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日程・レポート・結果表 カテゴリー&タイヤ解説 JGC 2010 チャンピオンドライバーインタビュー
クラス区分 [LINK] JAF Motorsports
カテゴリー&タイヤ解説
モータースポーツの原点とも言えるジムカーナ競技。1台ずつがひとつのコースを走ってタイムを競い合う「スピード行事」のうち、舗装路面を舞台に行われる競技である。
競技は1日に90秒程度のコースを2本走行してベストタイムを競い合う。この短い時間に向けて選手は全神経を集中させ、持てる力の全てを出し切って渾身のアタックランを繰り広げる。

ジムカーナは全国各地で練習会や地区戦などが多数開催されているが、その頂点となるのが全日本ジムカーナ選手権。
2011年のカレンダーは、北海道から九州までの全8戦がカレンダーとして組まれていたが、3月11日に発生した東北太平洋沖地震の影響によって開幕戦はキャンセルとなった。

2011年のシリーズ、注目点の一つ目はパイロンコースが皆無となったことである。敷地の広い駐車場などを舞台に、パイロンで設定されたコースで競う形態はジムカーナの原点とも言えるものだったが、今季は全戦がミニサーキットなどの専用クローズドコースを舞台とするものになった。

もうひとつの注目点はAEクラスが新設されたこと。
今や街中でもハイブリッドカーや電気自動車を見かけることは決して珍しくなくなっているが、こうした新世代のエコカーを対象としたのがAEクラス。これからのモータースポーツ界にとって重要な存在となるクラスだけに、その成功が期待されている。

全日本ジムカーナ選手権で強さを見せているのがYOKOHAMA勢。
2010年のシリーズでは成立した全11クラスのうち、6つのクラスでシリーズチャンピオンを獲得。改造範囲の狭いPNやN部門から、SA、そして競技専用車で戦われるSCやDといった幅広い各部門で栄冠を手中におさめた。
中でもSA3クラスでは天満清選手がシリーズ全勝という快挙を達成。SCクラスでも谷森雅彦選手が9年連続でのチャンピオン獲得を成し遂げ、2011年も活躍が期待されている。

全日本ジムカーナ選手権を戦うタイヤは、これまでの「ADVAN A050」に加えて、PNとAE部門では「ADVAN NEOVA AD08」が使われる。これは、両部門についてタイヤに関する新たな規定が設けられたことによる。

規定の内容を詳しく説明すると、「接地面にタイヤを1周する縦溝を有するものを使用しなければならない」という条文が定められた。ADVANのラインナップで言うと「ADVAN A050」の使用は認めらないが、「ADVAN NEOVA AD08」が強い武器になるということである。
また、PN車両もN車両と同様に、一定の条件を満たすことでカタログサイズを基準として最大で幅を10mm、ホイールサイズを1インチ拡大することが出来るようになった。

なお、決勝で使えるタイヤの本数は第1ヒートスタート前にマーキングされた1セット(4本)のみと定められている。
クラス区分
2011年の全日本ジムカーナ選手権は、新設されたAE部門を加えた13のクラスで競われる。

改造範囲が最も狭いPN部門をはじめ、N部門、SA部門、そしてAE部門は一般公道を走行できるナンバー付きの車両。SC部門とD部門はナンバー無しの競技専用車両となる。

PN部門については年次制限が設けられており、FIAまたはJAF公認、もしくはJAF登録車両であり、同一車両型式の公認/登録発効年が2011年から起算して5年前の1月1日以降の車両にのみ参加資格が与えられる。

※以下の写真は2010年の参戦車両。
PN Class
PN1 Class : 排気量1,600cc以下の2輪駆動
PN2 Class : 排気量1,600ccを超える2輪駆動
PN3 Class : 4輪駆動

 
2009年のシーズン途中から設立されたPN部門。改造範囲は非常に限られており、低廉な参戦コストを実現している。排気量や駆動方式により3つのクラスに分かれており、このうちPN1クラスではデミオで参戦した福田大輔選手が2010年のチャンピオンに輝いた。
N1 Class
駆動方式 : 制限無し
エンジン排気量 : 1,000cc以下

