Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / SUPER GT 2010 / JAF Grand Prix News Index
ひとつ前に戻る
SUPER GT SUPER GT SUPER GT SUPER GT
SUPER GT
SUPER GT JAF Grand Prix
[GT500 Class]
開催日程
2010年11月12日(金)
〜14日(日)
開催場所
富士スピードウェイ (静岡県)
天 候
晴れ 時々 曇り
路 面
ドライ
周回数
22周 (コース : 4,063m)
参加台数
13台 (ADVAN装着 : 1台)
SUPER GT SUPER GT
SUPER GT SUPER GT SUPER GT SUPER GT
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)  >> Release (pdf)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
熱戦を繰り返してきたシリーズ終了から3週間を経た11月12日〜14日、静岡県小山町にある富士スピードウェイではSUPER GTシリーズの特別戦として「JAF Grand Prix・富士スプリントカップ」が開催された。これは初の試みとしてSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンを同時開催するというもの。

今シーズンの第7戦として予定されていた富士ラウンドが台風の影響でキャンセルされたこともあり、富士スピードウェイでは半年ぶりのGTレースとなったが、週末を通じて6万5000人を超える観客が集まり、モータースポーツが根強い人気を誇っていることを、改めて証明することになった。

付帯イベントも充実しており、中でも注目を集めたのがマイナーツーリングレース。21年ぶりに復活した懐かしいマシンたちが繰り広げた熱いバトルには観客からも大きな声援が寄せられ、往年のADVANカラーをまとう24号車「ADVAN東名サニー」などがコース上で好バトルを展開。
このレースはMT-1クラスで関 実選手、MT-2クラスはGT300とのダブルエントリーになった谷口信輝選手、そしてMT-3クラスは二宮嘉章選手が、それぞれ優勝を飾った。
なお、マイナーツーリングを足元で支えたのは、この秋に発売開始となったTSサニー向けのADVAN A005。TSレース向けバイアスレーシングタイヤの後継であり、優れたポテンシャルを発揮した。

シリーズ開幕戦となった3月の鈴鹿ラウンドでは、ADVANの優れた耐久性能を活かし、タイヤ無交換という作戦を敢行して先勝した24号車、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手/安田裕信選手組の「HIS ADVAN KONDO GT-R」。
その後のラウンドで不運なハプニングなどが連続して、結果的には上位進出ができなかったものの充分な存在感を示していた。その2010年シーズンの集大成として、また来たる2011年シーズンの更なる発展に繋げるためにも、今回の特別戦に向け "コンペティション"に挑むことになった。

通常は300km(5月の富士は400km、8月の鈴鹿は700km)のレース距離を2人のドライバーが交替して走り切るセミ耐久レースとして戦われてきたSUPER GTだが、今回は特別戦とあって、全く違うスタイルが採用された。
まず日程的には久々の3DAYイベントとなり、金曜日に練習走行と公式予選が行われ、土曜日と日曜日に、それぞれ約100kmのレース距離を、1人のドライバーが走り切るスプリントレースが1戦ずつ行われる、というもの。

そのため、公式予選では2人のドライバーが、それぞれ自らが走るレースの予選でタイムアタックを行うのだが、24号車は、土曜日のレースでは若い安田選手が担当し、日曜日のレースにはエースのデ・オリベイラ選手が臨むことになっていた。
いずれのドライバーもフレッシュタイヤが使え、いつものようにタイヤを温存する必要がない。フレッシュタイヤでアタックする機会の少なかった安田選手だが、順調にタイムを削っていき自身とマシンの好調な仕上がりをアピールしていた。

公式予選は2回。先ずは午後2時35分から、土曜日に行われる決勝第1レースのグリッドを決めるアタックが20分間、そして午後3時35分からは日曜日の決勝第2レースに向けてのアタックが20分間、となっている。
青空が広がる好天だったが日射しは穏やかで路面温度もあまり上昇せず最初の予選セッションが始まった段階でも25度しかなく、最後のセッションが終了した時点では20度にまで低下していた。

土曜日の決勝第1レースを担当する安田選手は、最初のアタックで1分34秒177をマーク、4番手とまずまずの出だしを見せる。そしてセッション終盤のラストアタックでは1分33秒857まで詰め、8番手のグリッドを獲得した。
ポールのリチャード・ライアン選手やチャンピオンのロイック・デュバル選手、アンドレ・ロッテラー選手などベテランの外国人選手が上位を占めたことを考えれば、これが2シーズン目の若い安田選手としては良いポジションだ。

