Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 13 and 14 News Index
ひとつ前に戻る
WTCC Round 13&14
開催日程
2010年7月31日(土)
〜8月1日(日)
開催場所
ブルノ (チェコ)
天 候
第13戦 : 晴れ
第14戦 : 晴れ
路 面
第13戦 : ドライ
第14戦 : ドライ
決勝周回数
第13戦 : 12周
第14戦 : 10周
(コース : 5,403m)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
2週に1大会のタイトなスケジュールでヨーロッパを転戦してきた2010年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。シリーズ争いで重要な位置づけとなる中盤戦はチェコのブルノでひとつの区切りをつけ、9月上旬のドイツ・オッシャーズレーベンまで夏休みを迎えることとなる。

中盤の締めくくりとなるブルノは、前身のETCC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)時代からBMWが得意としてきたコース。WTCCになってこれまでの8戦中、実に6勝を挙げている相性の良いコースだ。
しかし過去の結果を詳細に見ると、今季BMWのマニュファクチャラー登録対象として開幕戦から戦ってきているアンディ・プリオール選手とアウグスト・ファルファス選手は、ともにWTCCのブルノで未勝利という意外な事実に突き当たる。

土曜日の予選でポールポジションを奪ったのはシボレーのロブ・ハフ選手。これに続いたのは選手権争いで2番手のガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)、そして3番手にはBMW勢の最上位としてコリン・タルキントン選手がその名を連ねた。なお、前戦までタルキントン選手はYOKOHAMAインディペンンデントトロフィーの対象とされていたが、ブルノ戦を前に規則の変更が行われたことで、トロフィー対象ではなくセアトのターボディーゼル車と同様にマニュファクチャラーと同等の扱いをされることとなった。


決勝が行われた日曜日は抜けるような青空に恵まれた。第1レース(第13戦)は気温24度、路面温度は48度というコンディション。ブルノはハイスピードとテクニカルが巧みに融合されたコースで、一般的に特にFF(前輪駆動)車にとってタイヤへのシビアリティが高いと言われている。
セアトのトム・コロネル選手はレースウィークに臨むにあたって、これまでBMWが強さを見せてきた理由は、左フロントタイヤが受ける負荷の違いにあると分析していた。

ローリング方式の第1レース。
ポールからスタートしたハフ選手がトップの座を守って1コーナーを駆け抜け、そのままレースをリードする体制に入る。しかし後方では混乱が生じ、第5ターンで4台が関係するクラッシュが発生してしまい、停止車両を回収するためにレースは早々にセーフティカーが導入される。
また激しいポジション争いでプリオール選手は左フロントを破損、戦いは続行できたもののバンパーを3分の1ほど失ってしまった。

再スタートではハフ選手とタルクィーニ選手は、それぞれ1位と2位のポジションをキープして再び1コーナーへ。しかしその後ろではパッシングを仕掛けたノルベスト・ミケリス選手(セアト)が姿勢を乱して、イヴァン・ミューラー選手(シボレー)やタルキントン選手と接触。選手権争いでトップに立っているミューラー選手はサスペンションを破損してしまい、ともに戦列離脱を余儀なくされてしまう。
タルキントン選手はフロントバンパーを破損したもののレースは続行出来たが、ミケリス選手はグラベルの餌食に。ミケリス選手についてはレース後に危険行為が認められてペナルティが科された。

序盤のアクシデントで影響を受けなかったハフ選手は中盤以降でタルクィーニ選手からプッシュを受けたものの、トップの座を脅かされるまでには至らず。
自身WTCC初優勝を2006年に飾っているブルノで2回目の優勝をポール・トゥ・ウィンで飾り、嬉しい今季初の表彰台中央に立つことに成功した。
2位はタルクィーニ選手、そして3位はアラン・メニュ選手(シボレー)とFF勢が表彰台を独占。FF車のタイヤシビアリティが高いとされるブルノのコースで、ADVANレーシングタイヤの優れたポテンシャルを改めて実証した。

またYOKOHAMAインディペンンデントトロフィーはシボレー・ラセッティを駆るダリル・オーヤン選手がトップでチェッカーを受けたが、ティアゴ・モンテイロ選手(セアト)がスピンを喫した原因のプッシングを行ったとして30秒加算のペナルティがレース後に科せられてしまった。この結果、クリスチャン・ポールセン選手(BMW)が優勝となり、ゾルダーでの第7戦以来となる今季2勝目を飾った。