 
改造範囲の制限は厳しいものの、PN車両に比べるとエアコンの取り外しやフライホイール、スタビライザーなどの交換が認められているN車両。
その中でもっともコンパクトな排気量1,000cc以下のマシンによって競われるのがN1クラスで、駆動方式の制限は設けられていない。
N2 Class
駆動方式 : 前輪駆動
エンジン排気量 : 1,000cc超

 
N車両の中でエンジン排気量1,000ccを超える前輪駆動のマシンが分類されるN2クラス。主力となっているマシンはホンダインテグラで、DC5型とDC2型それぞれを駆るドライバーが激しい競い合いを演じている。最低車両重量はN、PN、AEの各車両は自動車メーカーが発行したカタログ等に記載の車両重量とされる。
N3 Class
駆動方式 : 後輪駆動
エンジン排気量 : 1,000cc超

 
エンジン排気量1,000ccを超えるN車両規定の後輪駆動マシンよって競われるN3クラス。ロータスエキシージ、マツダRX-7、ホンダNSXといったピュア・スポーツカーがしのぎを削りあっている。
2010年はロータス・エキシージを駆る柴田優作選手が堂々の2年連続シリーズチャンピオンを獲得した。
N4 Class
駆動方式 : 4輪駆動
エンジン排気量 : 1,000cc超

 
N車両の中でもっともパフォーマンスの高いハイパワー4輪駆動車が属するN4クラス。
車種としては圧倒的に多数派となっている新旧のランサーエボリューション同士が繰り広げる渾身のアタック合戦が大いに見どころとなるクラスだ。
SA1 Class
駆動方式 : 2輪駆動
エンジン排気量 : 1,600cc以下

 
PNやN車両と同じくナンバー付きであるが、改造範囲が広く設定されているSA車両。2輪駆動で排気量1,600cc以下のエンジンを搭載するマシンが分類されるのがSA1クラスだ。
マフラー等の交換が認められているため、走行時の迫力ある“サウンド”も観ていて楽しめる。
SA2 Class
駆動方式 : 2輪駆動
エンジン排気量 : 1,600cc超

 
SA1と同じ2輪駆動でも、エンジン排気量がより大きい1,600ccを超えるマシンはSA2クラスとなる。このクラスはADVAN勢が2010年のシリーズランキングのトップ3を独占する強さを見せた。。
見事にチャンピオンを獲得したのは、2010年がADVANを装着して戦う一年目となったNSXの新井大輔選手だった。
SA3 Class
駆動方式 : 4輪駆動
エンジン排気量 : 制限無し

 
実力派のベテランが接戦を展開するSA3クラス。
エンジン排気量の制限は無く、SA規定の全ての4輪駆動車両がこのクラスとなる。
2010年はランサーの天満清選手が堂々の全戦優勝を飾り、文句無しのシリーズチャンピオン獲得を成し遂げた。 
SC Class
駆動方式 : 制限無し
エンジン排気量 : 制限無し

 
FIA公認車両、JAF公認車両またはJAF登録車両をベースに、幅広く認められた改造範囲の中で仕立てられたSC車両。市販車ベースではあるが、このクラスはナンバーを有さない競技専用車だ。
SCクラスの“顔”と言える存在が谷森雅彦選手。2年目となるランサーエボリューション]は熟成進化も進み、9年連続王座に輝いた。
D Class
駆動方式 : 制限無し
エンジン排気量 : 制限無し

 
規則の範囲内で作られたマシンであれば事実上の改造無制限と言えるD車両。主にフォーミュラタイプのオリジナルマシンが競演するDクラスはSCクラスとともにスリックタイヤの使用が認められている。
このクラスで強さを見せるのもADVAN。2010年はシリーズ4勝を飾った斉藤孝行選手がチャンピオンを獲得した。
AE Class
駆動方式 : 制限無し
エンジン排気量 : 制限無し

 
2011年から新設された部門で、電気自動車とハイブリッドカーによって構成される。
PN車両と同様に使用できるタイヤは接地面に1周する縦溝を有するものと定められているので、ADVAN NEOVA AD08の高いポテンシャルが遺憾なく発揮されるクラスだ。
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