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SUPER GT SUPER GT SUPER GT SUPER GT
SUPER GT
SUPER GT Round 6
開催日程
2010年8月21日(土)〜22日(日)
開催場所
鈴鹿サーキット (三重県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
周回数
121周 (コース : 5,807m)
参加台数
36台 (ADVAN装着 : 20台)
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シリーズも終盤戦を迎えたSUPER GTシリーズ。今回の舞台は鈴鹿サーキットで、真夏の耐久レースとして長い歴史を持つPokka GT。
かつては”鈴鹿1000km”の名称で親しまれてきたが昨年からレース距離は700kmに短縮されイベントの名称もPokka GT サマースペシャルに変更されているが、それでも猛暑・酷暑の中、通常のラウンドに比べると倍以上の長距離を走るタフな耐久レースと言うことではシリーズでも屈指のイベントであることは何ら変わりない。

ドライバー交代も含むピットインを3回以上、つまりは4スティント以上。これがレース作戦の必須とされているが、通常のラウンドならば300km÷2=150kmであり、それと同じスティントを刻んでいくと4スティントでは100kmが残ってしまう。これをどう割るのか、はたまた4回ピットインの5スティントで刻んでいくのか? その作戦も注目される真夏の1戦となった。
夏休みも終わりに近づいたとは言え、まだまだ猛暑が続く中、鈴鹿サーキットには週末を通して6万人近いファンが詰めかけ熱い戦いを満喫。レース終了後にはポディウム前まで立入が許され、グランドフィナーレを楽しんだ。

土曜日には公式練習と公式予選、そしてナイトセッション(ライトオンでの夜間走行)が行われた。今回の予選はノックダウン方式で、午後一番に行われる1回目の公式予選で、まずは2人のドライバーが予選通過基準タイムをクリアした後、2回目の公式予選(ノックダウン式)でグリッドが決定する。
ADVANを装着する24号車、「KONDO Racing」の「HIS ADVAN KONDO GT-R」は、1回目の公式予選ではジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手/安田裕信選手の2人のドライバーが難なく基準タイムをクリア、総合的にも5番手のポジションだった。だがマシンにトラブルが発生し、その1回目の予選セッションが終了した直後から、ノックダウン予選に向けてチームスタッフは、懸命の作業に没頭することになった。

トラブルを修復するスタッフの作業が鋭意進められたが、セッション中に赤旗中断があったことから1回目のセッションは終了時刻が10分ほど繰り下げられてしまっていて、何とノックダウンのコースインが始まるまでには作業が終了せず、結果的に2回目の公式予選は不出走。これで「HIS ADVAN KONDO GT-R」は予選13番手となってしまった。
さらに、24号車はエンジン交換(今シーズンは開幕から通算して4基目(以降)のエンジンに載せ替えた場合は、その都度10グリッド降格とされている)もあったが、ペナルティでグリッド降格するマシンもあり、結果的に「HIS ADVAN KONDO GT-R」は12番手グリッドから決勝に臨むことになった。

大多数のユーザーにタイヤを供給しながら、同時にライバルメーカーとのコンペティションもあるGT300クラスでポールポジションを奪ったのは26号車の「CINE CITTA'タイサンポルシェ」。
今回は3人目のドライバーの登録が認められており、助っ人として参戦した密山祥吾選手が見事なアタックでライバルを一蹴。2番手以降に1秒以上の大差をつけ、彼自身にとっても2人のレギュラードライバーにとっても、嬉しい初めてのポールポジションを奪うことになった。

ナイトセッションでは、マシンの状況を確認するように走った「HIS ADVAN KONDO GT-R」は10番手ながら、まずまずのフィーリングを確認。一方のGT300クラスでは、予選での密山選手のアタックに刺激されたか26号車のレギュラードライバー、イゴール・スシュコ選手がトップタイムをマークし、翌日の決勝に向け上々の手応えを感じることになった。