第2レース(第14戦)は第1レースの結果を受けた上位8台のリバースグリッドにより、興味深いグリッド順でスタートを迎えることとなった。
ポールポジションはオーヤン選手、2番手にセアトを駆るミシェル・ニュケア選手と今年WTCCデビューを果たしたインディペンデント勢がフロントローについた。さらに3番手はタルキントン選手と、こちらも躍進著しい注目株。
スタンディング方式のスタート、レッドシグナルが消灯するとロケットスタートを見せたのがタルキントン選手と4番グリッドについていたプリオール選手、両者はオーヤン選手とニュケア選手の間をかいくぐるように先行して1コーナーへと飛び込んで行った。これについていこうとしたのが5番手スタートのファルファス選手だったが、惜しくもフロントローからスタートした2台に阻まれてジャンプアップは成らず。

2周目にはターン3でプリオール選手が仕掛け、ターン4でタルキントン選手をパスしてトップを奪う。さらに4周目には1コーナー進入で7番グリッドからポジションを上げてきたタルクィーニ選手がタルキントン選手の前に出るが、脱出でアウトに膨らんでしまって万事休す。2位奪取が叶わなかったばかりか、メニュ選手にも先行を許してポジションを下げてしまった。

中盤からは約2秒のリードを固めに入ったトップのプリオール選手、2番手のタルキントン選手も3番手のメニュ選手に詰め寄られることなく周回を重ねていく。
その一方でポジション争いが熾烈さを増していたのが5番手争い。第1レースを制したハフ選手を執拗にプッシュしていくのはファルファス選手、8周目に仕掛けて並びかけるもハフ選手の真横につけるまでは至らず。
そして迎えた最終ラップ、ストレートからサイド・バイ・サイドにファルファス選手が持ち込んで右ターンの1コーナーでインからハフ選手をパス。しかしハフ選手もしっかりと食らいついていき、左ターンの2コーナーでイン/アウトのポジションを入れ替えるかたちで再びポジションを奪還してチェッカーまでマシンを運ぶことに成功した。

なお選手権争いの主役であるミューラー選手は19番手という後方からのスタートが響いて12位までポジションを上げるに留まり、まさかの2レース連続ノーポイントに終わってしまう。
これで俄然チャンスだったのがランキング2番手のタルクィーニ選手、しかし4番手を走行していたが9周目にインジェクターのトラブルでマシンをコースサイドに停めてしまい、こちらも第2レースはノーポイントに終わった。このため、ランキングトップの座は辛くもミューラー選手が守り抜いた。

結果的に第2レースはプリオール選手がウィニングチェッカーを受け、タルキントン選手がこれに続いてBMW勢がワン・ツー・フィニッシュ。
プリオール選手はETCCチャンピオンに輝いた2004年以来6年ぶり、WTCCでは初めてブルノで優勝を飾った。さらにこの優勝はBMWにとって、WTCC発足緒戦となった2005年・開幕戦でダーク・ミューラー選手が記録した優勝から数えて通算50勝目という記念すべきものとなった。

YOKOHAMAインディペンンデントトロフィーはダリル・オーヤン選手が優勝。残念ながら第1レースでペナルティを受けたために連勝とはならなかったが、大いにその実力を見せつけた一戦となった。
Driver's Voice
ロブ・ハフ選手
 【今回の成績 : 第13戦 優勝/第14戦 4位】
私は、ようやく自分自身とチームにとって、まさに今季必要としていた素晴らしい成績を修められて嬉しく思っています。
セーフティカーが導入されるまではタルクィーニ選手と好バトルを戦い、再スタートも上出来でした。

アンディ・プリオール選手
 【今回の成績 : 第13戦 5位/第14戦 優勝】
今日という日は、間違いなくBMWにとって特別なものになりました。
昨日はマシンを走られるのが難しい状態でしたが、今日はレースが終わるまで素晴らしいバランスを得ることが出来ました。
私はシーズン序盤からフィニッシュできないレースもありましたが、今ではしっかり戦いの舞台に立っています。私たちには改善すべき点もありますが、常にチャレンジングな姿勢で臨んでいます。
ひとつ前に戻る