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SUPER GT Round 4
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開催日
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2011年7月30日〜31日
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開催場所
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スポーツランドSUGO (宮城県)
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天 候
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曇り
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路 面
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ドライ
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決勝周回数
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68周 (1周 = 3.704km)
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参加台数
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37台
(ADVAN装着車 21台)
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【開幕戦以来のポイント獲得を果たした WedsSport ADVAN SC430 片岡龍也が感じた「確かな手応え」】
雨中の決戦となった富士大会では、いきなりの表彰台に立って周囲の度肝を抜いた「WedsSport
ADVAN SC430」。しかしその後は開幕前の準備不足も響き、やや苦戦を強いられていたが、この菅生を前に初のテストをこなすことが出来たことに加え、セパンまでのデータを踏まえたレクサス用のADVANタイヤの開発が徐々にスタート。その第一弾となるスペックが投入された今回、チームを引っ張る片岡龍也選手は決勝前にこれまでとは違うフィーリングを得ていたという。
「本当なら、今回は少しこれまでとは違う構造のタイヤを用意していただいたので、そのタイヤでのセットアップなどを進めたかったのですが、雨もようの不安定なコンディションになってしまい、充分に土曜に試すことが出来ませんでした。それがきちんとこなせていない中でドライの決勝に臨むのは少し不安もありますが、手応えとしては今回かなり前向きなものを感じています。今後のレースやテストに向けてのしっかりとした確認が、この決勝で得られると思います」と日曜朝のフリー走行を終えた片岡選手。
「セパンまでの状況を踏まえて作ってもらったタイヤが、鈴鹿のテストではかなり良いフィーリングでした。そのテストでのフィードバックは、時間的に今回の菅生に持ち込んだタイヤには反映出来ていませんが、セッティングさえする時間があれば、きっとドライの決勝を楽しみに感じられたんじゃないかと思います」という片岡選手は、「でも、出来れば実績のあるウェットコンディションの方が……」と、ドライに転じた決勝を前に苦笑いを見せたが、終わってみればライバル勢と互角以上にわたりあっての8位入賞。チームにとって初のドライコンディションでの初ポイント獲得となった。
「結果は8位でしたが、ここまでの流れを考えれば着実に成長しているのが感じられましたし、何より今回はドライコンディションでの初ポイントでしたから、それが何よりうれしいですね」と振り返った片岡選手。
「今日の決勝を終えて、次の鈴鹿ではまたもう一歩確実に成長出来る手応えを感じました。ただ、今回のように周囲のライバル勢が自分たちよりも苦戦しているという状況は考え難いので、ポジション的にはどの位置になるかは読めませんが、ドライでの初レースとなった岡山ラウンドの状況を考えれば、相当パフォーマンスアップすることは間違いないでしょう」と次戦以降のさらなる向上を誓う片岡選手は、次のように付け加えた。
「GT500でタイヤ開発をするというのは、個人的に初の経験で非常に遣り甲斐を感じています。けれど、今以上にやったことが結果に反映され始めたら、きっともっと楽しめるんじゃないかなと。ですから、今はやっと楽しくなれる"兆し"が見えて来たところですね」
まだまだ発展途上の「WedsSport ADVAN SC430」だが、ADVANとのタッグで少しずつ上位陣に食らいつき始めているのは確かだ。
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【SG CHANGI IS350が、見事な逆転でGT300今季初優勝 この1勝をさらなる躍進の布石に!】
GT300で優勝を飾った「SG CHANGI IS350」。このクルマをメンテナンスするのは、RSファイン。昨年まで「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC7」を走らせていた強豪メンテナンスガレージであり、またエンジニアも兼ねる河野高男氏は、ご存知のとおり折目遼選手が最も信頼を寄せる存在でもある。
一昨年までチームタケウチが走らせていたマシンを受け継ぎ、徹底的にリファイン。折目とともにシートを託したのは、今年がSUPER GTデビューとなるアレキサンドレ・インペラトーリ選手だった。しかし、ここまでの3戦はトラブルが相次ぎ、結果を残すことはできなかった。
前回に引き続き、JAF GT車両には性能調整が許され、車高の引き下げやリストリクター径の拡大が許されることになり、FIA GT車両との性能格差が埋められたこともあったが、今回は予選から好調。ドライコンディションの1回目は2番手につけ、スーパーラップでこそ天候に翻弄されて3番手に甘んじたものの、決勝では早い仕掛けによってトップに浮上し、そのままの順位でチェッカーを受けることに成功する。
河野氏は今回のレースを、こう振り返った。
「予選もドライならポールポジションも獲れたと思うんですよ。今回はけっこう自信もあったんです。まぁ、スーパーラップの天気は仕方がない。それでも、決勝で11番(フェラーリ458)の前に出られれば、チャンスがあると思っていました。あのクルマに蓋をされたら、43番(ガライヤ)に逃げられちゃいますからね。実際にスタートで前に出てくれて、その後も43番とのバトルは安心して見ていられました。いいバトルでしたよね! あれで、折目もすごく自信つけたと思いますし、アレックスもミスなく走ってくれました。今まではGT300のことを分かっていなかったんですよ、アレックスは。でも、今までミスしたことが結果的には良かったんです。学習して今回につなげてくれたんで。ふたりともすごい成長を遂げてくれたと思います」
若いドライバーの組み合わせは、切磋琢磨し合いながら、強烈な爆発力を持つことが多い。それが今、果たされた格好だ。今後どこまで高めていくのか、大いに気になるところである。
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