手に1分02秒3の大差をつけた。
ところがDAY2に入って最初のSS7で痛恨のクラッシュを喫してしまう。

代わってDAY2に入ってじわじわとポジションを上げてきたのは、ヴィッツを駆る川名賢選手組。
DAY1を4番手で終えていた川名選手組は、2番手との差を6.1秒に詰めて2本のギャラリーステージへと臨む。
勝負は最後の最後、SS10で決した。このステージをしっかり走りきった川名選手組は2番手タイムをマークして順位をひとつ上げることに成功。堂々の準優勝でシリーズチャンピオン獲得という目標に向けて、大きなポイントを獲得した。
 
Driver's Voice
榊  雅 広 選手
 【今回の成績 : 総合2位 (JN4クラス : 2位)】
最初のSS1だけは、路面とセッティングの兼ね合いでちょっとつまづいた感じだったのですが、そのあとは順調に戦えたラリーでした。
「勝田(範彦)選手に勝つんだ」という強い信念の下で、DAY2のスタートなどでも10秒ほどの差を取り返そうと頑張ったのですが、ちょっと届かなかったですね。
 
松本琢史 選手
 【今回の成績 : 10位 (JN3クラス : 3位)】
震災の影響で仕事が忙しく、自分の車をメンテナンスやセッティングする時間が全く無い状態での参戦でした。
セッティングが合っていないためにフロントタイヤを活かせず、最初のサービスで手を加えてみたのですが状況は好転しなくて、全く原因がわからない“迷宮入り”になってしまいました。そこでDAY1の最終サービスで、昨年のハイランドマスターズのセッティングに戻してみたんです。タイヤも空気圧を調整したのですが、これが大当たりでした。
実は震災の影響もあって自分自身の参戦もどうしようかと考えていたのですが、被災して大きな被害を受けた方から「出場して頑張ってください。周りのみんなも携帯電話で速報を見たいと言っています」というメールをもらいました。僕たちがラリーを頑張ることで、被災した皆さんに力を与えられる部分もあるのかな、と思いました。僕はメールをもらってとても嬉しかったのですし、結果を残すことで声援に応えることができて本当に良かったです。
  
川 名  賢 選手
 【今回の成績 : 15位 (JN2クラス : 2位)】
今回のラリーでは、スピンしてしまったりペナルティを受けたこともあって、納得していない部分もあります。
DAY2の林道ステージを終えて3位でしたが、4速ギアの調子が悪くて、ダム沿いのSS9とSS10はハイスピードなので厳しいと思っていました。でもラリーは何が起こるかわからないので、最後まで頑張って走ろうという思いで臨んだのですが、相手のミスがあって2番手に上がることが出来ました。
今年は全戦に出場してチャンピオン獲得を目指しますので、“我慢比べ”に勝って得た今回のポイントは大きいですね。ただ、監督の大庭(誠介)先生からは「今日の2位は、2位じゃないぞ」と厳しい言葉もいただきました。
 
Technical Information
今回からADVAN A050の255/40ZR18サイズをランサーエボリューション]に投入した。これは、今シーズンの全日本ラリー選手権でリストリクター径が従来の32パイから33パイに拡大され、パワーやスピードがアップすることに対応したもの。
「ADVAN-PIAAランサー」は、DAY1については残念ながら早々のリタイアとなってしまったが、DAY2ではハイスピードなレイアウトのギャラリーステージでベストを奪うなど、その高いポテンシャルはしっかりとタイムに反映された。
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