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CIVIC INTER 2010
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CIVIC INTER Round 6
開催日程
2010年 9月26日(日)
開催場所
スポーツランドSUGO (宮城県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
周回数
18周 (コース : 3,704m)
参加台数
11台
(タイヤはADVANワンメイク)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
ADVANがオフィシャルタイヤを供給するカテゴリーのひとつ、ホンダエキサイティングカップ シビックワンメイクレース。その最高峰である、インターシリーズの第6戦がスポーツランドSUGOで開催された。
今年の夏は酷暑という表現が何より相応しく、その上9月に入ってもまだ真夏日が続いていた。つい数日前まで、いつまで夏は続くのだろうと思っていたものだが、このレースウィークになってようやく秋の気配も漂うように。
しかも、今季唯一のみちのく決戦ということもあって、気温は急降下。こと予選に関しては前回より約15度も下がっていた。
シリーズも終盤戦に差し掛かり、そろそろ意識せざるを得なくなるのがタイトルの行方だ。
前回のレースを谷口信輝選手は欠場したこともあり、トップの松井隆幸選手はリードをいっそう広げることに。その結果、早ければ今回にも3連覇が達成される可能性もあった。
ところが、その松井選手が木曜日の練習中にクラッシュ。マシンは少なからぬダメージを負ってしまう。
こうなれば、谷口信輝選手に起死回生のチャンスが一気に訪れた、と誰もが思うもの。
しかし、不安材料もないわけではなかった。SUPER GTの鈴鹿ラウンドで谷口信輝選手はペダルからの熱によって右足に火傷を負い、1か月以上経った今なお完治はしていないからだ。
「足の状態は8割ぐらい。ブレーキを踏むと時々ピリッと来るけどね。こういうマスターシリンダーのついているクルマだと大丈夫そう」と谷口信輝選手は語るが・・・。
予選は先に触れたとおり、低い気温の中で行われたばかりか、台風接近の影響もあってサーキット上には灰色の雲が。いつ雨が降り出してもおかしくない状況とあって、普段ならピットで待機する車両もあるが、今回は全車が計測開始と同時にコースイン。
そんな中、谷口信輝選手も早々とアタックをかけて、周を重ねるごとタイムを縮めていく。一時は北野浩正選手にトップを奪われたものの、すぐに奪い返して早めに走行を終了する。
「スーパーラップを決めるには、本当なら前後のタイヤをしっかり温めた方がいいんだけど、こんな天気なんで、すぐアタックすることにしたんです。まぁ、何とか(笑)。余裕なんか全然ないし、練習からもうひとりの谷口選手(谷口行規選手)、それと北野選手が早かったんで、来ると思ったら、やっぱり来ましたからね」と谷口信輝選手。
そのコメントにもある、谷口行規選手が2番手、そして北野選手が3番手相当のタイムをマークしたが、S字でのショートカットに対し、ベストタイムが抹消される事態が。北野選手はそれでもセカンドベストによって2番手に上がったものの、谷口行規選手は4番手に後退。そして太田侑弥選手が3番手と間に割って入ることに。
一方、松井選手は9番手に甘んじたものの、「決勝ではもうちょっと何とかします」と浮上を公約としていた。
台風一過の秋晴れとは、まさにこういう天気を言うのだろう。日曜日のサーキット上空からは灰色の雲が去り、さわやかな青空が広がっていた。気温も20度を超えて、秋本来のコンディションに。
注目されたスタートでは、谷口信輝選手の動き出しは良かったものの、加速に優ったのは北野選手。1コーナーにイン側から鋭く突進し、ノーズを押し込んでいく。その北野選手と並んで2コーナーまで進んでいった谷口信輝選手ながら、立ち上がりではようやく前に出ることに。
抑えられた北野選手は、一瞬の失速を見逃さなかった谷口行規選手にヘアピンの進入で突かれて、3番手に後退してしまう。
達人揃いのインターシリーズとあって、オープニングラップのトップグループは6台が数珠つなぎ。谷口行規選手、北野選手、太田選手、小林康一選手、そして水越真一選手が、谷口信輝選手に大きく遅れを取ることなく続いていく。
そこから少し離れて松井選手がふたつ順位を上げて7番手を走行、さらに順位を上げていくことが期待された。
2周目に入ると、よりヒートアップしたのが谷口行規選手と北野選手による2番手争いだ。
何度も牽制を重ねた後に、3周目の1コーナーで北野選手が前に。その間に、わずかながらも谷口信輝選手選手がリードを広げることともなった。
予選でタイヤを温存することができた谷口信輝選手は、後方からのプレッシャーが薄まると一気にペースを上げて、逃げの構えに討って出る。そして、ファステストラップを打ち立てた5周目には、リードをほぼ2秒へと広げることともなった。
一方、2番手争いはその後もなお、激しく繰り広げられて5台は依然として縦一列。
この状態に12周目、ようやくピリオドが打たれる。ヘアピン進入で谷口行規選手が北野選手を再びかわして2番手に。
続けて太田選手も北野選手を抜こうとしたが、ここはガードを固められて逆転ならず。しかし、次の周の1コーナーでは、太田選手が前に出て3番手に浮上。なおも一列縦隊の様相は続く。
しかし、この激しいバトルは谷口信輝選手を楽にした。
13周目にはリードが10秒以上となり、ペースをコントロールする余裕さえ見せるように。難なく逃げ切りを果たし、今季3勝目をマークすることとなった。
2位は谷口行規選手が、3位は太田選手が獲得。
松井選手は7位に留まり、王座決定を最終戦に持ち越すことに。谷口信輝選手に詰め寄られたとはいえ、差は16ポイント。リタイアさえしなければ、3連覇はほぼ濃厚となった。
「今回はあわよくば・・・というのを一切狙わず、手堅くいくことにしていたんです。まぁ、最終戦が盛り上がって観客の皆さんも喜んでくれるんじゃないですか」と松井選手は語っていた。
【今回の成績 : 優勝】
スタートがうまくいって、1コーナーで前に出られれば逃げられると思っていましたが、ちょっとヤバかったですね。北野選手の加速がすごく良かったんで。まぁ、後ろが接戦にならなくても逃げ切れたと思います。誰も35秒台できっちりまとめられなかったようですからね。
松井選手との差もあんまり縮められなかったので、本当のことを言うと(王座獲得は)難しいでしょう。でも、レースでは何があるか分からないので、最後まで諦めず頑張ります。