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全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権
全日本ラリー選手権
JRC Round 6
開催日程
2010年9月25日(土)
〜26日(日)
開催場所
愛知県・新城市 近郊
天候/路面
晴れ/ドライ
(DAY1は一部ハーフウェット)
※ターマック(舗装路)
SS総距離
106.06km (13SS)
総走行距離
320.83km
参加台数
全日本選手権 45台
(ADVAN装着 : 19台)
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今年は全8戦が組まれている全日本ラリー選手権は、第5戦から約2ヶ月のインターバルを経て、第6戦「新城ラリー2010」が開催された。シリーズは残すところあと3戦。この第6戦からいよいよ終盤戦へと突入する。

第6戦の舞台となる新城市は、地域資源を活かした「Do Outdoor Sports地域再生プラン」を策定し、アウトドアスポーツの振興による地域再生に取り組んでいる。その中でこの新城ラリーは、民間と地方自治体が協力して実施する初のケースとしてスタートし、今年で7年目を数え大きな成果を上げているイベントだ。
今年もラリーの迫力ある走りを観戦できるギャラリーステージだけではなく、デモランやトークショーなどの様々なイベントや催しが開催され、2日間合わせて約2万1千人の観客が、メイン会場の桜淵公園に足を運んだ。

昨年とほぼ同様のスペシャルステージが用意された今年の新城ラリーだが、このラリーで最も難所とされる「雁峰(がんぽう)・北ステージ」が、昨年の12.20kmから19.40kmと一気に距離を伸びているのが大きな特徴だ。またDAY2には、雁峰林道の中でこれまでラリーには使用していなかった区間をスペシャルステージに設定した「雁峰・西ステージ」7.26kmが用意されている。
背の高い木が鬱蒼と茂り、昼間でも薄暗い雁峰林道は、日陰の路面が苔むしている状態の上に、斜面から流れ込む湧き水や土砂が加わり、コースのあちらこちらが滑りやすい状態だ。その上、道幅が狭くトリッキーなコーナーが連続するため、一瞬の気も緩めることができない難コースとなっている。

この雁峰林道をどう攻略するかが注目となる今回のラリー、奴田原文雄選手はこの難コースに合わせADVAN A050AのG/2Sコンパウンドをチョイスする。

オープニングとなるSS1「作手1」3.81kmは、道幅が広い2車線道路のダイナミックなヒルクライムコースだ。雁峰林道とは性格が全く異なるSSだが、ここで奴田原選手は2位に約2秒という大差をつけるベストタイムをマーク。幸先の良いスタートを切る。

そして迎えたSS2「雁峰・西1」19.20km。
ここで奴田原選手は、約2km地点の左コーナーで苔に乗ってしまい、アウト側の側溝にコースオフし、フロント右タイヤを破損してしまう。SSフィニッシュまでにはまだ距離が多く残っているため、ここでタイヤ交換を行い、追い上げを開始する。

だが、さらなるアクシデントが奴田原選手を襲った。
今度はスタートから5km地点を通過した頃からクラッチが切れない状態となってしまう。それでも奴田原選手は、エンジン回転数を合わせてシフトチェンジを行い、SS2をフィニッシュ。
順位を大きく落としたものの、「ラリーはまだ始まったばかり。なんとか次のSS3を走りきってサービスに戻れば、クラッチは直るはず。このあと何が起こるかわからないし、何よりも少しでもシリーズポイントを加算することが重要」と判断し、SS3「ほうらいせん1」4.15kmへと向かう。

だが、SS3のスタート地点は、上り坂となっている。
ここでギアを1速に入れセルを回してスタートを試みるが、無情にもセルの力だけではクルマが前に進むことができないため、エンジンがかからない状態だ。残念ながらサービスまであとSS1本を残し、ここで競技続行を断念せざる終えない結果となった。
「最後まで走る努力を続けましたが、競技を続けることができなくなり、非常に残念です。でも、シリーズはまだ残り2戦。次のラリーも全力で戦います」と奴田原選手。第7戦の活躍に期待したい。

JN3クラスは、シリーズチャンピオンを狙う田中伸幸選手が、ライバルのインテグラType Rに対し「排気量200ccの差は大きい」と判断し、これまでのミラージュからライバルと同じインテグラType Rにマシンを変更。
SS3でベストタイムを奪うものの、急遽準備したクルマは、明らかにセッティング不足で、田中選手の思うように動いてはくれない。それでもクラス4位でフィニッシュし、次戦に期待をつなげた。

JN2クラスは、マーチでJN1クラスを走っていた中西昌人選手が「本当は、来シーズン乗る予定」というスイフトでエントリーしてきた。その中西選手、「まだまだセッティング不足」と言いながらも3本のSSでベストタイムをマークしてみせたが、DAY1終盤に電動ステアリングの初期トラブルに見舞われ、クラス4位でフィニッシュ。
替わってベテランの菅野正之選手が後半戦に強いという持ち味をみせ、DAY1のSS6からペースアップ。デイ2に入るとSS10、SS11、SS13で次々とベストタイムをマークしクラス2位でフィニッシュ、新鋭の川名賢選手が3位に入る健闘をみせ、ADVAN勢が上位表彰台に並ぶ結果となった。
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : リタイア】
SS2のクラッチトラブル後もなんとか最後まで諦めないで走りきろうと思っていただけに、(リタイアは)残念な結果に終わりました。スーパーラリーでDAY2を走りましたが、そこでは良いパフォーマンスを発揮することができ、貴重なデータを蓄積することができました。
シリーズはまだ残り2戦。次戦も全力で戦い、優勝を目指していきます。
 
