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IRC Round 8
開催日
2011年9月9日〜12日
開催場所
ペーチ市 近郊 (ハンガリー)
天候/路面
LEG1 : 晴れ/ドライ
LEG2 : 晴れ/ドライ
ターマック(舗装路)
SS総距離
251.86km (14SS)
総走行距離
825.24km
参加台数
IRC部門 : 47台
(ADVAN装着車 3台)
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2011年のIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)第8戦「メチェック・ラリー」が9月9日から11日にかけて、ハンガリー南西部のペーチを舞台に開催され計55台の強豪が集結。今季はIRCで活躍する日本人ドライバー、新井敏弘選手もスバルWRX STI R4でチャレンジした。

同イベントは今シーズンになって初めてIRCのカレンダーに加わったものの、今年で45年目を迎える歴史あるターマック戦で、ハンガリー選手権として定着している。
ホストタウンは2010年に欧州文化都市に選出されたペーチで、メチェック山脈の麓にステージを設定。いずれも中高速のワイディングで、路面もフラットとなっていることから、そのスピードレンジは130km/hに達するなど、まさにシリーズを代表する高速ラリーだ。

新井選手にとっては今大会が初めてのメチェック・ラリーとなるものの、第3戦の「ツール・ド・コルス」(フランス)でWRX STI R4のターマック仕様を経験するほか、グラベル戦ながら第6戦「ラリー・アソーレス」(ポルトガル)でセットアップの熟成を図っている。
さらに、今大会にはこれまで装着を見合わせていた専用のリアサブフレームを採用するなどコンプリート仕様車を投入。とはいえ、大会直前にテストが行なえなかったことから細部の調整不足は否めずに、ラリーウィークは苦戦を強いられることとなった。

今大会は9日の夕方にペーチ市内で行なわれたセレモニアルスタートで幕を開けた。スタート後には同じくペーチ市内でリザルトには影響しないプロローグステージが行なわれ、WRX STI R4を駆る新井選手もファンの声援に応えるかのように豪快な走りを披露している。

しかし翌10日、山岳ステージで本格的な競技が始まると新井選手は足まわりとセンターデフのセッティングに苦戦。SS1「HETVEHELY 1 (18.21km)」で28位に出遅れるほか、その後もSS2「ORFU 1 (28.00km)」で26位、SS3「PECSVARAD 1 (12.00km)」で23位、SS4「ALSOMOCSOLD 1 (12.00km)」で27位に留まり、ファーストループを総合24位/IRC24位でフィニッシュした。

さらに昼のサービスでセッティングを変更するものの、SS5「HETVEHELY 2 (18.21km)」で26位、SS6「ORFU 2 (28.00km)」で27位に低迷。なんとかSS7「PECSVARAD 2 (12.00km)」で19位とペースアップを果たすものの、この日の最終ステージ、SS8「ALSOMOCSOLD 1 (12.00km)」が安全上の理由でキャンセルになったことから追い上げも1本だけに留まり、新井選手は総合23位/IRC21位でレグ1を終えることとなった

このようにレグ1で大きく出遅れた新井選手だったが、足まわりのセットアップとセンターデフのマッピングを大幅に変更したことによって翌11日のレグ2で復調。
この日のオープニングステージとなるSS9「ZOBAK 1 (12.00km)」で17位と好タイムマークするなど素晴らしい走りを披露する。続くSS10「ARPADTETO 1 (24.00km)」は21位、SS11「MYARASVOLGY 1 (17.70km)」は20位でフィニッシュするものの、セカンドループでもSS12「ZOBAK 1 (12.00km)」で18位に付けるなど地元勢に匹敵する好タイムをマーク。
SS13「ARPADTETO 1 (24.00km)」は22位に終わるものの、最終ステージとなるSS14は再び自己ベストとなる17位をマークした。

結局、新井選手は脱落者が続出するサバイバルラリーを最後まで走り抜き、総合18位/IRC18位で完走。プロダクションカップでは7位に付けるなど、スバル勢の最上位で今季最後のターマック戦をフィニッシュした。
 
Driver's Voice
新井敏弘 選手
 【今回の成績 : 総合18位 (IRC 18位)】
初めてメチェック・ラリーにチャレンジしたんですけれど、意図的にシケインを作ってもアベレージで130km/hを超える程の高速ラリー。5速で入るコーナーがあったりと、その多くがサーキットのようなステージでした。
今大会で初めてWRX STI R4のコンプリート仕様車をドライブしたんですけれど、クルマの動きがしっかりしていて、リジット感も増えていました。それにタイヤのパフーマンスも向上していて、コルシカ(第3戦/ツール・ド・コルス)とはまったく違うほどタイヤが進化していたんですけれどね。
そのタイヤに合ったセッティングが見つけられずにレグ1は苦労していました。しかし、足まわりのセットアップとセンターデフのマッピング、あとアライメントを変更したことでレグ2ではなんとか地元のグループN勢についていけるようになったりと、ようやくタイムアップを図ることができました。
R4のコンプリート仕様車はグラベルイベントでより効果が出るし、国内テストでグラベル用のタイヤも進化しているので、次戦のラリー・スコットではもっと上のポジションに入れるように頑張りたいと思います。
 
Driver's Voice
八重樫 剛
第7戦のバルム・ラリーと同様に今大会にも新しい構造のターマックタイヤを用意しました。基本的にコルシカで見つかった課題を克服した対策モデルで、前回のバルム・ラリーでもマシントラブルでリタイアしたとはいえ、奴田原文雄選手が好感触を掴んでいたし、今大会でもパフォーマンスを確認することできました。
セットアップに苦戦したようですが、構造を変えることによってタイヤ自体がフレキシブルに動くようになってきたのでタイヤ単体としてはコンセプトどおりの仕上がりになっていると思います。
開発を対象にしたプログラムとしては今大会が最後のターマック戦となりましたが、今年はコルシカ、チェコ、ハンガリーと様々な舗装路を走ることによって技術的にも多くの進化を遂げることができました。もちろん、グラベルに関しても第6戦のアソーレスの経験をもとに路面変化に対応できるような新しいタイヤを開発中です。国内のテストで好感触を得ているので、第10戦のラリー・スコットランドでも新井選手、奴田原選手の走りに期待したいと思います。
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