■相性の良い長丁場の鈴鹿で有言実行の優勝を果たした「R&D SPORT LEGACY B4」
「今回ぐらい、『勝ちます!』って言っていたレースは、今までありませんでしたからね。まさか、こんなに厳しい条件になると思わなかったんですが、だからこそ勝ってやる、って気持ちは今まで以上でした」
そう語るのは、GT300を制した「R&D SPORT LEGACY B4」の佐々木孝太選手。相性のいい鈴鹿サーキット、そして今季いちばんの長丁場のレースには、山野哲也選手とともに「勝ちに」来ていた。
まずコンディションに恵まれた、土曜日の公式練習では2番手につけて立ち上がりは上々。予選もQ1は5番手とはいえ、難なくQ2への進出を果たす。 だが、Q2からは雨に見舞われてしまう。そんな対照的なコンディションとなっても、マシンとタイヤのマッチングは揺るぎなく、Q2では山野選手が2番手につけて、Q3でも佐々木選手が3番手につけることとなった。
「ドライでももちろんいい感じだったんだけれど、ウェットでも良かったのが、この予選のすごく大きな収穫。どんなコンディションでも自信を持って挑めることが分かったし、何よりレガシィは予選と決勝で、それほど変わらないタイムで走れるから」と山野選手。
その言葉を証明するかのように、決勝ではコンディションが絶えず変化し続けたが、そのつど「R&D
SPORT LEGACY B4」とADVANタイヤは高いパフォーマンスで、ふたりのドライバーをアシスト。ちょうど1年ぶりの勝利を、再び鈴鹿サーキットで挙げることとなった。
「最後にまた雨が降ってきた時は、鈴鹿の神様って意地悪だな、僕の地元なのに、って思って、泣きそうになりましたけどね(笑)」と佐々木選手。苦労の末に獲得した勝利だけに、ふたりの表情から笑顔が絶えることはなかった。