JAFの国内B級ライセンスを所持していれば参加できるスピード行事。複数の車が同時にスタートしてコース上で競い合うレースとは異なり、同じコースを1台ずつが走ってその速さを競い合うスタイルの競技である。
その中でダート路面を舞台としているのがダートトライアル。身近なモータースポーツとして全国に愛好者は多く、各地区戦も根強い人気を保っている。
そんなダートトライアルの最高峰に位置するのが全日本ダートトライアル選手権。
2010年は北海道から九州までの8会場を転戦、最終戦終了後には各地区で好成績を修めた猛者たちと全日本ドライバーが勝負する場となるJAFカップ・オールスター戦も開催される。
参加者層は20代の若手から大ベテランまで幅広い。そして参戦している車種も、ハイパワーマシンから軽自動車ベースのものまでバラエティ豊かであることが特徴。特にJAF公認競技で軽自動車が活躍する機会は非常に限られている中、第一線の戦闘力を見せるダートラマシンの軽自動車たちも注目すべき存在である。
2009年はシーズン半ばに、更なる参加者増と新型車での参戦促進を目的としたPNクラスが発足。もちろんこのクラスは2010年も引き続き設定され、全日本ダートトライアル選手権は全部で10のクラスが設定されることとなった。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
全日本ダートトライアルで5年連続のチャンピオン獲得という偉業をなし遂げ、2010年は6連覇を目指している荒井信介選手。ダートラ界屈指のランエボ使い、その走りを支えているのがADVANダートタイヤである。
中心となるADVAN A035はラリーでの活躍でもお馴染みの存在で、幅広い路面対応力が大きな武器となる。走行距離の短いダートトライアルでは主にSコンパウンドが使われるが、ハイパワーをしっかりと路面に伝える。
その優れた性能はタイムにも現れており、例えばSA2クラスを戦う荒井信介選手の場合、より改造範囲が広い上位クラスに匹敵する好タイムをマークすることも珍しくない。
背景として、卓越したドライビングテクニックと磨き上げられたマシンパフォーマンスを余すところなく路面に伝える、ADVANダートタイヤの存在は決して小さなものではないだろう。
この他、超硬質ダート向けにはADVAN A036、ウェットや軟質ダート向けにはADVAN
A031をラインナップ。コースによる特性の違いや、刻々と変わる路面状況に細かく対応する布陣で、参加者をバックアップしている。