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Super Taikyu Round 4
開催日程
2010年6月26日(土)〜27日(日)
開催場所
富士スピードウェイ(静岡県)
天 候
路 面
ウェット
決勝時間
4時間 (コース : 4,563m)
参加台数
38台
(タイヤはADVANワンメイク)
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全7戦のシリーズカレンダーが組まれている2010年のスーパー耐久シリーズも、一年の折り返し点を迎えた。
その舞台は富士スピードウェイ、シリーズ最長となる4時間耐久で競われる。最長のレースながらランキング争いではポイントにボーナス加算の無い戦いとなるものの、チャンピオン争いの行方を大きく左右する一戦となることは各チーム共通の認識となるだろう。

カレンダーは既に梅雨入りしているため、練習走行が行われた金曜日こそ晴れ間に恵まれたものの、予選日の土曜、決勝が行われた日曜と天候は下り坂。

そんな中で注目を集める存在となったのがスーパー耐久初参戦が実現した日産GT-R。2008年の十勝24時間に大会オリジナルクラスでの参戦を果たしたことも記憶に新しいが、今回はシリーズのST-1クラスとしての出場になった。あくまでもテスト参戦という位置づけではあるが、YOKOHAMAが新たに開発した20インチのADVANレーシングタイヤのポテンシャルとともに、その戦いぶりはレース前から大いに話題を呼んでいた。

そのGT-R、ドライコンディションで行われた金曜日の練習走行では総合トップタイムをマーク。天候がやや不安定になった決勝レースではスタート直後に雨が小康状態となっていたことから急遽ピットインしてタイヤをレインからスリックに替える作戦に打って出たが、生憎その後に雨が勢いを増してしまい再度のタイヤ交換を強いられてタイムロス。終盤では再びスリックタイヤで追走、決勝中のファステストラップを叩き出して総合8番手でフィニッシュとなった。

さて、GT-Rの出場でいつも以上の注目度となったST-1クラスだが、結果的に強さを見せたのはポールポジションからスタートした1号車「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」の谷口信輝選手組。序盤こそ8号車「ART TASTE GT3」の竹内浩典選手組に詰め寄られる場面もあったが、スタートを務めた谷口選手がしっかりトップをキープ。
その後は安定したペースで周回を重ねてマージンを築いたが、2時間40分を経過したところで濃い"もや"がコースを包んで視界不良となったためにセーフティカーが導入された。

セーフティカーランは45分間に渡ったが、この間にマージンが帳消しになってしまったことから急遽最終スティントも谷口選手がステアリングを握ることに。この結果、1号車はそのまま逃げきりを果たして開幕4連勝を飾ることに成功した。
2位には、一旦は3番手にポジションを下げた8号車が終盤で28号車の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」を逆転して今季最上位を獲得。28号車は予選でプロペラシャフトトラブルからタイムを残せず最後尾グリッドからの決勝スタートとなったが、最後は上位争いの一角に加わり表彰台に登った。

ST-2クラスは序盤からクラスポールスタートの20号車「RSオガワADVANランサー」が順調なレース運びを見せる。リードを築いてトップの座を固めて行った20号車だったが、セーフティカー中のピットインでエンジンの再始動に手間取り、この間に3号車「エンドレス・アドバン・コルトスピード]」の先行を許してしまった。
セーフティカー解除後、テール・トゥ・ノーズ状態からの再スタートから残り40分ほどの熾烈なトップ争いが繰り広げられる。主役は3号車が山内英輝選手と、これを追う20号車の花岡翔太選手。
後ろから隙を伺っていた花岡選手は94周目に山内選手をかわしてトップを奪い返し、そのままチェッカードフラッグを受けて今季3勝目を獲得。予選クラスポールのポイントと合わせて21点を加算、シリーズチャンピオン獲得に向けて大きな1勝を手中におさめた。

ST-3クラスは、こちらもクラスポールの27号車「FINA ADVAN BMW M3」がスタートから快調な走りでリードを拡げていく。
しかし、これをじわじわと追い上げたのはクラス8番手スタートの39号車「TAITEC TRACY NSX」で、着実にポジションをあげていくと40周目には遂に27号車をパスしてトップに躍り出た。

