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SUPER GT SUPER GT SUPER GT SUPER GT
SUPER GT
SUPER GT Round 2
開催日程
2010年4月3日(土)〜4日(日)
開催場所
岡山国際サーキット (岡山県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
周回数
82周 (コース : 3,703m)
参加台数
33台 (ADVAN装着 : 16台)
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開幕から2週間のインターバルを挟み、桜も満開となった岡山国際サーキットで行われた第2戦。
GT300クラスでは「アップスタート MOLA Z」、「アップル・K-ONE・紫電」、「HASEMI SPORT TOMICA Z」とADVANユーザーが開幕戦に続いて表彰台を独占。ADVANレーシングタイヤのパフォーマンスを再び証明することになった。

前回の鈴鹿では4勝目、それも待望していた国内戦のドライコンディションを制し、昨年に続いて上々の滑り出しを見せた「HIS ADVAN KONDO GT-R」。今回は40kgのウェイトハンディを搭載することになったが、公式練習からまずまずのタイムをマーク。ノックダウン予選でも上位7台のみがタイムアタックするセッション3への進出に照準を合わせていた。
ところがセッション1に出走した安田裕信選手が些細なミスから最終コーナーでオーバーランしてしまい、赤旗を出してしまうハプニング。まだタイヤも充分に温まる前で、タイム的にはこれからというところだったが、フルアタックを行う前に予選を終えることになった。

GT300クラスではADVANユーザーが大活躍。「JLOCランボルギーニRG-3」の山西康司/関口雄飛組を筆頭に、「アップスタート MOLA Z」の横溝直輝/阿部翼組、「apr COROLLA Axio」の嵯峨宏紀/松浦孝亮組、「ウェッズスポーツ IS350」の織戸学/片岡龍也組までトップ4を独占する勢いを見せた。
ノックダウン方式の公式予選は、上位を狙うには2人のドライバーともに高いスキルが要求されることになる。実際、セッション3に進んだチームは、2人のプロドライバーがコンビを組むケースがほとんど。
だが唯一の例外が「アップル・K-ONE・紫電」。昨年までと同様、加藤寛規選手がエースを務めるが、今シーズンのパートナーは、アマチュアの星とも呼ばれるGTルーキーの濱口弘選手。
2回の公式練習から1回目の公式予選まで、総てのセッションでトップタイムをマークしていた「アップル・K-ONE・紫電」は、予選11番手に沈んだ開幕戦を踏まえて作戦を変更し、加藤選手がセッション2でアタックする、つまりセッション3進出を最優先する作戦だった。そして、そのセッション3では濱口選手が健闘、8番手のグリッドを手に入れていた。

前回のウィナー、「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」の谷口信輝/折目遼組と「HASEMI SPORT TOMICA Z」の星野一樹/柳田真孝組は、僅かに及ばずセッション2でノックダウンとなり、11〜12番手グリッドからのスタートとなったが、セッション3に進出したチームは、そのセッション3で装着したタイヤでレースをスタートしなければならず、それまでにノックダウンされたチームは、マーキングタイヤの中から自由に選んで決勝レースをスタート出来るため、前回「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」が見せたようなタイヤ無交換作戦が、また今回も展開されるのか、という部分も注目されることになった。

土曜日と同様に日曜日も快晴で明けた。朝一番のフリー走行では気温/路面温度ともに低いままだったが、穏やかな日射しが注ぐ中、スタートが近づくにつれ確実に上昇。スタート直前にはそれぞれ18度/30度まで上昇していた。

「HIS ADVAN KONDO GT-R」は今回もジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がスタートと前半のスティントを担当する。いつもは序盤にスルスルとポジションを上げてくるオリベイラ選手だが、流石に、ここ岡山国際サーキットではパッシングし難いようで、序盤は後方からプッシュしてくるマシンとやり合いながらポジションをキープするに止まっていた。
12周目に、目前を行くマシンのスピンで1ポジションアップしたオリベイラ選手は、16周目には、やはり上位陣の混乱に乗じてポジションアップ、一気に9番手まで進出したが、スタート直後からやり合っていたライバルとは、相変わらずの接近戦が続いていた。

