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JDC Round 5
開催日
2011年8月7日(日)
開催場所
サーキットパーク切谷内
(青森県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
104台
(ADVAN装着車 17台)
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3月11日に発生した東日本大震災から、その動向が注目されていた東北ラウンドのこの一戦。会場となるサーキットパーク切谷内がある青森県の八戸地域内陸部は、直接的な被害が比較的少なかったこともあり、早い時点で開催が表明されていた。
今回は正式大会名とは別に「2011ガンバロー東北 in トライアル」というサブタイトル名が掲げられ、全国から数多くの選手が集まった。「実は、当初は遠路を自走でこなければならないこの大会は、スキップする予定でいたんだ。でも、少しでも東北が元気になってくれれば、という気持ちもあって参加したんだ」とある選手は参加に至った思いを語ってくれた。
輪番操業の影響などで予定どおりに転戦することも困難な状況になる選手も多いが、それでも様々な思いを携えて100台超がエントリーする大会となった。

開会式では、選手でもある東北ダートトライアル部会長の柳本ひろのぶ選手から、ダートトライアル選手会からの義援金に対してお礼と報告が述べられた。門前の大会でSC3クラスの谷田川敏幸選手などの尽力で行われたチャリティーオークションやそれまでに集まった義援金が東北のダートトライアル部会に寄付されたことを受けたもの。
ダートトライアル選手会は、直接的な被害を受けた東北の選手たちの支援になるように東北ダートトライアル部会にその利用方法を委ねることを明かした。具体的な利用方法は検討中というが、ホームページではJAF戦に参加する選手の参加費補助などとして使っていきたいという主旨が公開されている。

さて、この大会はシリーズで言えばちょうど折り返し点になる。シリーズ・チャンピオンを狙う選手にとって、今後の展開を占う重要な一戦だ。当然、各クラスともにシード選手のほとんどが顔を揃え、白熱した戦いが繰り広げられることが想定された。
コースは、山肌を利用した高低差のあるレイアウトで、砂利の下に舗装路のような超硬質路面が隠れる。全国で最も硬質と言われる土質だ。砂利が飛んで下の路面が顔を出した所にはブラックマークができるほどで、ADVAN A036など超硬質路面用タイヤの出番となる。
それを受けて、前日の公開練習から本番で使用するタイヤのフィーリングチェックをする選手も多く、SC3の谷田川選手もSA2の荒井信介選手も、その手応えを確かめていた。

大会本番では、大方の予想通りに下の硬い路面が顔を覗かせていく。
1トライ目のN3クラスの走行の頃からドライタイヤを履く選手が増えていった。SA2の荒井選手は、周りの選手が通常のドライタイヤをチョイスする中で、早くもADVAN A036を選択。「まだ少し早いかも知れないけど、とにかくADVAN A036のトラクションの良さを活かす走りができればね」と荒井選手。

SC3クラスの谷田川選手も荒井選手とまったく同じ作戦に出る。
「今日は雨の心配がまったくなさそうだし、決勝タイムは2本目になるだろうね。問題は、他の選手がどのラインを走るかかな。今砂利が飛んでいるラインは、オレが走ろうと思っているラインとは少し違っているんだ。でも、ラインを重視すると硬い路面から外れてしまうからね。少なくてもフロントタイヤは砂利が捌けた所に乗せるけど、リヤは何処まで外にできるのか。そこが悩み所なんだ」と1本目の走行を終えた後の谷田川選手。
谷田川選手からすれば、ここを勝つとシリーズがかなり有利になる。好きなADVAN A036で勝ちたい、という思いがとても強いようだ。

注目の2トライ目。
SA2の荒井選手は、見ていても気合いが伝わるような攻めた走りを披露する。フロントは硬い路面をきっちりと捉え、しかもトラクションを活かすようにコーナリングスピードを最適に合わせる。加速しながらコーナーを立ち上がる、荒井選手らしい走りだ。
だが、硬い路面の上にホコリのダストが乗っていたようで、タイヤはインに切り込んでいるがクルマはドリフト状態になっている。それでもアクセルを踏み続けてゴール。意外と難関になったコース状況にきっちり合わせる走りをして、見事に今期初優勝。ようやく長いトンネルから抜け出し、後半戦に繋がる理想的な勝ち方であった。

もう一台、注目の谷田川選手は、やはりフロントは硬い路面をキープしているが、リヤは外の砂利に乗せるラインを通る。自分が理想とするラインに少しでも近づけたいことが、その走りからも見て取れる。そして、「走り終えた時は勝てたと思ったんだ。ロスになるミスはしていなかったしね。でも、ちょっと足りなかった。勝ちたかったんだけどなぁ」と渋い顔を見せる。
だが、2位のポイントを加えたことで、シリーズとしてはかなり有利に運ぶことができた。次戦でどんな戦いぶりを披露してくれるのかに注目したい。
 
Driver's Voice
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
とにかく、ラインをキープすることに徹して走ったんだ。トラクションの良さを活かせる走りをすれば勝てるという自信があった。
途中、想像していた以上に滑って危うい所もあったけど、それでもアクセルを抜いて修正していないからね。とにかく嬉しいよ。やっと勝てたというホッとした気持ちの方が大きいかな。
 
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 2位】
実はさ、北海道でエンジンを壊しちゃったでしょ。それは問題ない、こっちのエンジンも充分なパワーがある、と言っていたよね。
正直なことを言うと、そう信じたいという気持ちもあったんだ。でも、今までのエンジンにはちょっと足りないのかな。走りきったときは、大きなミスはなかったから勝てたと思ったんだけどね。
 
TECHNICAL INFORMATION
砂利が飛ぶと下の硬い路面が顔を覗かせ、そこにブラックマークができるほどの超硬質路面の切谷内。だが、前走車の走行ラインの影響が大きく、コースに対する理想的なラインと砂利が捌けたラインが必ずしも一致するわけではない。今回のコースレイアウトで言えば、それが最も顕著に現れたのがギャラリーコーナーだった。
例年ならクルマ一台分近くアウト側から進入するラインになるのだが、早めにインに着く選手が多かったようで、理想のラインは砂利が捌けていない。
慣熟で想定したラインを走れないため、本番走行の際に瞬時に攻め方を変えるという柔軟性も求められる大会だった。
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