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JDC Round 7
開催日
2011年9月11日(日)
開催場所
コスモスパーク (京都府)
天 候
晴れ 時々 曇り
路 面
ドライ
参加台数
124台
(ADVAN装着車 29台)
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今季の全日本ダートトライアル選手権は終盤戦の山場を迎えた。前回の第6戦では、SC3クラスの谷田川敏幸選手とN1クラスのシリーズチャンピオンが確定。この大会では残る7クラスのシリーズチャンプが確定する可能性があり、各クラス共に白熱した戦いが繰り広げられることが予想された。
その中で、最も注目されていたのがSA2クラスだ。荒井信介選手は、第5戦で優勝を飾り、続く第6戦で3位の成績を収めて確実にポイントを重ねることに成功しているため、この大会で優勝できれば、最終戦に望みを繋ぐことができる。

会場であるコスモスパークの路面は、ADVAN A036に代表されるスーパードライタイヤが有利な超硬質路面で、荒井信介選手が最も得意とするコースの一つ。さらに、天候の崩れの心配はなく、荒井選手とSC3クラスの谷田川敏幸選手は、1トライ目からADVAN A036を履いて2トライ目に焦点を当てていた。

基本的に超硬質の路面であるが、実のところ今年は部分的に路面改修が行われていた。コンクリートの粉を含む「ケミコン」が撒かれ、硬質化した部分の表面を剥ぎ取り、新たに土と砂利、ケミコンを混ぜて路面を踏み固めていたのだ。
一見すると例年の路面と似ているが、実は路面状況が変化しており、それを読みにくい状況だった。また、ゴール手前のターンのイン側が削られ、進入のラインが変わっている。こうした微妙な変化の情報を地元の選手などから得て、荒井選手と谷田川選手は1トライ目でADVAN A036の感触を掴む作戦としたのだ。

「天候などから、決勝タイムは2本目に出るだろうと思っていたからね。でも、部分的に松ヤニの影響でヌルっとした感触の所もあったけれど、結果から言えばADVAN A036の路面だったと言えるだろうね」と1トライ終了後の荒井選手。
この時点でトップと約1秒差の3位に付けていたが、2トライ目に向けた手応えを掴めたようで表情は明るい。

午後の2トライ目に入り、各クラスとも3秒ほどタイムを上げてきた。走行順の早いクラスもスーパードライタイヤで好リザルトを残すなど、完璧な硬質路面となっていたのだ。しかも、昼の散水が少なかったようで、早い段階からホコリが舞い始める。
荒井選手は、狙い通りに自己タイムを1.5秒ほど短縮し、トップに躍り出た。シリーズ争いをするライバルは、途中でラインを外して1秒弱しかタイムを縮められず、荒井選手のタイムにコンマ差で届かず、荒井選手は今季2勝目を挙げることに成功した。

パドックに戻ってきた荒井選手を、SC3クラスの谷田川選手が出迎え、優勝に対して握手で祝う。
荒井選手は手短に路面状況を伝える。「部分的にラインを外すと危ない所があるけど、完璧にADVAN A036の路面だよ。大丈夫!」と言って谷田川選手を送り出す。

荒井選手は2勝目を挙げたことでシリーズ争いに残ることにも成功。最終戦で優勝することが必須条件ではあるが、見事に望みを繋ぐことができた。

谷田川選手は、「残りの2戦を優勝して満点チャンプを目指したいね」と話していたが、ターゲットタイムを超えることができず、惜しくも2位に留まった。「手応えはあったんだけどなぁ。ラインを外さないように、タイトに回る走り方をしたんだけど……」と、かなり悔しそうな表情。しかし、最終戦のタカタは得意なコースの一つで、勝ってシーズンを終えたいと意気込む。

その他のクラスでは、PNクラスにコルトで参戦している太田延昭選手が、トップとコンマ差の2位に。
SC1クラスの福山重義選手が元気な走りを披露して2位、SA2クラスの上村智也選手が4位、N3クラスの矢本裕之選手が5位に入る健闘を見せている。

最終戦は、来期に向けた勢いに弾みをつけるものとして、各選手ともに重要視するもの。チャンピオン争いが掛かる荒井選手を筆頭に、白熱したバトルが繰り広げられるだろう。
 
Driver's Voice
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
最終コーナーは、実は思った以上にグリップが低くて、想定していた以上にリアが流れちゃったんだ。でも、上手く曲がれちゃって。コンマ差の争いになるだろうと思っていたから、最後まで気が気じゃなかったよ。僅差だけど逃げ勝つことができて、最終戦に望みを繋げられたからね。この勢いで、次も勝ちたいね。
 
福山重義 選手
 【今回の成績 : SC1クラス 2位】
やっと新しいクルマで成績を残せました。実は、この前に乗っていたシビックに7年も乗っていて、そのシビックのクセが出ちゃうんですよ。まだDC5インテグラを完璧に乗れているとは言えないけど、感触を掴みつつあります。そして、今回はフロントにADVAN A036を、リヤにADVAN A053を履いているんですが、この組み合わせでフロントのトラクションを意識した走りに徹したのが良かったですね。
 
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 2位】
走り終えた時は勝てたと思ったんだけどね。手応えを感じていただけに、ちょっと悔しいなぁ。
でも、実はADVAN A036に合わせて、一気に向きを変えて加速に重点を置く走り方をしたんだ。イン側に硬い部分があって、そこをキープしないとタイムが出ないからなんだけど、そういう意味ではいつもの走りとは少し違っていたかも知れない。基本的には、自分の走りのスタイルを崩すつもりはないけど、オレだって色んな走り方ができるんだっていう所は見せられたかな。まあ、次はきっちり勝つよ。
 
TECHNICAL INFORMATION
コスモスパークは、全日本戦に向けて路面を改修していた。硬くなりすぎた部分の表面を取り除き、新たに路面作りをしたという。地区戦などを走っている選手からは、「いつもと違う感じで驚いている」という声も。また、ホコリ防止のために松ヤニを含んだ薬品が撒かれ、前戦の今庄と同様に見た目と違うグリップ感になっていた部分も少なくなかったようだ。
「タイムを出すには、フロントタイヤは絶対にイン側の硬い部分に乗せておくこと」と荒井選手と谷田川選手が口を揃えた。慣熟の時点で、路面変化を想定しながらラインを組み立てていくことが重要だ。
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