日曜日のフリー走行は、朝9時55分から、と普段に比べると比較的ゆっくりとしたスケジュールで始まった。だが、開始早々にスシュコ選手がシケインでクラッシュ。セッションは赤旗で中断されてしまった。
幸いなことにスシュコ選手にはダメージがなく、壊れたマシンも、メカニック総出の突貫作業によって決勝レースのグリッドに着くことは出来た。

その午後の決勝レース。「HIS ADVAN KONDO GT-R」は予選に引き続いてトラブルが襲う。先ずは電気系のトラブルからシフトチェンジができなくなり、それに続いて今度は駆動系のトラブルも出てしまい、各局レースの半分足らず、59周を走っただけでリタイアとなってしまった。
それでも、トラブルが出るまでのペースはトップ勢と遜色ないもので、しかも今回載せ替えたエンジンはトラブルフリーだったために、ウェイトも軽くなる(ポイントのウェイト係数が2から1に半減)次回の富士ラウンド(9月12日・決勝)では、心おきなく戦うことができそうだ。

GT300クラスではポールからスタートした26号車の「CINE CITTA'タイサンポルシェ」が、先ずはリードを奪った。序盤は快調にトップを快走した26号車だったが、朝のクラッシュの痛手が残っていたか、15周目には74号車にトップの座を譲ると、その後は次第に後退。結局47周を走り終えたところでリタイアとなってしまった。
他のADVANユーザーも、予想外のトラブルやハプニングに足をすくわれてしまう。

そうした状況の中、グリッド中団から着実に追い上げてきたマシンがあった。それは62号車の「R&D SPORT LEGACY B4」。
山野哲也選手/佐々木孝太選手というマシン造りのできるドライバーがコンビを組み、昨シーズンはAWD(全輪駆動)マシンとして開発を続けていたが、今シーズンからはコンベンショナルな後輪駆動にコンバート。さらにマレーシアで行われるセパン・ラウンドをパスしてマシンに大改修して参戦した前回のSUGOで、ポテンシャルアップの手応えを掴んでいた。
そしてそれが今回の檜舞台で実を結んだ格好となった。実はレガシィB4は今回でちょうどデビューから丸一年を迎えた。昨年のデビュー戦、このPokka GTでは予選タイムも2分15秒台と低迷していたが、今年は決勝で2分09秒639のベストラップをマーク。チーム一丸となって臨んだ長丁場で、その進化を遺憾なく見せつけたのである。

予選こそ11番手と出遅れたが、決勝では山野選手がスタート直後からプッシュし続けて着実にポジションアップ。19周目には早くもクラス2番手まで進出していた。真夏のPokka GTではよくあることだが、今回も多くのマシンがトラブルやミスによるハプニングが相次いだが、その中を山野選手はベテランらしくクレバーでシュアなドライビングを見せ、ほぼ予定通り、29周を終えたところで佐々木選手にバトンタッチした。
これを受けた佐々木選手もアウトラップから猛プッシュ。トップを逃げる74号車に、着実に近づいていった。そして60周を終えたところで74号車と62号車は同時にピットイン。ここでの逆転はならなかったが、3番目のスティントで山野選手がジワジワとにじり寄る。

83周を終えたところで74号車が最後のピットイン。再度コースインした74号車だったが、いまひとつペースを上げられずにいる。追う62号車も翌周には62号車もピットに向かい、山野選手から再度、佐々木選手に交代した。そして佐々木選手がピットアウトしていった後、74号車がコントロールラインを通過。スタンドに陣取ったスバル・ファンから歓声が沸いた。
その後、佐々木選手はアウトラップからハイペースで逃げきりを図る。ADVANレーシングタイヤの定評あるグリップの立ち上がりの速さを武器に、アウトラップで74号車を寄せつけず、さらにその翌周には前述の決勝ベストラップを叩き出して勝負あり。このマシンでの嬉しい初優勝に向かってチェッカード・フラッグまで快走を続けた。

