今やモータースポーツのファーストステップとして世界的に認知されているレーシングカート。
SUPER GTなどのトップドライバーにもカート経験者は多く、中でもジュニアカートからモータースポーツの世界に入ってステップアップを重ねていくという若手ドライバーが増えている。
ジュニアカートの最高峰に位置づけられるのが、JAFジュニアカート選手権。
日本列島を東西で分けて、東地域と西地域それぞれのシリーズ戦を開催、ジュニアカーター達が切磋琢磨する場として広く知られている。
2009年には参戦可能な年齢層をより細分化。
当該年の満年齢で12歳以上15歳未満の選手に参加が認められるFP-Jrに対して、10歳以上13歳未満を対象としたFP-Jr
Cadets(カデット)部門が新たに設けられた。
このカデット部門、まさに日本のモータースポーツにおいて最も低い年齢層を対象とした競技会であり、それだけに将来有望な"金の卵"が生まれる可能性の高さを秘めている。
レースは他のクラス同様に、まずは「タイムトライアル」が行われる。ここでのベストラップ順にスターティンググリッドを配して「予選レース」が行われ、さらにその結果に応じてスターティンググリッドを決して「決勝レース」に臨むというスタイルである。
日本の、さらには世界のモータースポーツを将来背負って立つジュニアカーターたち。その戦いは決して上位のレースカテゴリーに引けをとらない、あくなき真剣勝負なのである。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
JAFジュニアカート選手権に2009年から設けられたFP-Jr Cadets部門。このクラスのタイヤはADVANレーシングカートタイヤがワンメイクコンロール指定を受けている。
純粋なドライバー育成の場とも言えるジュニアカートだけに、イコールコンディション化や競技の公平・公正に対する取り組みは、とても厳密なものがある。
その一例がタイヤ。個々のチームが調達するのではなく、オーガナイザー側の管理下で完全ディストリビューション制が導入されている。
タイヤは各大会の会場で競技会審査委員会立ち会いの下、参加者へと引き渡される。このタイヤについてはパドック外への持ち出しが禁止されており、技術委員によってマーキングを受けたタイヤのみが走行に使えるという厳しい管理体制が敷かれている。
FP-Jr Cadetsで使われるタイヤは、ドライ用の「ADVAN Racing Kart SL83」とウェット用の「ADVAN
Racing Kart SL03」。
ともに規則で1大会あたり1セットずつのみの使用が認められている(天候の急変などがあっ場合を除く)。
将来のトップドライバー育成という重要な位置づけもあるジュニアカート、しかもファーストステップとなるFP-Jr
Cadetsでは初めて経験するモータースポーツという選手も少なくない。
そんなジュニアカーター達の飛躍を、ADVANレーシングカートタイヤが足元で支え続けている。