40分間のインターバルをおいて行われた日曜日に行われる決勝第2レースのグリッドを決める予選セッションは、路面温度が急に低下したことで、マシンとドライビングを、いかに素早く順応させるかが注目されたが、エースのオリベイラ選手は期待通りの走りを見せトップからコンマ3秒差の6番手グリッドを手に入れた。

決勝第1レースは土曜日の午後2時05分にフォーメーションラップがスタートした。天候は曇り。コースはドライだが路面温度はスタート時で17度と低く、タイヤマネージメントも重要になってくる。
スタート方式はいつものローリングではなく、スタンディングスタート。SUPER GTとしては初の試みだ。
スタート直後はデュバル選手がスタートし失敗し、その後方の集団がこれを呑み込んで1コーナーは大混雑となったが、安田選手はこれを巧くかわしてポジションアップ。オープニングラップを6位で帰ってきた。
その後も安田選手は安定したペースで周回を重ねていく。スタートで出遅れたデュバル選手にレース中盤で抜き返されたものの、終盤には再度これを抜き返し、表彰台まであと一歩となる4位でチェッカーを受けた。

週末最後のレースとなった日曜日の決勝第2レース。土曜日と同じく天候は曇りだったが、雲は一層厚くなり、やはりタイヤマネージメントが重要になってくる。
スタート巧者のオリベイラ選手だが、スタート直後の1コーナーで前を行く立川祐路選手を押し出す格好となってしまった。これでオープニングラップを3番手で戻ってきたが、この後、タフなレース展開を強いられる。
低下した路面温度も災いしたようだが、2周目に1分35秒台も自己ベストをマークして以降はなかなかペースが上げられない。最後の最後、ファイナルラップの最終コーナーでは前の周に先行された脇阪寿一選手を抜き返し、スターティンググリッドと同じ6番手でチェッカーを受けた。
しかし最終的にレース中の接触にペナルティが課せられ10位で、シーズン最後のレースを終えることになった。
STAFF Voice
杉崎公俊 チーフエンジニア
今日(日曜日の決勝第2レース)はタフなレースになってしまいましたが、予選と昨日のレースではまずまずの内容だったともいます。点数をつければ90点、といったところですね。減点は、セットアップで(コンディションに)合わせ切れなかったところ。それでも予選では何とか合わせ込んで、後僅かでトップ争いをするレベルまで持っていけました。
レースでもペース的には悪くなかったですね。バランスとかセッティングをもう一度見直していけばさらに高いレベルに行けると思っています。
シーズンを通してADVANタイヤのパフォーマンスは悪くなかったですね。コンディションに合わせ込めば良いパフォーマンスを発揮してくれました。
一発のパフォーマンス的には満足できるものがあったので、来シーズンは、レースを通じての速さをもっと磨いて行けたら、と思っています。
Engineer's Voice
荒川 淳
今回は(タイトルを争う)シリーズ戦ではなく特別戦ですが、いつものように"コンペティション"と認識してタイヤを用意しました。今シーズンの集大成であると同時に、来シーズンに向けてのテスト、とも捉えています。
構造的には、前回(=シリーズ最終戦)のもてぎで使用したものを少しチューニングしています。ゴムはソフトとミディアムソフトの2種類を用意しました。9月の富士(=キャンセルされたシリーズ第7戦)で用意していたものに比べるとソフト方向にシフトしています。これは温度(気温と路面温度)が下がってきたことと、レース距離が短くなった事への対処です。ライフ的には充分出ることが確認されていて、ソフトで(通常の1スティントである)150kmもつかどうか、というところですね。
今回はスタンディングスタートで、タイヤを充分に温めきれないうちにスタートすることが、タイヤ的には大きな課題だと思っています。内圧と温度、これはほぼ比例する関係にあるんですが、スタート時点でベストに持っていけない分、ドライバーのマネージメント能力が要求されると思います。
今回の結果も踏まえ、シーズンオフにテストを重ねて、来シーズンこそはチャンピオンを獲れるよう、これからも開発を続けていきます。
ひとつ前に戻る