さらに1回目のピットインでタイヤ無交換作戦を敢行した39号車が大量マージンを手にしたが、このマージンはセーフティカーの導入で帳消しにされてしまう。
こちらも終盤の40分でスプリントレースさながらのデッドヒートが展開されることとなったが、激しい攻防戦は93周目にM3を駆る三澤伸輔選手が逆転に成功して終止符が打たれた。
結果、27号車が鈴鹿に続いて2連勝、シリーズポイント差を拡げてトップの座をより固めることとなった。

ST-4クラスはスタートからトップグループが接近戦を展開。
クラスポールスタートは62号車「ホンダカーズ東京 G/M インテグラ」、予選ではBドライバーの太田侑弥選手がハーフウェットの難しい路面をスリックタイヤでアタックしてBドライバー総合3番手となる好タイムをマークしていた(ST-1、ST-2、ST-3クラスのBドライバー予選はウェットコンディション)。

このまま勢いに乗って決勝も走りきるかと思われたが、ライバル勢もそう簡単に許してはくれなかった。序盤から目まぐるしくポジションを入れ替えていく上位陣だったが、45周目には開幕2連勝を飾ってシリーズリーダーの座にある18号車「コスモソニック21 FK ings DC5」がトップに躍り出る。
これを追うのは333号車「GLORY.ERG.A-ONE.DC5」、中盤以降は18号車・浅野レーシングサービスと333号車・TEAM A-ONEというST-4クラスを長年戦ってきている老舗チーム同士の高度な戦略戦となって行った。

セーフティカーランを経て、レースも残り少なくなってきた中で両者は最後のピットイン。ここで作業時間を短く済ませた18号車がリードを拡げ、そのまま最後はスタートも務めた浅野武夫選手のドライブで今季3勝目を飾ることに成功した。
Driver's Voice
花岡翔太 選手
 【今回の成績 : ST-2クラス 優勝】
今日は怒られなさそうですね(笑)。
ドライバー交代のタイミングでは無線のトラブルでちょっと遅れたり、エンジンの始動に手間取ったりしてしまいましたが、その結果はちょっと3号車と微妙な位置関係になってしまいました。
ここで逆転されたのは大きな誤算でしたが、「絶対に逆転してやる」という意気込みでコースインしました。
最終コーナーでちょっと詰まって、スリップについたところで3号車は寄せてきました。でも、僕は相手に寄せられるだけ寄せさせて、戻れなくなったところを抜いていくという走り方で攻めました。山内選手もしっかり1台分を残してくれてフェアに戦ってくれたので、巧く僕も描いた通りの走りでパスすることが出来ました。
こうした駆け引きの部分は、F4時代から培ってきたものと言えますね。F4の時代も1コーナーでスパッと抜くより、1コーナーでフェイントをかけて相手がフラついたところを抜いていくのが得意でしたから。
今日は・・・、あんまり大きな事は言えないけれど、自己採点で70点くらいつけてもいいですよね(笑)。


浅野武夫 選手
 【今回の成績 : ST-4クラス 優勝】
今回のレースは「なかなか思い通りにはいかないだろう」と予想していました。しかし、去年と同じ車なのですが、同じように雨の中を走っていて、車が大きく進化していることを実感しました。去年はとても辛かったのですが、今年は「これはイケるな」と自信を深めていたのです。
スタート前にはピットでみんなと「前にいるライバルは、いつの間にかいなくなっちゃうから」と話していたのですが、それに近い展開になりましたね。
最後は一騎討ちになりましたが、逆に言えばその相手の動向だけを見ていればいいので楽な部分もありました。ただ、セーフティカーが出て、そのままレース終了になる可能性もあったので、そこが展開として分からないところでした。だから、セーフティカー中は色々なシミュレーションをしていましたね。
Technical Information
今回デビューした日産GT-Rは、20インチのレーシングタイヤ(290/710R20サイズ)を装着した。およそ10ヶ月の期間で新たに開発されたものだが、開発初期の段階でGT-Rとの良いマッチングを確認出来ていた。タイヤのパフォーマンスが早い段階で高いレベルにあったため、その後のマシン開発にも大きく貢献する結果となった。
また、今回からST-1クラスはウェットタイヤのパターンが変わり、SUPER GTの300クラスで使われているものと同じパターンが全車に採用された。BMW Z4Mとポルシェがハイレベルな上位争いを演じたレースとなったが、その足元を支えたウェットタイヤの高いパフォーマンスも改めて実証されることとなった。
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