徳尾慶太郎 選手
 【今回の成績 : 総合4位 (JN4クラス 4位)】
SS2の雁峰北1(19.40km)で2番手タイムをマークし、なんとか3位浮上のチャンスを狙っていたのですが、逆に2回目のSS4・雁峰北2でタイムを落としてしまい、そこからリズムに乗りきれなかったのが残念です。でも、難しいラリーを2日間しっかりと走り切れたのは大きな収穫だったと思います。
タイヤは2日間ともADVAN A050AのG/2Sコンパウンドを装着しました。長い距離のSSも、安定したグリップ力を発揮してくれましたね。

浜 孝佳 選手
 【今回の成績 : 総合 14位 (JN4クラス 8位)】
約1年ぶりの全日本ですが、今回はクラッチが滑ったりブレーキを引きずったりといろいろなトラブルが出てしまい、厳しいラリーとなりました。自分自身ももっとトレーニングしなければダメですね。練習不足を痛感しました。
タイヤはDAY1がADVAN A050AのG/2S、DAY2がG/Sコンパウンドをチョイスしました。どちらもインフォメーションの良さを感じ、難しい雁峰も自分なりにスムーズに走ることができたと思います。

柳澤宏至 選手
 【今回の成績 : 総合18位 (JN4クラス 10位)】
全日本ラリーを走るは6年ぶりです。久しぶりの全日本ですが、特にこのラリーはイベント自体が盛り上がっていて若い選手も多く出場しているので、大変良い雰囲気になってますね。
ラリーの方は、ターマックラリーが久々だったということもあって、ブレーキの冷却対策がもっと必要だったということと、SS4でイン側の縁石に落ちてタイヤを痛めてしまい順位を落としてしまいましたが、ターマックのデータが取れたのでチームとしては得るものがあったと思います。

田中伸幸 選手
 【今回の成績 : 総合10位 (JN3クラス 4位)】
一生懸命走っているんだけど、クルマのセッティングが全然ダメだったね。ライバルとのクルマの差を考えて同じインテグラtypeRを投入したけど、そんなに簡単にはいかないっていうことだよね。
とにかく今回はフィニッシュできて良かったというのが正直な気持ち。そういう意味では、今回はタイヤのコントロール性の良さにかなり助けられた。セッティングが出ていないクルマでも、テストなしでなんとか最後まで走り切れたからね。

菅野正之 選手
 【今回の成績 : 総合25位 (JN2クラス 2位)】
ラリーの序盤はなかなか自分自身のペースが上がらなくて、DAY1の3ループ目あたりからやっとまともなタイムが出るようになりました。基本的にドライバーは、タイムが良い時も悪い時も一生懸命なんですけどね(笑)。
タイヤは、フロントがADVAN A050のG/2Sで、リアがG/Sコンパウンドです。実はDAY1の2ループ目からDAY2フィニッシュまで、ずっとタイヤ交換せずに走り切ることが出来きました。特にDAY2が良かったですね。
今度は、最初からちゃんとタイヤのパフォーマンスを引き出せるように、ドライバー自身が精進したいと思います。
FEATURED DRIVER
2年前の24歳の時にRally JAPANに果敢にチャレンジし、今シーズンは「基礎からドライビングテクニックを鍛えたい」という思いで1500ccのヴィッツRSを駆り、東日本で開催される地方選手権ラリーにフル参戦している川名賢選手。
地方選手権では1500ccのクラスの参加車両がなかなか集まらないため、ラリーによっては一つ上のクラスに編入されるという厳しい試練が続いているが、その中でクラス3位に入賞するという健闘ぶりをみせている。

その川名選手が、全日本ラリー選手権に挑戦。ベテランの菅野正之選手や中西昌人選手と熾烈な2位〜4位争いを展開し、全日本デビュー戦で見事クラス3位に入賞した。

「DAY1のSS7でひょっとしたら中西さんを抜いて2位に上がれるチャンスがあるかな!?と思ったら、それまで4番手だった菅野さんがもの凄いタイムを出してきて、あっさり抜かれました。やっぱり全日本は恐ろしいところです(笑)」と川名選手。
それでも、DAY2のSS8、SS9では連続クラスベストタイムを奪うなど、地方選手権で鍛えた実力の片鱗をみせてくれた。

「初めての全日本で多少なりとも戦うことができて、貴重な経験ができました。これからも、可能な限り全日本に出場してみたいです。もちろん、地方選手権も頑張ります!」と川名選手。
今年で26歳の若きチャレンジャーの活躍に期待したい。
TURNING POINT
昨年の新城ラリーで、12SS中8本のSSでベストタイムを奪いながらも、わずか1本の林道に苦戦し2位となった奴田原文雄選手。
「車重やホイールベースの関係で、三菱ランサーエボリューション]にとってはあまり得意としないコース特性」という雁峰林道は、今年はDAY1で19.40km、DAY2ではDAY1で使用しない区間を7.26kmと、昨年を大きく上回る距離のSSが用意されていた。
奇しくも今年はこの雁峰林道で奴田原選手を含めて2台、さらに雁峰林道の直後のSSでもう1台もリタイアと、5台中3台のランサーエボリューション]が姿を消す結果となってしまった。今年も、この雁峰林道が大きなターニングポイントとなった。
Technical Information
レッキ前に雨が降り、さらに気温が下がったこともあり、DAY1の路面がドライなのかハーフウェットなのか判断が難しい状況ではあったが、過去のデータからどちらの状態でもADVAN A050AのG/2Sコンパウンドを投入する予定でいた。
路面ミューが高いハイスピードSSと路面ミューが低く距離が長いテクニカルSSというSS設定に対し、幅広いレンジに対応するADVAN ADVAN A050A G/2Sコンパウンドの特性を活かすことができるラリーだったが、ラリー序盤で奴田原選手がリタイアしてしまい、残念な結果となってしまった。
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