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JRC 2010
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News Index
JRC Round 7
開催日程
2010年10月16日(土)
〜17日(日)
開催場所
岐阜県・高山市 近郊
天候/路面
晴れ/ドライ
※ターマック(舗装路)
SS総距離
105.25km (14SS)
総走行距離
411.98km
参加台数
全日本選手権 33台
※オープンクラスを除く
(ADVAN装着 : 13台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
今年で38回目の開催となる「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ」は、これまでも数々の名勝負を生んできた伝統の一戦だ。
過去には「カーブレイク・ラリー」と称された過酷なグラベル(未舗装路)ステージが用意されていたこのラリーは、一昨年に全てのステージがターマック(舗装路)となり、新たなドラマが展開されている。
今年のハイランドマスターズも、各クラスともコンマ1秒を争う熾烈な戦いが繰り広げられることとなった。
ラリーは、昨年同様に高山市郊外の「ほおのき平スキー場」にサービスを置き、DAY1のセクション1はヒルクライムステージとしてもおなじみの駄吉林道6.32kmを上り2本&下り2本、ギャラリーステージとなる「飛騨高山スキー場」の特設ショートコース0.52kmを2本走るという設定だ。
さらに、日が暮れたセクション2のナイトステージには、昨年、新たなステージとして登場したスノーリゾート「アルピコ」周辺の無数河林道と牛牧林道を繋げた無数河/牛牧14.66kmを2本、駄吉林道6.32kmを2本走る。 翌日のDAY2は、無数河/牛牧の逆走14.70kmを1本走り、牛牧8.11kmの上り下りを1本ずつ、さらに無数河6.13kmを1本をノーサービス&給油なしで一気に走るという設定。
SS総距離は105.25km。ハイランドマスターズとしては、これまでにないロングステージが用意されていた。
注目のオープニングステージ、SS1・駄吉上りIは、奴田原文雄選手がベストタイムをマークするものの、ライバルの勝田範彦選手も同タイムをマークし、トップを分け合う。
さらに、続くSS2・駄吉上りIIも両者一歩も譲らず同タイム。この二人の争いに、ここでベストタイムをマークした福永修選手が加わり、SS2を終了した時点で、総合トップに三人のドライバーが同タイムで並ぶという、これまでにない僅差の勝負の幕開けとなった。
SS3高山スキー場Iでは、セッティングテストを兼ねて参戦してきた炭山裕矢選手が、わずか520mのジムカーナコース的SSでも、2番手タイムに1秒差をつけるというベストタイムをマークし、順位を総合5番手に上げてくる。
一方のトップ3名は、SS3では福永選手がトップに立つものの、SS4は勝田選手、SS5は奴田原選手がトップ奪回と、SS毎に順位が変わるというめまぐるしい展開となった。しかも、トップと2位の差はいずれも1秒以内という、まさにコンマ1秒を争う熾烈な戦いだ。
だが、ナイトステージとなるSS6・駄吉下りIIから、様相が一変した。それまで、快調に好タイムをマークしていた奴田原選手のペースが落ち始めたのだ。
路面温度が想定していた温度よりも冷えすぎたというのが原因だが、これにより奴田原選手のポジションはSS10を終えて4位までダウン。トップとは約32秒差というビハインドを背負い、DAY1を終えることとなった。
タイヤコンパウンドのチョイスを誤り順位を下げてしまった奴田原選手だったが、DAY2に入ると本来のパフォーマンスを発揮し、SS11では3位に浮上。
その後はしっかりと3位をキープしフィニッシュ。残念ながら2年連続のシリーズチャンピオンの可能性は失ったが、最後まで諦めない健闘をみせてくれた。
JN3クラスも、熾烈な上位争いが展開された。
まずは今回からタイヤをADVANにしたS2000を駆る筒井克彦選手が、SS2を終えた時点で2位に浮上。続くSS3ではロータス・エキシージの松本琢史選手が入れ替わって2位に浮上、さらにこの二人にスターレットの明治慎太郎選手も加わり、クラス2位からクラス7位までが約2秒以内に並ぶという、超接近バトルが繰り広げられていた。
その中、まずは筒井選手がナイトステージのリエゾンで大幅にミスコースしてしまい、TC(タイムコントロール)に間に合わずペナルティを受けてしまいクラス10位にポジションダウン。
一方で松本選手は、ロングSSでは好タイムをマークしてポジションを上げていった。しかし、続くSSでマシントラブルによりスロー走行していた車両の影響により、順位を4つ下げてしまう。
そんな中、着実に順位を上げてきたのが、明治選手だ。
上りが続くSS1、SS2ではクラス10番手以降のタイムが連発したが、逆に下りの逆走では2番手タイムを連発。ナイトステージも好タイムを連発し、クラス2位の座を確固なものとしていく。
だが、その明治選手にもアクシデントが襲った。
DAY2の序盤でエンジンがオーバーヒートとなり、ついにSS13でストップ。痛恨のリタイアとなってしまった。
逆に、DAY1の終盤で他車の影響を受け4位に落ちていた松本選手は、DAY2に入ると本来の速さを取り戻しポジションアップ。最終的には、ロータス・エキシージとしては最高位となるクラス2位でフィニッシュした。
JN2クラスは、第6戦の新城ラリーでクラス3位に入る活躍をみせた新鋭・川名賢選手が、今回もSS1でトップから2.0秒差の2番時計をマークし、好調なスタートを切る。
だが、続くSS2の約4km地点でオーバースピードからコースアウト。SS1と同一コースのSSだったが、全日本の洗礼を浴びる結果となった。
代わってクラス2位に浮上してきたのが、フィットの青島巧選手だ。
