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全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権
全日本ラリー選手権
JRC Round 5
開催日程
2010年7月17日(土)
〜18日(日)
開催場所
北海道・倶知安町 近郊
天候/路面
DAY1 : 晴れ/ドライ
DAY2 : 曇り/ドライ
※グラベル(非舗装路)
SS総距離
101.34km (14SS)
総走行距離
471.57km
参加台数
37台 (ADVAN装着 : 12台)
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全日本ラリー選手権は愛媛県から再び北海道に舞台を移し、第5戦が開催された。
一昨年まで、北海道小樽市近郊の赤井川村にあるキロロリゾートを拠点として開催されていたこのラリーは、1年間の準備期間を経てホストタウンを倶知安町に移し、名称を「RALLY in SHIRIBESI」と変え、新たなスタートを切った。

倶知安町は、ニセコ、羊蹄山など、北海道の観光リゾートとして全国的にもおなじみの地域。冬はスキーなどのウインタースポーツ、夏は大自然を満喫と、国内だけではなくオーストラリア、ニュージーランドなど海外からも多くの観光客がこの地を訪れ、街を行き交うラリーカーに興味を示していた。
また、一昨年に続き今年もWRC「Rally JAPAN」に挑戦する俳優の哀川翔選手が参戦。ADVAN A035を装着するフォード・フィエスタSTでの果敢走りは、観客から多くの注目を集めていた。

2DAYで戦われるラリー、土曜日のDAY1は一昨年までの赤井川村周辺の林道が主な舞台となる。このラリー最大の難所と言われている19.18kmの「KIRORO Traverse」、10.08kmの「BROOK Trail」に加え、倶知安町のミニサーキット・北海道スピードパークに設けられた特設コース1.32kmの「HSP」を、サービスを挟み2周ループするという構成だ。
厚い岩盤に覆われている赤井川村周辺の林道は、剥離した表層部の岩が根石の様に路面に埋まっているという状態。トリッキーなコーレイアウトとともに、タイヤのトラブルにも注意しなければならない難所だ。
リタイア率が高く、カーブレイクラリーとも称されるこの難コースのラリーをいかに攻めるかが、勝敗の大きな鍵となる。

この難コースにADVAN A035のMコンパウンドを装着して挑んだ奴田原文雄選手は、オープニングとなるSS1「HSP・1」の特設コースでベストタイムをマークし、先手を奪う。
だが、続くSS2「BROOK Trail・1」のスタートから3km地点で、イン側の草むらの中に隠れていた岩にフロント右タイヤをヒットしタイヤを破損。ここでベストタイムを奪った大嶋治夫選手に対し1分10秒近くのビハインドを背負い、順位を6番手にまで落としてしまった。

序盤で大きなハンデを背負ってしまった奴田原選手だが、その一方でラリーはADVAN装着車が活躍をみせる。
SS2を制した大嶋選手は、SS3「KIRORO Traverse・1」も連取しトップを快走。2番手にはSS2で2番時計、SS3で3番時計を叩き出した岩下英一選手がつけ、ADVAN勢がワン・ツー体制を築いた。

SS4「HSP・2」では岩下選手がフロントサスペンションを傷めて残念ながら戦列を離れてしまうが、奴田原選手がこの日2回目のベストタイムをマークし、上位との差をジワリジワリと縮めてくる。  
さらに、サービス後の2ループ目に入るといよいよ奴田原選手が本領を発揮。チャンピオン争いの直接的なライバルとなる勝田範彦選手に対し、一時は40秒以上あったタイム差を16.9秒差に縮め3位まで浮上し、DAY1を終了する。
大嶋選手は、2位の勝田選手に対し44.6秒もの大量リードを奪い、トップの座は安泰。この日は8つのSS全てをADVAN勢が独占して速さを見せつけた。

迎えたDAY2。オープニングとなるSS9「LAVENDER・1」は、道幅が狭く路面も軟弱な浮き砂利状態の新ステージだ。2ループ目は深い轍が刻まれることが予想される。これまでに全日本ラリーで使われることがなかったため、選手にとっては初めて走るステージだ。

