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JDC Round 4
開催日
2011年7月10日(日)
開催場所
オートスポーツランドスナガワ (北海道)
天 候
晴れ(競技開始前に雨)
路 面
ウェット
参加台数
103台
(ADVAN装着車 20台)
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石狩川の河川敷に作られた「オートスポーツランドスナガワ」は、ジムカーナコースとダートコースの二つを持ち、北海道のモータースポーツのメッカとして知られている。

ダートコースは河川敷の段差を利用して作られ、上段と下段で特徴の異なるコース作りがなされており、その二つを組み合わせることで様々な特徴を併せ持つコースレイアウトになる。上段は、長いストレートとフルターン、島回りなどが設定されるが、下段は速度の高いターンが連続するというもの。この下段の高速ターンは、他のダートトライアル場には見られないもので攻略がとても難しく、札幌を拠点に開催されたFIA世界ラリー選手権・Rally JAPANのスペシャルステージにも使われている。

一方で、河川敷のコースながら特殊な土質を持っていることもオートスポーツランドスナガワの特徴の一つ。
一般的な河川敷のコースは玉砂利で水はけがいいのだが、ここは大量の土砂を入れて土質を変えているため、降雨などによって水を含むとドロドロになった土砂が表面に浮き出し、選手を悩ませることになる。超硬質からヌタヌタ路面まで、天候などによって七変化する難解なコースでもある。


今回の大会は、前日に降った雨の影響が競技の終盤にまで残ってしまった。各所に水溜まりができ、通常のラインを走れない状況となった。しかも、水溜まりの外は深い砂利で、水際と砂利の間の硬い路面をトレースする必要がある。選手によっては片側を水溜まりに入れたり、逆に片側を外の砂利に入れるなど、その場で瞬時の判断が求められた。
しかし、片側を水溜まりに入れた選手の中には、エンジンルームに水が入り、それを吸い込んでエンジンを破損したケース、水の抵抗でオイルクーラーを破損したケースなどが見受けられた。
一方、水溜まりを避けて砂利を跨ごうとした選手は、コースから外れてアウトに飛び出すケースが多かった。

「とにかく良い路面のラインがタイヤ1本分くらいで、それをトレースするのは至難の技。今日は、本当に運不運に左右された大会だった」とSA2クラスの荒井信介選手。
しかも、その水溜まりの他にも難所があった。上段と下段の間にできた大きな穴の餌食になった選手もいたのだ。
連勝街道をばく進中だったSC3クラスの谷田川敏幸選手もその一人。
「慣熟をしている時に、このラインから入って、というイメージはできていたんだ。でも、その通りに進入したら、想像以上に段差が大きくて、オイルクーラーを壊してしまった。長いダートラ人生の中で、初めてエンジンを壊しちゃったんだ・・・」と肩を落とす。
結果的に、各クラスともにシリーズ上位陣や、攻めて走った選手の多くがトラブルに見舞われ、成績的に大波乱の大会となってしまった。


そんな難解なコース状況の中で、好成績を残した選手もいる。
荒井選手と同じSA2クラスに参戦していた藤原広明選手だ。藤原選手は、日本を代表するトップ・ラリードライバーの奴田原文雄選手と古くからの付き合いがあり、マシンセッティングやドライビングのアドバイスを受けたという。
「クルマの動きがとにかく良くて、それなりに走り切れたとは思っていました。でも、こんな良い成績が残せるとは思っていなかった」と、自身初の2位での表彰台に喜ぶ。

また、かつてシリーズチャンピオンを手中に収めた宝田芳浩選手の息子、宝田ケンシロー選手がN2クラスにブーンで参戦。1トライ目に僅差で2位につけて期待が集まったが、2トライ目に上段に上った所にできた穴に足を取られて転倒。
しかし、1トライ目のタイムで4位に残るという成績を収め、その非凡な才能の片鱗を見せている。
 
Driver's Voice
宝田ケンシロー 選手
 【今回の成績 : N2クラス 4位】
1本目は、ADVAN A031がベストなハードなウェットでした。コンマ差の2位で、何とか逆転したいという気持ちが先に立って、行き過ぎたかも知れません。とにかく悔しいです。
 
藤原広明 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 2位】
昔から宝田(芳浩)さんや奴田原さんに色々とお世話になっていて、色々な助言やサポートが成績になって実を結びました。特に、足のセッティングを手伝って頂いた奴田原さんのおかげだと思っています。
久しぶりのダートラ参戦でこんな成績が残せて嬉しいです。
  
田口都一 選手
 【今回の成績 : SC1クラス 3位】
ボクの走行の時点では、上段はホコリが立つという感じにまで路面状況が回復していました。今回は、フロントにADVAN A053、リヤにはADVAN A031という組み合わせにして挑んだのですが、自分の中では攻め切れてない、という感じでした。
3位の成績は嬉しいのですが、トップとのタイム差に愕然としています。これをバネに、次戦は頑張りたいですね。
 
谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 6位】
ダートラ人生23年で初めてエンジンを壊しちゃったよ。参ったなぁ。
でも、エンジンはもう1基あるし、次はオレの好きなサーキットパーク切谷内だし、とにかく気持ちを入れ替えて、これからシリーズが始まるつもりで挑むよ。
 
FEATURED DRIVER
ダートトライアル界の華と言われたA4クラスで激闘の末にシリーズチャンピオンを獲った宝田芳浩選手を父に持ち、子供の頃から競技の世界に憧れを持っていたという宝田ケンシロー選手。ダートトライアルにデビューして3年目の昨年、早くも北海道の地区戦を制した。

今年から、父と同じく名門のオクヤマカラーが施されたブーンに乗り、全日本シリーズ参戦を視点に入れてこの大会に挑んだ。
ダートラ界最多勝の成績を収めている原宴司選手を師匠に持ち、今回は一緒に慣熟しながら攻め所を伝授されたという。

「ほぼ教えられた通りに走ることができて、それでコンマ差だったから余計に気持ちが入ってしまいました。取れていたかもと思うと、とにかく悔しいです」と宝田選手。

非凡ぶりを見せたサラブレッドだが、まだ20代の半ばに入ったばかりの若手選手。これからどう成長してダートラを戦っていくのかにも注目したい。
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