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JGC Round 6
開催日
2011年8月28日(日)
開催場所
ツインリンクもてぎ
・北ショートコース (栃木県)
天候/路面
晴れ/ドライ
気 温
24度 〜 32度
路面温度
27度 〜 39度
参加台数
144台
(ADVAN装着車 42台)
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シリーズ後半戦に突入した2011年の全日本ジムカーナ選手権。
そろそろ年間タイトルの行方が話題にあがるようになり、その戦いぶりは一層熱を帯びてきた。今回も「勝てばチャンピオン確定」といったクラスもあり、上位を戦う選手たちはよりコンセントレーションを高めて決勝に臨んでいる。

今年も酷暑に見舞われた関東地方だが、第6戦を迎える週末はやや気温も下がり、8月末としては過ごしやすい天候となる。それでも決勝日は朝から快晴となり、強い陽射しが照りつけて気温、路面温度ともに上昇。練習走行やセッティングに余念のなかった金曜、土曜日とはやや異なったコンディションでの戦いとなった。

ツインリンクもてぎ内にある国際規格カートコースの北ショートコースは、フラットなサーキット舗装でアップダウンも少ない一方で、路面のミューをつかみにくい一面も持つ。
決勝コースは外周のハイスピードセクションに加えて、インフィールドのS字とシケインといったコーナリング部分、スタート直後のいきなりのターン、そして中盤にはスラロームから270度ターンへとつながるセクションも設けられ、頭を切り換えながら全体を的確につかむスキルが要求される設定となっていた。

午前中の1本目に対して、午後の2本目は強い陽射しの影響で路面温度が10度以上も上昇。マシン、ドライバーともに温度変化への対応が要求される状況となったが、そんな条件下でADVAN A050のG/Sコンパウンドが本領を発揮。負荷の大きい中低速コーナーや荷重変化の激しいS字やシケインでも安定したグリップ力とバランスのよさを維持。FF(前輪駆動)、FR(後輪駆動)、4WDといった駆動方式を問わずに上位タイムを刻むのに大きく貢献する。

N1クラスでは平田裕三選手(ヴィッツ)は、路温が上がりタイムアップが難しいコンディションのなか2本目にベストタイムを記録し優勝。シリーズ終盤の2戦を残して見事に自身初の全日本チャンピオンを決めた。
N2クラスでは朝山崇選手(インテグラ)が1本目のタイムで逃げ切り、今季2勝目をあげる。
N3クラスは柴田優作選手(エキシージ)が1本目のタイムで逃げ切り、今季3勝目をあげて3年連続チャンピオンにまた一歩近づいた。さらに2位には若杉将司選手が入賞し、ADVANのワン・ツー・フィニッシュとなった。

SA1クラスでは斎藤邦夫選手(シビック)が貫禄の走りで、今季2勝目をあげてシリーズリーダーの座を維持。
SA2クラスは森嶋昭時選手(RX-7)が3勝目をあげてタイトル奪還に向けて戦いをリードするなど、ADVAN A050が絶大な威力を見せつけた。

さらにスリックタイヤの使用が可能なSCクラスでは、FF車で4WDターボ勢に挑んできた西田竜治選手(シティ)がADVANスリックのポテンシャルを存分に生かし、2007年の北海道ラウンド以来、4年ぶりの全日本戦優勝を果たす。
同じくADVANスリックで戦うDクラスでは小林キュウテン選手(スズキ隼)が1本目から快走を見せて2連勝を飾った。

ADVAN NEOVA AD08を履くPN車両クラス。PN3クラスでは岡野博史選手(ランサー・エボリューション])が4勝目をあげてタイトル獲得に王手をかけるとともに、今シーズンから全日本選手権に参戦を始めた新井範正選手(ランサー・エボリューション])が2位に入ってADVAN勢がワンツーフィニッシュを決める。
またPN2クラスでは、全日本選手権に初参戦の原田健太選手が2位入賞となった。

今戦もADVAN勢は大活躍し、その結果、成立12クラスのうち実に8クラスをADVANユーザーが制覇。ADVAN A050とADVAN NEOVA AD08のパフォーマンスの高さを改めて示す形となった。

全日本ジムカーナ第7戦は九州に舞台を移し、9月18日にモビリティおおむたで開催される。平田選手に続いてADVANユーザーが年間タイトル獲得を確定する可能性もあり、次も目が離せない戦いとなりそうだ。
 
Driver's Voice
岡野博史 選手
 【今回の成績 : PN3クラス 優勝】
270度のターンセクションはややカントがついていたり、スラロームとの複合セクションであったりと難易度が高く、勝負どころになったと思います。路面はそれほど高グリップでもありませんでしたが、ADVAN NEOVA AD08は2本目もグリップが低下するようなこともなく、コースに対してのアドバンテージを保ってくれました。

