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JDC 2010
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News Index
JDC Round 4
開催日程
2010年7月11日(日)
開催場所
オートスポーツランドスナガワ
(北海道)
天 候
曇り のち 晴れ
路 面
ドライ
参加台数
102台
(ADVAN装着 : 13台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
全日本ダートトライアル選手第4戦は、その舞台を北の大地の「スナガワ」に移した。
札幌と旭川の間、空知の管内にある砂川市の石狩川河川敷にある「スナガワ」は、ダートトライアルのコースとジムカーナのコースが隣接し、今年は9月に開催されるラリージャパンのSS(スペシャルステージ)としても使われる予定で、北海道のモータースポーツの拠点としてその名をさらに高めることになる。
だが、北海道は遠征費用が嵩んでしまうため、ダートトライアルもジムカーナも北海道のラウンドをスキップする選手が少なくない。今年は全参加台数の4分の1が地元の選手という状況となった。
この参加台数は、実はダートトライアルでは「路面の変化」として現れる。走行台数が少ないと砂利が捌けにくく、見た目と違って意外にスリッピーな路面になる傾向があるのだ。
残念なことに、その「見た目」と「実際のグリップ感」の違いに、SA2クラスに参戦する荒井信介選手が惑わされてしまう。
荒井選手は、前日に開催された公開練習でトップタイムを叩き出して注目が集まっていたが、しかし一方では「路面の作り方が今までと少し違う。できれは、ADVAN A031、ADVAN A035、ADVAN A036と、3回走りたいよ。でも、2回しか走れないからね。しかも、散水の影響がどの程度残るのかも読めない。天気は晴れの予報だけど、タイヤチョイスが意外と難しい」と話していた。
裏を返せば、マシンのセッティングは徐々に熟成され、路面とタイヤのマッチングさえ合えばいい勝負ができるということを意味している。
そして、SC3クラスの谷田川敏幸選手も、きっちりと公開練習でトップタイムをマーク。二人揃って表彰台のトップに立つチャンスだった。
ところが、SA2の荒井選手は、荒れた路面に出来た穴にマシンを入れてしまい、その衝撃で駆動系のトラブルが発生してしまう。
「シャフトが折れたとかデフが壊れたというわけではないが、マシンがフラつくんだ。エンジンのチェックランプも点灯しているから、何かが不調になったことは間違いない。ここは勝ちたかっただけに、本当に残念だ」結果的に荒井選手はクラス9位という不本意な結果に終わる。
SC3の谷田川選手は、午後の2本目の路面状況を見て、ADVAN A036の路面だと確信してスタートを切る。いつものように豪快なエキゾーストノートを響かせて果敢にコースを攻めていく。
今のダートトライアルの最高峰に居ると言われる谷田川選手だけに、きっちりとトップタイムをマーク。嬉しい連勝を収め、シリーズをさらに優位に進めることができた。
その谷田川選手も路面のグリップ感の違いに戸惑ったのだという。
「実は、前半はいつもの感覚で進入したんだけど、フロントが食わなくて姿勢が変えられないんだ。パワーを入れてもヨコに逃げるだけで前に出ない。前半でベストを取れなかったのはそれが原因だろう。でも、後半はそれならトラクションが強いADVAN A036に合わせた走り方に変えようと思って、ライン取りを変えた。もちろん勝てて嬉しいけど、会心の走りという感じではなかった。でも、これもデータの一つ。このまま連勝街道をばく進したい」シリーズ中盤に差し掛かり、大事な一戦を逃してしまった荒井選手と、きっちりと勝ち星を重ねた谷田川選手。
次戦は、ぜひとも二人揃って表彰台のトップに立って欲しい所だ。
【今回の成績 : SA2クラス 9位】
中間の計測点の手前に大きな穴が出来ていたんだ。それを見つけた時は、もうどうしようもなかった。それほど大きな衝撃ではなかったんだけど、駆動系にトラブルが出たみたい。
昨日の結果が良かっただけに、悔しいし残念だし。まあ仕方ない。気持ちを切り替えて、次は頑張りますよ。
【今回の成績 : SC3クラス 優勝】
難しい路面だったね。見た目は硬そうなんだけど、ターンインで全く頭が入ってこない。前半は負けちゃったけど、その影響からだね。でも、中間の後は走り方を切り替えて、トラクションを活かす走りが出来た。
今回は快勝、という感じではないけど、シリーズを考えると重要な一戦を勝てて良かった。
パドックから見えない場所にできた大きな穴に入ってしまった影響で、マシンが不調になってしまった荒井選手。
今回は走行台数が少なく情報をかき集める時間がなかったのも事実だが、確認できない部分の状況を先に走り終えた選手から聞き出すことも非常に重要だ。
そして、走り方を切り替えられる冷静さや臨機応変さも重要。そんな難しい状況の中できっちりと成績を残した谷田川選手は、さすがと言うしかない。
見た目と実際のグリップ感の違いは、路面の作り方と走行台数の少なさが影響していると荒井選手は分析する。
タイヤのマッチングとしては、荒井選手も谷田川選手も、異口同音に「どちらがマッチしているとは言えない状況だった」と。結果的には、タイヤの特性を理解し、走り方を変えることでタイムに結びつける谷田川選手の技術の高さが光った。
全日本では、こうした臨機応変さも成績を大きく変えるのである。