ハンディウェイトに苦しむなど、思わぬトラブルから後退したADVANユーザーも少なくなかったが、そんなユーザーの思いを代弁するかのように、スポットライトの当たったポディウムでは、山野選手と佐々木選手の笑顔が弾けた。
Driver's Voice
山野哲也 選手
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
最高の気分です。このレガシィは昨年のPokka GTでデビューしたんですが、その時は予選で2分15秒しか出なくて、開発は大変だろうなと覚悟していました。でも、それから1年後、この鈴鹿で優勝できて、信じられないくらいにうれしい気持ちです。
前回のSUGOからクルマのパフォーマンスが上がって、今回は行けるとは思ってました。でも、燃費の問題もあるし、新しいクルマだけにセットアップも難しいものがあるんです。それだけに、エンジニアや佐々木選手と相当ミーティングを重ねました。
決勝朝のフリー走行でも、スタート前のウォームアップでも様々なセットをトライして、ようやく決勝に強いクルマが生まれたと思います。
チームも頑張り、スバルのエンジンもADVANタイヤも活躍してくれ、そしてまた(佐々木)孝太とインタビュールームに来れたことが嬉しい。
鈴鹿の700kmはペースを上げつつトラブルを避けるという難関を乗り越えないと勝てない、とても難しいレースです。だから自分たちの中でベストのレースをするのだと思って走っていました。その点、ドライバーもピットワークもミスのないレースが出来たと思います。
TURNING POINT
今回のレースは多くのドライバーが「スプリントのようだった」と口を揃えるほど、終盤まで激しい接戦が繰り広げられた。

そんな中、GT300の勝敗を分けたのは最終ピットインを終えた後のアウトラップだったと言えるだろう。
トップを走っていた74号車が先にピットインを敢行したが、アウトラップでなかなかペースアップ出来なかったのに対して、少し遅れてピットイン62号車は逆転してコースに復帰。

アウトラップからハイペースで走って74号車を寄せつけず、翌周には決勝ベストラップをも刻んで逃げきりに成功した。
この速さは、ADVANレーシングタイヤが持つ高い初期グリップ性能に支えられたものに他ならない。
Engineer's Voice
荒川 淳
今回のタイヤは、SUGOで使ったものの正常進化版で、構造は同じながら、真夏の鈴鹿に合わせたゴム(コンパウンド)で作ってきました。
土曜日、日曜日ともに、路面温度は50度近くまで上昇しましたが、もちろんこれは想定内でした。もともと鈴鹿は、タイヤに対して厳しいサーキットなのですが、この時期は格別で、もっと路面温度が上昇した場合に備えたタイヤも用意しましたが、持ち込みセット数の制限もあるので、むしろ路面温度が上がらなかったら厳しかったかも知れません。もちろんこれはライバルメーカーも同じだと思いますが・・・。

24号車は予選、決勝とトラブル続出で、結果は何も残せていませんが、土曜朝のフリー走行と決勝の序盤を走った感じでは、ベストタイムも1分59秒台に入れていて、路面コンディション(注:多くのマシンが、路面温度が下がったレース終盤に自己ベストを記録している)を考えるなら(タイヤのパフォーマンス自体は)まずまずの結果だったと判断しています。

GT300は、シーズンの初めに標準タイヤを投入し、テストで幾つかのアイテムを試した結果として新スペックを投入しています。もちろん、多くのユーザーさんに供給する必要はあるのですが、テストの機会が制限されているので、なかなか簡単にはいきません。
今回は、新スペック(フェイズ3)が各チームにいき渡ることになりましたが、26号車がダントツのポールを奪い、決勝では62号車が初優勝を飾っています。トラブルで後れたり、ウェイトハンディに苦しめられたり、と総てのユーザーチームが(レース結果に)満足しているとは思いませんが、多くのユーザーに供給するのと同時に、他メーカーとコンペしている状況では、本当に最高の結果だったと思います。
ただ、ポイントランキングの上位陣が不運な結果に終わったので、次回はこちらも盛り返したいですね。
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