このSS9でも奴田原選手はベストタイムをマーク。
さらにSS10「HSP・5」、SS11「KIRORO Traverse・3」、SS12「HSP・6」と4連続ステージベストの猛チャージを見せて、勝田選手を一気に1.4秒差という射程圏内に捉えた。
一方、トップを快走する大嶋選手は、SS11の中間地点で荒れた路面の影響もあってタイヤを破損。それまでのマージンを一気に吐き出し、奴田原選手とのタイム差が10.5秒という状態に。

残すSSはSS13「LAVENDER・2」とSS14「HSP・6」「HSP・7」の3本。距離にして9.84km、奴田原選手にとって、展開によっては一気にトップを狙えるというチャンスが訪れた。

だが、SS12の「HSP・6」でこのラリー10回目となるステージベストを奪ったものの、マシンの状態に違和感を感じた奴田原選手。その心配は残念なことにSS13で的中してしまった。
デフの効き方が安定しないというトラブルが出てしまい、勝田選手を射程圏内に完全に捉えながらも無念のペースダウン。惜しくも3位でラリーを終える結果となった。
また、一時は2位との差が縮まった大嶋選手だが、SS13では渾身の走りでベストタイムをマーク。最終SSも逃げ切り、自身にとってはAE86時代以来となる総合優勝を奪った。

惜しくもADVAN勢によるワン・ツーはならなかったが、14SSのうち実に最終の「HSP・7」を除く13のSSでステージベストをADVAN勢が独占。大嶋選手が4つのステージで、奴田原選手は9つのステージでベストタイムをマーク、ショートステージからロングの林道ステージまでADVAN A035の圧倒的に高いポテンシャルを改めて実証したラリーでもあった。
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合3位 (JN4クラス 3位)】
あと一歩まで迫っていただけに、思わぬマシントラブルで非常に残念な結果となりました。
ですが、自分自身ではこれまでシリーズポイントや係数というのはあまり気にせずに、1戦1戦を全力で戦うことが、シリーズチャンピオンに一番大切なことだと思って戦ってきています。
残り3戦ももちろん、今まで通り1戦1戦を全力で戦い、シリーズチャンピオンを狙っていきたいと思います。
 
大嶋治夫 選手
 【今回の成績 : 総合優勝 (JN4クラス 優勝)】
DAY1はノートラブル、気持ちよく走れたね。DAY2でタイヤにダメージを受けたのは、SSのちょうど中間地点で残りが10kmほどのところ。ダメージを受けたタイヤが左リアだったことが不幸中の幸いで、コースもツイスティーだったことから、左コーナーをオーバースピード気味で攻めて、左リアのタイヤを浮かすようにして走ったんだ。そうすることで、ロスタイムを少なくすることが出来るからね。
結果的には、こういったこれまでの経験を活かせたラリーだったと思う。
あとはタイヤ。ここは硬い路面やルーズな路面がいろいろ出てくるんだけれど、ADVAN A035の持つ全体のバランスの良さが武器となったね。路面との相性はバツグンだった。
優勝したらあちこちからお祝いの電話がかかってきて、みんな喜んでくれた。やっぱり優勝はいいね(笑)。

田中伸幸 選手
 【今回の成績 : 総合 11位 (JN3クラス 2位)】
DAY2のSS9では残り1kmの地点でリアのブレーキキャリパーとホイールの間に石を噛んでしまい、完全にロックしてタイムロスしてしまいました。
今年からADVANを履いているんだけれど、A035は初期ステアが良く利き、特にパワーをかけて曲がってる時の初期レスポンスが良いですね。こういった狭いコースでも攻めて走れるタイヤだと思います。

