全日本ダートトライアル選手権に参戦するADVAN勢の走りを支えているグラベル(ダート)タイヤ。
その中心となるのはグラベルラリーでも定評のあるADVAN A035だ。このA035を軸に、超硬質路面向けのADVAN
A036、ウェットや軟質路面向けのADVAN A031をラインナップしており、これらをコースや気象条件にあわせて各選手はチョイスしている。
そして2010年のJAFカップから新たに加わったのがADVAN A053。
こちらはナンバー無しの改造車クラスに使用は限られるが、P-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)やAPRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)といった世界的なラリーイベントで実績のある海外向けのグラベル(ダート)タイヤである。
マシンの進化によって得られたビッグパワー&トルクを確実に路面へと伝えるグリップ力。ハイスピード域での高いコントロール性と、トップドライバーのドライビングテクニックに応える優れた剛性によるレスポンスの良さ。
世界の舞台で磨かれた性能が、日本のダートトライアルでも遺憾なく発揮されている。
なお、全日本ダートトライアル選手権のタイヤ使用規定では、1つの競技会につき1セット(4本)毎に溝のパターン(銘柄)が異なる最大2セット(8本)のみが使用できると明記されている。
このうち、第1ヒートスタート前に装着しているタイヤにはマーキングが施される。その上で第1ヒートを終えてタイヤに著しい破損などが生じた場合は、技術委員長の確認を受けた後に最大2本まで同一溝パターン(銘柄およびサイズ)のタイヤに交換することが許される。