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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 9 and 10 News Index
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WTCC Round 9&10
開催日程
2010年7月2日(金)〜4日(日)
開催場所
アルガルヴェ (ポルトガル)
天 候
第9戦 : 晴れ
第10戦 : 晴れ
路 面
第9戦 : ドライ
第10戦 : ドライ
決勝周回数
第9戦 : 11周
第10戦 : 11周
(コース : 4,692m)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
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世界最高峰のツーリングカーによるスプリントレースであるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。2010年の戦いも中盤戦に入っているが、今回の舞台はポルトガルのアルガルヴェ・サーキット。前戦・ベルギーに続いて、WTCC初開催となるサーキットだ。
去る1月にはシボレーとBMWがテスト走行を行い、イヴァン・ミューラー選手とロブ・ハブ選手がクルーズLTを、アウグスト・ファルファスがBMW320siを駆っている。ただ、この時は2日間のうち大半がウェットコンディションとなってしまっていた。

さて、ヨーロッパはもとより、世界中でテレビを通じて2009年の調べて4億3千万人ものファンが見守っているWTCC。世界的な人気のレース、その理由として真っ先に挙げられるのは激しい接近戦の魅力であろう。
この白熱した戦いを2006年から支えているのが、ワンメイクサプライヤーの重責を担っているADVANのレーシングタイヤ。今回のポルトガル戦はADVANにとって、WTCCへのコントロールタイヤ供給100戦目という記念すべき大会になった。ちなみに2006年の開幕戦からこれまでに、ドライ用とウエット用と合わせて37,956本のタイヤがWTCCに参戦する各チームに供給されている。

WTCC用のタイヤは厳密なイコールコンディション性が求められ、駆動方式の異なる車種が参戦する中でも公平さを保たなければならない。また、タイヤウォーマーの使用が規則で認められてはいるが、タイヤそのものが本来持つ性能として初期からの高いグリップ力はもちろん、激しい走りをしっかりフィニッシュまで支え続ける耐久性も重要なポイントとなる。

つまりWTCC用のタイヤは世界最高峰レースに相応しいクオリティが要求されているのだが、ADVANは高い技術力とこれまでの経験を活かし、主催者やチーム、ドライバーの要望に答え続けて厚い信頼関係を構築してきた。
現在は環境性能も重視した「エコ・レーシングタイヤ」を供給しており、世界選手権のオフィシャルサプライヤーとして高い評価を集めている。

この大会を祝して、参加したWTCCマシンの全てがフロントウィンドゥとゼッケンベースに記念ロゴマークをあしらって戦いに臨んだ。

土曜日に行われた公式予選でトップタイムをマークしたのはセアト(SR-Sport)のティアゴ・モンテイロ選手。ポルトガル出身の33歳、今月の24日には誕生日を迎えるモンテイロ選手。これまでにWTCCで2勝を挙げているが、前回の勝利は2年前にエストリル・サーキットで行われた一戦、つまり地元ポルトガルでの勝利だったのである。

それだけに地元ファンの期待も大きい。
その期待を一身に背負ったモンテイロ選手を先頭に、いよいよ第1レース(第9戦)がローリングスタートで幕を開けた。

アルガルヴェの週末は好天に恵まれ、第1レースのスタート前で気温は34度、路面温度は52度に達していた。スプリントレースとはいえ選手にとっては脱水症状などにも気をつけなければならないコンディション。そしてタイヤについても、"美味しいところ"を巧く使うためのマネージメントが求められることとなる。

スタートして各車が1コーナーへ飛び込んでいく中、4番手スタートのガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)が、アウグスト・ファルファス選手(BMW)をパスして3番手に浮上。1コーナーを過ぎてからはイヴァン・ミューラー選手(シボレー)との激しい2番手争いを展開した。

後方での激しいバトル勃発で、楽な立場になったのが先頭のモンテイロ選手。2位争いが白熱していくのを尻目にリードを拡げ、タイヤをセーブする余裕も作り上げた。

追う面々の中では、序盤で悲劇に襲われた者もあった。それは前戦・ベルギーで優勝を飾っているアンディ・プリオール選手(BMW)で、フレディ・バース選手(セアト)と接触してマシンがダメージを負ってしまい、トップ争いから脱落してしまった。
6番手スタートのノルベルト・ミケリス選手(セアト)は、オープニングラップで2つポジションを下げてしまう。しかし2周目で前を行くアラン・メニュ選手(シボレー)をパスして挽回を見せるとともに、ともにルーキーチャレンジを競うミシェル・ニュケア選手(セアト)と激しいデッドヒートを展開する。

トップ争いはモンテイロ選手が中盤も安定した走りでその座を譲らず。8〜9周目にはミューラー選手が熾烈なプッシュでプレッシャーをかけ、サイド・バイ・サイドに持ち込む場面も見られた。
しかしあと一歩攻めきれず、11周のレースはモンテイロ選手が地元ファンの大歓声に迎えられてウィニング・チェッカー。2年ぶりの地元優勝に全身で喜びを表現していた。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーは中盤以降テール・トゥ・ノーズの接戦が続いたが、結果的にセルジオ・ヘルナンデス選手(BMW)がオープニングラップからトップを一度も譲ることなく今季4勝目を飾ることに成功した。


第2レース(第10戦)も暑さはそれほど和らぐことがなく、路面温度こそ44度と若干下がったものの、気温は34度で第1レースと変わらないコンディション。
リバースグリッドによりポールポジションにはバース選手、2番手にはミケリス選手、3番手にはトム・コロネル選手(セアト)がつき、トップ3をディーゼルターボエンジン車が占めた。

