Your browser does not currently have the
Flash Player version 8
that is required to view this site.
Please
click here
to download the latest Flash Player version.
HOME
/
MOTORSPORTS
/
JDC 2010
/ Round 5
News Index
JDC Round 5
開催日程
2010年8月8日(日)
開催場所
サーキットパーク切谷内
(青森県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
102台
(ADVAN装着 : 20台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
全日本ダートトライアル選手権第5戦は、青森県八戸市の近くにあるサーキットパーク切谷内を舞台に開催された。
この切谷内が初めて全日本選手権の会場になったのは2007年のことで、今年が3回目の開催となる('08年の東北ラウンドはSSパークサーキット)。
全日本選手権の会場は速度域の高いコースが多いが、ここは高低差があり、コーナーが連続して現れる中速テクニカルコースとして知られる。路面は年を追う毎に改修が重ねられ、砂利が飛ぶと下の硬い路面が顔を覗かせ、場所によってはブラックマークが付くほどの超硬質路面だ。
しかし、今年の全日本戦の開催に向けて大会直前にコースレイアウトを変更。新設されたコーナーは地元の選手でも走った経験がなく、しかもブラインドコーナーの先のヘアピンで、逆バンクになっているという難関。他にも、クレストの先から下る中速のターン、曲率が複雑に変化するターン、速度差が一気に変化するスラロームなど、様々な要素を取り込んだレイアウトとなった。
SC3クラスの谷田川敏幸選手からは、「ダートラの様々なテクニックを駆使しないと速く走れないとても難易度の高いコース。難しいだけに、今日は巧いドライバーが勝てる競技になっていた。しかも、複雑なレイアウトなのに、ギャラリーの真下を通るごく一部を2回走行するだけで、一筆書きになっていた。こういうコースだと、安心してアタックできて、選手には嬉しいよ。ダートラのことを良く分かっている人が考えたコースで、本当に感心したよ。色々な意味で、実にいいコースだった」と、コースを誉めるコメントが聞かれたほどだった。
しかし、相変わらずの超硬質路面で、1トライの後半ゼッケンの選手は超硬質用のタイヤを選択する選手もいたほど。SA2クラスの荒井信介選手は、「走行台数が少ない割に、硬い路面が見え始めるのが早かったね。オレはADVAN A035を選んだけれど、ADVAN A036でも良かったくらいだった」と話す。
また、走行順の早いN2クラスをアルトで戦う小川静夫選手などはADVAN A035のユーズド(山が減った状態になったタイヤ)を履いて出走するほどだった。
そういう超硬質路面になると、ADVAN A036の優位性が本領を発揮。
N1クラスにインテグラで参戦する中部地区の瀬古佳史選手がADVAN A036で初表彰台の2位、N2クラスでは小川静夫選手が2位、三上満宏選手が4位とアルト勢が揃って入賞、N3クラスは佐藤隆行選手がトップと0.4秒という僅差で2位を獲得。
SC3クラスの谷田川敏幸選手は4連勝を飾り、Dクラスの西尾実選手が自己最高位の2位に食い込むなど、ADVANユーザーの健闘が光った大会となった。
マシンのセットアップに難航しているSA2クラスの荒井信介選手は、前日の公開練習でトップタイムを叩き出して期待が集まったものの、本番ではリズムが噛みあわずトップから2秒差で9位に留まった。
また、このクラスには今年からラリーに現役復帰した青森の大西康弘選手も参戦。
「今回はラリーの練習も兼ねた参戦。今のラリーは『ここで一発!』という速さが求められることもあり、ダートラと似た所があるからね。もちろんクルマを動かす練習にもなるしね」という。大西選手にとって地元とも言える切谷内だが、このコースを走るのは初めてという。
だが、荒井選手を上回る8位のタイムを叩き出す健闘を見せ、その腕が錆び付いていないことを証明した。
【今回の成績 : SC3クラス 優勝】
とにかくいいコースだったね。路面は完璧にADVAN A036の路面で、お陰でオーバーオールベストのタイムも取れた。
2位と1秒以上の大差だったのも嬉しい。今日は、ダートトライアルの色々なテクニックを使って勝てたから、気持ちいいよ。
ラリーへの復活を決めて、ダートトライアルにも参戦してきた大西康弘選手。だが、タイトターンで大きく姿勢変化させて向きを変えるという昔のクセが出てしまったという。
とはいえ、そのコントロールの的確さ、アングルの深いラリーのようなドリフトは、ギャラリーにダート走行の迫力を披露した。
最終目標はRally Japanへの参戦だが、その華麗なテクニックを披露してくれることは間違いない。
「グリップのいいラインをトレースすることに徹した」というDクラス2位の西尾実選手の言葉も、路面の見極めの重要性を物語っている。
特に全日本はレコードラインが狭いことが多く、その路面をトレースできた選手が好成績を残した。
超硬質の路面が顔を覗かせるといっても、グリップのいいラインは狭かった。SA2クラスの荒井選手は、そのラインから外れてオーバーランしてしまった際のロスが大きかったようだ。
「思った以上に止まらなかったのかも知れないけど、荒井さんらしくないミスだと思う」と走りを見ていた谷田川選手。ダートトライアルはレコードラインが自分のラインと合わないこともあるが、路面を見極めてラインを変える走りも必要だ。