路面温度が土曜日に比べて大きく上昇したことも影響があったのか、また序盤からの接近戦でタイヤを消耗させたか、オリベイラ選手はなかなかペースを上げることが出来ないでいた。そこでチームでは予定よりも早くピットインさせることにし、タイヤも4本を交換して安田選手を送り出した。
だが、安田選手もなかなかペースが上がらず、予選結果と同じ12位でチェッカーを受けた。

GT300クラスは各所で超接近戦が繰り広げられるタフな展開となった。
まずはポールポジションからスタートした「JLOCランボルギーニRG-3」の山西選手がトップを快走したが、ルーティンピットで大きくタイムロスして後退する。
代わってトップにたったのは後方から追い上げてきた「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」の谷口選手。その数周前に、序盤から2番手に着けていた「アップスタート MOLA Z」の横溝選手をパスして2番手まで進出する韋駄天ぶりだった。
その谷口選手は43周を走り終えたところでピットイン。折目選手に交替し、ガソリンを補給すると、タイヤ無交換のままピットアウト。この作戦が功を奏し、数周でトップに返り咲くこととなった。
40kgのウェイトは効いていたようだが、それでも折目選手は快調に周回を重ねていき、開幕戦の再現を見るようだったが、55周目のパイパーコーナーを立ち上がったところでステアリングロッドの一部が壊れてしまい、バリアに向かって直線的にオーバーラン。
残念ながら、「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」の快走はここでストップ。開幕戦の再現はならなかった。

代わってトップにたったのは、ここまで常に上位につけていた「アップスタート MOLA Z」。横溝選手から交替した阿部選手は、フレッシュタイヤに交換したこともあって速いペースで追い上げていたから、「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」のトラブルがなければ、2台による直接バトルが展開されたかもしれない。

2番手は「アップル・K-ONE・紫電」。前半を担当した加藤選手がロングラップを引っ張った甲斐もあり、後方からのジャンプアップを果たすことになったのだが、トップとの差は20秒ほども開いており、これで「アップスタート MOLA Z」のトップは安泰となった。
一方、「アップル・K-ONE・紫電」の後方では5〜6台が接近戦を展開しながらハイペースで追い上げてきており、やがて2位をも呑み込まんばかりの勢いだったが、そこからルーキーの濱口選手が踏ん張りを見せることになった。

「アップル・K-ONE・紫電」がポジションを上げてきた要因に、タイヤ無交換作戦でピットインのロスを最小限に抑えたことが挙げられる。それはイコール、後半のスティントを、ユーズドタイヤで走りながらフレッシュタイヤで追い上げるライバルから逃げ切ることが必須、ということでもある。
「レースラップでは(先輩のプロドライバーのレベルに)近づいた」と彼自身も分析したように、確かに後方の集団に対して、少しずつではあったが着実にその差を拡げていくことになった。そして堂々、自身の2戦目にして嬉しい初表彰台をゲットする。

激しい3位争いを制したのは「HASEMI SPORT TOMICA Z」。こちらは、この岡山国際サーキットではライフ的に厳しくなる左側の前後2本を交換する作戦でピットタイムを抑え、後半のバトルロイヤルを制しての表彰台ゲットだった。
Driver's Voice
横溝直輝 選手
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
今回の作戦は、僕がどのくらいまでピットインを引っ張れるかでした。そして、他のチームがタイヤ無交換など、イレギュラーな作戦をやってきたので、それに合わせてペースをコントロールしていきました。
ウェイトハンディが30kgあるのでレースは厳しい展開になると思ってましたが、横浜ゴムのタイヤと、チームが作ってくれたクルマのパッケージが、僕らに非常に合っていたのも大きなアドバンテージに繋がりました。
決勝でも予選同様のパフォーマンスが引き出せて、自分のペースを守って走れたのが良かったです。
FEATURED DRIVER
加藤寛規選手と笑顔を見せる濱口弘選手(左)。
今回、GT300クラスで2位表彰台を奪った「アップル・K-ONE・紫電」。そのレースウィークを振り返ると、注目すべきポイントがある。それは土曜日の予選でセッション1でエースの加藤寛規選手ではなくルーキーの濱口弘選手が走ったこと。前回の鈴鹿に続いて採用された"ノックダウン予選"では、どのドライバーも2回のセッションを続けて走ることはできないから、セッション1を走った濱口選手がセッション3も走る、という作戦だった。