FR(後輪駆動)車が得意とするスタンディングスタートということで5番グリッドに陣取るBMWのファルファス選手が注目されたが、ロケットスタートを見せたのはミケリス選手で1コーナーまでにトップを奪った。

後方から激しいプッシュが見舞われるものの、ミケリス選手も奮闘してトップを周回。しかし4周目のストレートで一気に仕掛けてきたのがアラン・メニュ選手(シボレー)とタルクィーニ選手。ベテランの二人が遂に牙を剥き、1コーナーの手前までにミケリス選手をかわすと、ここからは両者のトップを巡る攻防戦が繰り広げられる。

右ターンの1コーナーを制したのはメニュ選手、しかしコース幅の広いアルガルヴェでやや大柄なシボレーが膨らみ気味のラインを描いた隙にタルクィーニ選手がインに飛び込む。
イン/アウトのポジションを入れ替えて続く第2コーナーは再び右ターン、小さくまわったタルクィーニ選手がトップをキープして逃げきりにかかる。

一方のミケリス選手はここまでの健闘も虚しくマシントラブルに襲われて緊急ピットイン。また、ファルファス選手とモンテイロ選手は激しい5番手争いを展開していたが、5周目にファルファス選手が姿勢を乱した隙にモンテイロ選手が先行、さらにプリオール選手とロブ・ハフ選手(シボレー)も先行。

優勝争いはタルクィーニ選手がトップを守りきってフィニッシュ、今季4勝目を飾ってWTCC通算14勝目。WTCC最多の通算15勝を挙げているファルファス選手とプリオール選手に、勝利数の記録でもあと1勝で並ぶところに迫った。

また、シボレー勢同士のバトルはひとつの見どころとなった。7周目に2番手のメニュ選手に対してインをズバッとさして先行したミューラー選手。さらに18番手と後方からのスタートだったにも関わらず猛追を見せたハフ選手も、最終ラップにメニュ選手とのバトルを制して3位にまで浮上。
しかしハフ選手については暫定表彰台には立ったものの、その後の審議で接触アクシデントに対してペナルティが科せられ、決勝結果に30秒加算されたことからポジションを大きく下げることになってしまった。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーはヘルナンデス選手が接触アクシデントで後退を余儀なくされるなどした一方、スタートから快調にラップを刻んだのがダリル・オーヤン選手(シボレー・ラセッティ)。今季初参戦のコリン・タルキントン選手(BMW)やチームメイトのハリー・ボルカード選手(シボレー・ラセッティ)とのトップ争いを制して、嬉しいインディペンデントトロフィー初優勝を総合10位という好成績で飾った。
Driver's Voice
ティアゴ・モンテイロ選手
 【今回の成績 : 第9戦 優勝/第10戦 7位】
こうなると予想はしていましたが、やはりタフなレースになりました。
第1レースはスタートから良いペースを保ってリードを拡げることができました。その後はいくつかミスをしてしまい、イヴァン・ミューラー選手に詰め寄られてしまいました。2周ほどタイヤを労る走りもしましたが、結果的にポール・トゥ・ウィンを飾ることができて満足しています。
前回の優勝は2年前のエストリル・サーキット(ポルトガル)でしたから、僕は地元でのレースに強いみたいです。
この勝利はメルとノア、僕の二人の子供に捧げます。特に生後7ヶ月のノアにとっては、今日が初めてのレース観戦でしたから。それから、僕も一年中支援しているアフォンソ・クート(アンドレ・クート選手の愛息、ポルトガルで白血病の治療中)にもこの勝利を捧げます。彼は(骨髄移植の)手術も終わり、順調に回復しています。

ガブリエレ・タルクィーニ選手
 【今回の成績 : 第9戦 3位/第10戦 優勝】
第2レースは、良いスタートを切れたことが勝利の鍵になりました。スタートしてからは前を行くライバルよりも速いラップを刻めましたし。
そして、勝敗は1コーナーで決しました。そしてトップに立ってからは、タイヤを労る走りに徹していました。第1レースでタイヤのフィーリングがとても良かったので、新品に交換しないで予選から使ってきたタイヤを第2レースでも引き続き装着していました。
今日のレースはタイヤがとても良い働きをしてくれました。厳しい暑さなのでペースダウンを余儀なくされると思っていたのですが、ハイペースで最後まで走りきれたタイヤの高いパフォーマンスに驚いています。

セルジオ・ヘルナンデス選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第9戦 優勝/第10戦 8位】
第1レースの序盤はコリン・タルキントン選手とトップ争いをしていましたが、彼がフレディ・バース選手と接触したことからリードを拡げました。。終盤はハイペースでラップしてきたダリル・オーヤン選手とのバトルになりましたが、良い戦いが出来ました。
今回の成績は、私自身にとってもチームにとっても、シリーズを戦う上で重要なものになりました。

ダリル・オーヤン選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第9戦 2位/第10戦 優勝】
これまでレース中にトップを走ったことはありましたが、最終結果としての優勝は初めてです。いつも素晴らしい働きをしてくれるbamboo-engineering teamに優勝をプレゼントできたことで、素晴らしい週末になりました。
この勝利でシリーズ争いでもポジションが上がり、インディペンデントトロフィーのタイトル争いの一角を占めています。今週末の戦いには本当に満足しています。
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