平田裕三 選手
 【今回の成績 : N1クラス 優勝】
ずっと取りたかった全日本のタイトル獲得が決まり、嬉しいなんてもんじゃないですね(笑)。1本目はプレッシャーもあってぬるい走りになってしまいましたが、2本目は気持ちを入れ換えて走り、タイムアップで逆転優勝することができました。ADVAN A050のヨコ方向のトラクションの強さを上手く使い、ポテンシャルを引き出すことができたと考えています。
 
朝山崇 選手
 【今回の成績 : N2クラス 優勝】
第2戦で優勝して以降、まだ問題が潜んでいたようでなかなか勝てなかったのですが、今回は足回りやブレーキのセッティングに加え、ドライバー自身の走り方も一度見直して臨みました。その結果、ADVAN A050の G/Sとのマッチングも良く、1本目から満足いくタイムを出すことができました。
  
柴田優作 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
このクルマは限界を上げていくとスイートスポットが狭くなって苦労するのですが、今回はここ北ショートに照準を合わせてセッティングを調整しなおして臨みました。その結果が出せましたが、今回もADVAN A050の G/Sがほぼ完璧で、タイヤに関しては悩むことなく走りきれました。路面温度が上がった2本目も手応えは変わらず、攻め込んでいくことができました。
 
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
1本目は大きなミスもなく、自分の走りができたと思います。タイヤに関してもADVAN A050のG/Sを前後に履きましたが、十分にパフォーマンスを発揮できましたし、汚れや路面に付着したラバーへの耐性も高く、1本目、2本目ともまったく問題は感じませんでしたね。
 
森嶋昭時 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
実はもてぎでの優勝は初めてなんです。あまり得意でないハイスピードコースでの激戦に勝つことができましたが、対NSX対策でセッティングを見直してきたのが功を奏したようです。前後ともADVAN A050のG/S をチョイスしましたが、1本目はもちろん、路面温度が上がった2本目も十分手応えを感じられるキャパシティが残っていましたね。
 
西田竜治 選手
 【今回の成績 : SCクラス 優勝】
スーパーチャージャーを装着したエンジンのセッティングがなかなか進まず苦労してきましたが、やっとここにきて結果を出すことができました。ADVANラジアルスリックのポテンシャルを発揮すべく、サスペンションを中心に見直してきた成果もあり、タイヤを存分に使い切ってランサーに勝てたのは嬉しいですね。
 
小林キュウテン 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
北ショートはアクセルを思いっきり開けて走れるコースで、今回も気持ち良く走ることができました。セッティングデータはまだ完全にそろったとはいえませんが、ADVANスリックとのマッチングも図ることができ、姿勢が不安定になりがちなS字なども安定した動きでタイムを詰めることができたと思います。
 
Turning Point
パイロンタッチの危険性が高いスタート直後の狭い180度ターン、続くストレートとシケインにS字、中盤に置かれた短いスラロームと270度ターンが勝負どころとなった。
加えて多くのコーナーのクリッピングにパイロンが置かれ、雑なコーナリングは許さない設定となっており、こうした関門を着実にクリアして最後までコンセントレーションを保つことができた選手が上位タイムを残す結果となった。
 
Featured Driver
■PN3クラス : 新井 範正 選手

昨年まで関東地区戦のN4クラスで走っていた新井範正選手は今シーズンからマシンをランサー・エボリューションXに換え、全日本PN3クラスに参戦。初参戦の第5戦SUGOでいきなり3位表彰台に立ち、今回は2009年のチャンピオン山野直也選手を上回って2位に入賞。岡野博史選手とADVANワンツーフィニッシュを決めた。

「ジムカーナ歴は15年ほどですがずっとADVANを履いてきましたし、そのポテンシャルを生かして2戦連続で表彰台に立つことができました。震災の影響もあって参戦回数は当初の予定より少なくなってしまいましたが、最終戦でも表彰台を目指したいと思います」
 
Technical Information
気温、路面温度ともに上昇した決勝日は、高いミューと高入力に対応できるADVAN A050 G/Sコンパウンドがベストの選択となる。2本目は路面温度が10度以上も上がったが、全開で1本目を走ったタイヤでもグリップ力は落ちず、最後までタレもなく本来の性能を維持していた。
ADVANスリックもアクセル開度の大きいコースながら安定度は高く、ADVAN NEOVA AD08も含めてADVANタイヤのコンパウンドが今回の路面およびコースにいい感じでマッチしていたとみていいだろう。
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