GT300クラスでも今や上位を走るメンバーは、フォーミュラを経験したプロドライバーが多く、30歳を超えてレースデビューした彼のような"ジェントルマン・ドライバー"は少数派。
だが、そんな「プレッシャーをバネに替えて頑張っています」という彼は「レースになったら『アマチュアだから』という言い訳は出来ません」とキッパリ。そして「レースラップでは周りのプロドライバーのレベルに近づけていると思うのですが、フレッシュタイヤを履いての、予選でのここ一発では、大きな差を感じています」とも。

とは言うものの、エースの加藤寛規選手が踏ん張ってセッション2を通過し、再び彼が出走したセッション3ではプロドライバーがひしめき合う中、堂々の8番手タイムをマークしてみせた。
決勝でも、スタートを受け持った加藤選手がロングラップで引っ張って2位まで押し上げると、後半を受け持つ彼は3位でピットアウト。
実はピットインでのタイムロスを最小限度に抑えるために、チームはタイヤ無交換作戦を執ったのだが、その走り込んだタイヤでポジションをしっかりとキープ。トップを快走していた「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」がトラブルで止まったこともあって2位でチェッカーを受けることになった。
デビュー2戦目にして堂々の2位表彰台。この"アマチュアの星"に、今後も注目だ。
TURNING POINT
前回の鈴鹿では、ADVANユーザーが両クラスを制覇したが、両者共にタイヤ無交換作戦での優勝となり、大いに注目を集めていた。今回のGT300クラスでは、さらに左2本のみを交換する作戦もあって、果たしていずれが正解か、パドックでも評価が分かれるところとなった。
ちなみに、表彰台に乗った3台は、優勝した「アップスタート MOLA Z」が正攻法の4本交換、2位の「アップル・K-ONE・紫電」が無交換。そして混戦の3位争いを制して表彰台をゲットした「HASEMI SPORT TOMICA Z」が左2本交換と三者三様。確かに、成績としては4本交換作戦の「アップスタート MOLA Z」が優勝しているが、無交換作戦の「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」にトラブルがなく、あのまま走り切っていたら…、との不確定な部分がある。
それに左2本交換の「HASEMI SPORT TOMICA Z」は12番手から追い上げての結果で、いずれが正解かは次回以降に持ち越し、というのが正直なところだ。
Engineer's Voice
荒川 淳
今回持ち込んだタイヤは、ここ岡山国際サーキットに合わせたゴムを採用していますが、構造などは前回の鈴鹿で使用したものをベースにチューニングしています。40kgのウェイトを積んでいますが、公式練習でもまずまずの手応えを感じることが出来ました。
ただ、これはライバル陣営も同じだったようですが、土曜日の朝一番のセッションでは、路面温度が低すぎて大変でした。
予選では当然、最終セッション進出を考えていたのですが、安田選手がセッション1で早々にオーバーランするというハプニングがあって、走りきれなかったな、というのが正直な感想です。前回といい今回といい、すこしリズムがおかしいですね(苦笑)。
セッション3に進出出来なかったので、決勝レースのスタートではマーキングタイヤの中から自由に選択出来たのですが、上昇した路面温度が原因なのか、厳しい展開になりました。
前回の鈴鹿では両クラスでタイヤ無交換の作戦がバッチリ功を奏したのですが、今回は、少なくともGT500では当初から厳しいと思っていました。だから後半を担当した安田選手はタイヤを4本とも交換する正攻法で行ったのですが、このスティントも厳しかったですね。この後チームとミーティングして、その辺りを分析する必要がありますね。
一方、GT300に関しては4本交換と無交換のどちらが良かったのか、結論は出ませんでしたね。それでも、「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」がマシントラブルで停まるまではトップを快走していましたし、タイヤ的にはどちらにも対応出来たと思っています。
次回は、GT500で上位を狙うことと合わせて、GT300でも3戦連続して表彰台を独占出来るよう頑張ります。
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