今回は「クロスミッションを搭載してきた」という青島選手は、序盤戦こそのクロスミッションの特性を掴みきれず苦戦が続くが、しっかりと2位の座をキープし、表彰台の一角を奪った。
またクラス3位には、ベテランの本名修也選手がナイトステージで一気にポジションを上げ、入賞を果たした。
【今回の成績 : 総合3位 (JN4クラス 3位)】
DAY1の中盤までは今までにない接戦が続いていただけに、DAY1終盤のセクション3のタイムが伸びなかったのが残念です。予想以上に気温が冷え込んだのが、結果的に敗因につながりました。
残念ながらシリーズ連覇とはなりませんでしたが、最終戦も気を抜かずしっかりと戦い、優勝を狙って行きたいと思います。
【今回の成績 : 総合5位 (JN4クラス 5位)】
第6戦の新城ラリーに柳澤宏至選手が出場しましたが、チームとしては新城ラリーでやりきれなかった部分もあったので、今回は追加テストのために僕がステアリングを握りました。
クルマのセッティングも前回の新城ラリーとは全く違い、特にDAY1はいろいろなセッティングを試すことができたのが良かったですね。本番を走らなければ分からないこともあるので、成績というよりもチームとしての成果が大きかったラリーだったと思います。
【今回の成績 : 総合 18位 (JN3クラス 9位)】
DAY1のSS6まではクラス2位だったんですが、その後に大幅にミスコースしてしまい、順位を大きく下げてしまいました。なんとかトップの眞貝選手に追いつきたかったんですが、残念な結果に終わりました。
ADVAN A050は、コントロール性の良さと路面変化に強いというところが良いですね。路面がドライからウエットというように急にコンディションが急に変わった時でも、しっかりと対応してくれます。
特にS2000の場合、スペアタイヤを1本しか詰めないので、SS前に路面コンディションに合わせてフロントタイヤを2本交換するといったことができないんです。そういったハンデを打ち消してくれてますね。
【今回の成績 : 総合10位 (JN3クラス 2位)】
ロータスに乗って5年目ですが、やっと競争できるようなセッティングに仕上がってきたというのが正直な気持ちです。
今回はDAY1のナイトステージのロングSSで順位を上げることができました。回りには「夜は目が見えにくいだろう」って言われてたんだけど、逆に夜のステージはいろんな引き出しを出せるチャンスもある。経験の差というか、ベテランだからこその持ち味を出せたと思います。
それと、エキシージにマッチするタイヤの溝の深さというのが、最近わかってきたんです。実は今回のラリーは、2日間合わせてタイヤ4本しか使ってないんです。そういったマネージメントができるようになってきたのも大きいですね。
【今回の成績 : 総合23位 (JN2クラス 3位)】
DAY1の駄吉林道の上りは、エンジンが重たく感じてうまくタイムを出すことができませんでした。順位もクラス5番手辺りを走ってたんですが、DAY1のナイトステージのロングSSで3位に上がれたのが良かったですね。本当は夜は得意じゃないんですけどね(笑)。
DAY2は、4位の畠山選手との差が30秒ぐらいあったので、なんとかこのまま逃げ切ろうと思ったんですが、その畠山にものすごい勢いで追い上げられ、辛くもコンマ8秒差で逃げ切ることができました。
【今回の成績 : 総合22位 (JN2クラス 2位)】
今回はクロスミッションを搭載して来たんですけど、ドライバー自身がそのクロスミッションに全然馴れていなく、ついノーマルミッションと同じタイミングでシフトチェンジしてしまい、うまく活かしきることができませんでした。クルマのポテンシャルも、ライバルのクルマと比べるとまだまだ低い状態だと思います。
なんとかクラス2位にはなれたけれど、若い選手も出てきているので、僕自身もしっかりとタイムアップしていきたいですね。
2005年に全日本ラリー選手権に初出場し、2006年から本格的に全日本を転戦する明治慎太郎選手は、デビュー以来、一貫してトヨタ・スターレットを乗り継いでいることでもおなじみだ。
「スターレットは、なんといってもボディの軽さとコストパフォーマンスの高さが魅力ですね」という明治選手は、まるでクルマをねじ伏せるような攻撃的なドライビングで、パワー的には劣るスターレットながらもライバル達と互角以上の勝負を展開している。
今回のラリーはDAY2の終盤にエンジンがオーバーヒートしてしまいリタイアに終わったが、上りのSSでは10〜12番手タイムと苦戦しながらも、下りのSSではベストタイムや2番手タイムを連発。
さらにDAY1のナイトステージでは一気にクラス2位まで浮上するという速さを見せてくれた。
今シーズンは、その速さがなかなか結果に結びつかないという苦しいラリーが続いているが、一発の速さが魅力のドライバーだけに、来期の活躍にぜひ期待したい。
紅葉が始まりつつある10月中旬の飛騨高山地方。天候が晴れると、日中は20度を超える陽気になることも多いが、陽が沈んだ夕刻以降は、一気に10度以下まで気温が下がることも珍しくない。
さらに、100kmを超えるSSが用意されているこのラリーに使用できるタイヤの本数は、レギュレーションで12本に制限されている。
また、シリーズ唯一のナイトセクションが設定されているラリーでもあるため、路面温度の変化やSSの距離に合わせ、どのタイミングでタイヤ交換を行うかといった戦略が非常に難しい。
今回は、予想以上に路面温度が下がったナイトセクションが、勝敗を分ける大きなターニングポイントとなった。
標高の高低差が激しいこのラリーは、日中と夜間でどれぐらい路面温度が低くなるかの予想が非常に難しいラリーでもある。
今回は、陽が沈んだDAY1のセクション2に設定されたSSの路面温度が、想定していた温度よりも冷え込んでしまったため、本来のパフォーマンスを発揮することができなかった。
日中のステージではフィーリングが良かっただけに残念な結果となった。