畠山貴之 選手
 【今回の成績 : 総合17位 (JN2クラス 3位)】
自分にとっては3回目の表彰台となりますが、一昨年のキロロでも3位に入ってたので、自分自身ではもう一つ上を狙いたかったです。
一時は2位を走ってたんで、チャンスもありました。ただ、今年は「絶対完走」を目標に全日本に参戦しているので、そういった意味では目標を達成できたラリーでもあると思います。
タイヤはADVAN A035のSコンパウンドを装着しました。タイヤグリップとタイヤライフのバランスが良く、タイヤに関しては全く不安がありませんでした。
特に今回はヘルプサービスの大庭(誠介)先生から空気圧のセッティングなどタイヤに関してのノウハウをいろいろ伝授していただき、大変参考になりました。

岩下英一 選手
 【今回の成績 : リタイア (JN4クラス)】
SS4のHSPで左フロントのタイロッドを折ってしまい、リタイアとなりました。それまで2位で走っていただけに、残念です。僕の大好きな荒れた道のラリーだったんですけれどね。僕自身にとっては、もっと岩がゴロゴロしてた方が得意かもしれません(笑)。
実は、SS2でコースの真ん中に大きな石が出ていて、それをよけきれなくてタイロッドを曲げてしまったんです。それでもサービスまで戻ればなんとかなると思いSS4を走ってたんですが、最後のヘアピンコーナーをインカットした時にフロントが浮き、着地の衝撃で折ってしまいました。
まだまだ要修行ですね。

宇田圭佑 選手
 【今回の成績 : リタイア (JN3クラス)】
DAY1のSS6(BROOK Trail・2)で、全日本で初めてのベストタイムを奪うことが出来ました。それだけに、直後のSS7(KIRORO Travers・2)で燃料ポンプトラブルでリタイアとなってしまったことが残念で仕方ありません。
でも、頑張ればベストタイムを奪えるというのは、これからの自信にも繋がりました。次はぜひとも結果を残したいと思います。
タイヤはADVAN A035のSコンパウンドを装着しました。路面が締まっているところや轍が掘れているところでは、僕にとっては最強のタイヤですね(笑)。
FEATURED DRIVER
自身2回目となるWRC「Rally JAPAN」にADVANを装着して出場するためのトレーニングを兼ねて、俳優の哀川翔選手がエントリーした。

SS1、SS2ではRally Hokkaidoの時よりも遙かに速いペースで順調に走行していたが、SS2のゴール手前でエンジントラブルが発生し、惜しくもリタイアとなった。
だが、夜を徹してマシンを修復し、デイ2のスーパーラリーで出走。今度はフィニッシュまで快調にマシンを運んだ。

「道が狭くて難しいラリーだったけれど、ラリー北海道の時よりは速いペースで走ることができていただけに、残念というよりも悔しかったね。出場するラリーは全戦完全完走を目指しているからさ。
自分自身の中では、去年のパイクスピークに出場した時から、走りが変わってきていると思う。奴田原選手にコ・ドライバーをお願いしたんだけれど、走行ラインやコーナーに進入する時のスピードコントロールを教わったんだ。それまでは、コーナーに対してオーバースピード気味に入ってしまい、結果的に突っ込みすぎで大回りになってしまうことが多かったからね。
そういった部分を、今はトレーニングを重ねて修復している状態だね。今年のRally JAPANの目標は『完全完走』。もちろん前回よりも速いペースでね。
チームのためにも、今年も目標目指して頑張ります」
TURNING POINT
一時は驚異の追い上げで、トップ奪還の位置まで順位を上げてきた奴田原選手。デフトラブルによりトップ奪還とはならなかったが、結果的には勝負の行方を決定的に決めてしまったのが路面の草に隠れていた岩によってタイヤがダメージを受けたことによるスローダウンだった。
フロントなのかリアなのか、どこのタイヤがダメージを受けてしまったのかの違い。さらにその後どのように走るかといった、運と経験が勝敗の行方が大きく左右したラリーでもあった。
Technical Information
道幅が狭い上に、コーナーがトリッキーに出てくるだけではなく、路面が浮き砂利、ガレ場、軟質な路面と、1本のSSの中でも次々と路面が変化するという難コースが多かったが、それが逆にADVAN A035のバランスの良さを証明できるというラリーでもあった。
路面、コースとのマッチングも良く、装着するどの選手もタイヤに関しては特に大きな問題がなかった。
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