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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 5 and 6 News Index
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WTCC Round 5&6
開催日程
2010年5月21日(金)
〜23日(日)
開催場所
モンツァ (イタリア)
天 候
第5戦 : 晴れ
第6戦 : 晴れ
路 面
第5戦 : ドライ
第6戦 : ドライ
決勝周回数
第5戦 : 9周
第6戦 : 9周
(コース : 5,793m)
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ブラジル、モロッコと転戦してきたWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、いよいよその舞台を主戦場となるヨーロッパ大陸に移す。
ヨーロッパラウンドの緒戦はイタリアのモンツァサーキットで行われるが、昨年はカレンダーから落ちていたため2年ぶりのWTCC復活となった。

横浜ゴムは2006年からWTCCのオフィシャルタイヤサプライヤーとして世界最高峰のツーリングカーレースを支えてきているが、ここモンツァの大会では冠スポンサーもつとめた。大会名称も「WTCC YOKOHAMA Race of Italy」とされ、盛り上げに一役かうこととなった。

レーススケジュールは金曜日のテストディからスタート。ここでトップタイムをマークしたのは、今季なかなか結果を出せていないBMWのアウグスト・ファルファス選手。テスト開始早々にリザルトの最上位にその名を刻むと、セッションを通じて2分01秒491というファルファス選手のタイムを破るものは現れなかった。

土曜日の公式予選、まずは2回目の予選に進出出来る10台を絞り込む予選1回目が行われる。
トップタイムをマークしたのはランキングリーダーのセアトを駆るガブリエレ・タルクィーニ選手、これにロブ・ハフ選手とイヴァン・ミューラー選手というシボレー勢が続く。

そして予選2回目、決勝第1レース(第5戦)のポールポジションを賭けた戦いで速さを見せたのは、またもファルファス選手だった。10分間の予選2回目、早々にトップタイムを奪ったファルファス選手は、BMW今季初となるポールポジションを獲得。さらにハフ選手をはさんだ3番手にはBMWのチームメイトであるアンディ・プリオール選手が入り、BMW勢が前方グリッドに陣取った。


第1レース(第5戦)は、ポールポジションからスタートしたファルファス選手を1周目でハフ選手がかわしてトップに立ち、さらに7番手スタートのタルクィーニ選手が猛プッシュで2番手にまで浮上する。
さらに2周目にはタルクィーニ選手がハフ選手をもかわしてトップを奪うと、両選手はシボレー vs セアトの激しいトップ争いを展開。BMWのプリオール選手と1周目で6番手まで順位を下げたファルファス選手は、それぞれ3番手と4番手につけて、トップ奪取の機会を伺っていく。

5.793kmと距離が長いモンツァ、9周のレースはファイナルラップで大きく動いた。
モンツァは高速型サーキットということでアベレージスピードが高い。ここでWTCCらしい接戦が展開されるため、縁石を高速でまたぐことも当たり前の光景である。
しかし、この激しい攻略にはリスクも伴う。ファイナルラップでトップのタルクィーニのマシンにスローパンクチャーが起こり、ハフ選手が労せずしてトップを奪還した。ところが最終コーナーでハフ選手のマシンもまさかのスローパンクチャーに見舞われてペースダウン。

この隙にプリオール選手とファルファス選手が前に出て、最後は誰も予想していなかったであろう逆転劇でBMWがワン・ツー・フィニッシュを達成。ハフ選手は3輪状態でそのままストレートを立ち上がってチェッカーを受けて、表彰台の一角は死守することに成功した。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーはメルディ・ベナニ選手がトップでチェッカーを受けた。
しかしレース後にシケインのショートカットによる30秒加算ペナルティが課せられてしまい、ウィナーの座をハリー・ボルカード選手に譲る結果となってしまった。


第2レース(第6戦)は前戦の結果を受けたリバースグリッド。そのポールポジションにはデンマーク人ドライバーのミシェル・ニュケア選手がついた。

スタンディング方式の第2レースがスタート、ニュケア選手が駆るセアトは後続の追撃を凌いでポジションをキープしてオープニングラップを終了。
逆にタルクィーニ選手はミューラー選手の先行を許して3番手にドロップ。2周目にはタルクィーニ選手が再び2番手を奪い返したが、このラップもニュケア選手がトップを守りきった。

しかし歴代チャンピオン達の追撃は一層激しくなり、遂にニュケア選手を捕らえたタルクィーニ選手がトップに立った。ところがタルクィーニ選手にまさかのフライングスタートの判定が下され、ドライブスルーペナルティが課せられてしまう。
これで再び5周目にトップに立ったニュケア選手、その後ろにはミューラー選手、トム・コロネル選手、ハフ選手が続く。

レースは終盤に入ったが、ニュケア選手の快走は続き、WTCCデビューイヤーウィンを飾るかと期待が高まる中でファイナルイン。
ところが第1レースに続いてこの第2レースでもファイナルラップでまさかの展開が起こる。ニュケア選手のマシン、その左フロントタイヤにスローパンクチャーが生じてしまい、大幅なスローダウンを余儀なくされてしまった。

この間に後続車が次々と先行、ウィニングチェッカーを受けたのはシボレーのイヴァン・ミューラー選手で開幕戦に続く今季2勝目を飾った。
2位はトム・コロネル選手、3位にはロブ・ハフ選手が続き、シボレーが表彰台に2人のドライバーを送って好調さを見せつけた。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーはステファノ・ディアステ選手が制した。
Driver's Voice
アンディ・プリオール選手
 【今回の成績 : 第5戦 優勝/第6戦 5位】
今回は苦しいレースでした。前を行くハフ選手とタルクィーニ選手が離れて視界から消えてしまったときには胸が痛くなりました。しかし最終ラップのシケインでタイヤが突然目の前に現れて、次に両選手のマシンが見えました。
タルクィーニ選手をパスして、ハフ選手の後ろにピッタリと黄旗区間はついていき、黄旗区間が終わって一気に抜くことが出来てよかったです。
この勝利は水曜日に亡くなった祖母に捧げます。

イヴァン・ミューラー選手
 【今回の成績 : 第5戦 4位/第6戦 優勝】
タイヤに注意を払ってのレースでした。モンツァは左フロントタイヤに大きな負荷をかけるコースなので、タイヤに負荷をっかけないようなセッティングを施しました。
コロネル選手はストレートと第1シケインが速く、自分はレズモスとアスカリシケインが早かったので、追い抜かれないように引き離すことが必要でした。
モンツァではディーゼルエンジン車(セアト)が勝つだろうという予想もありましたが、ガソリン車でも勝てるということを実証出来ました。

ステファノ・ディアステ選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第5戦 3位/第6戦 優勝】
勝てて本当に嬉しいです。土曜日にはマシントラブルもあったのですが、エンジニアと協力してトラブルシューティングをすることが出来ました。セッティングも修正して完璧なコンディションに仕上げられました。
地元でインディペンデントトロフィーの勝利を飾れて、最高の気分です。
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