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CIVIC INTER Round 3
開催日程
2010年 5月23日(日)
開催場所
ツインリンクもてぎ (栃木県)
天 候
曇り のち 雨
路 面
ドライ → ウェット
周回数
14周 (コース : 4,801m)
参加台数
13台
(タイヤはADVANワンメイク)
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ADVANがコントロールタイヤであるレースのひとつ、ホンダエキサイティングカップ シビックレース。3シリーズが設けられ、その最高峰であるインターシリーズの第3戦が、ツインリンクもてぎに舞台を移されて開催された。

鈴鹿サーキットで2戦続けてレコードタイムを更新し、ポールポジションを獲得した谷口信輝選手だったが、スタート違反に対してペナルティが科せられることに。しかし、激しいトップ争いの最中だったこともあって黒旗を見逃し、失格という不名誉な結果だけが残されることとなった。
その一方で、思いがけぬニュースも。開幕戦、そして第2戦の予選まで駆動系トラブルによって苦戦を強いられていた、松井隆幸選手が復活を遂げたのだ。

予選は7番手に甘んじていた松井選手だったが、それがかえって福音をもたらした。
目の前で繰り広げてられていたバトルを見守り続けていたのだが、先を走るドライバーたちのタイヤがバトルの激しさゆえ、早々とピークを迎えてしまう。これにより、終盤に難なくトップに浮上。ディフェンディングチャンピオンの我慢が、大逆転優勝をもたらすこととなったのだ。

第3戦の舞台は、今季初めて東に移され、ツインリンクもてぎでの開催となった。今回は東日本シリーズ開幕戦との同時開催とあって、エントリーの総数は実に25台!
ストップ&ゴーの連続する、ただでさえ抜き難いコースとあって、予選で前にいなければ勝ちは望めないことは大いに明らか。それでいて、この台数なのだから、予選でクリアラップをとって、なおかつ最小限の周回で決めることが、最初の関門となった。

ほとんどの車両が予選の計測開始と同時にピットを離れる中、谷口信輝選手を始め、トモアキ選手ら何人かがピットでしばらく待機。しかし、すぐに走り出した車両も、いきなりアタックをかけることなく、タイヤにじっくり熱を入れつつ、しっかり間合いを取りにいく。
最初に2分11秒台に入れたのは、昨年の東日本シリーズチャンピオンでもある伊藤博之選手。今年はインターシリーズにステップアップし、まだ思うような結果は残せていないが、激戦に揉まれて成長を遂げていることを明らかに。

しかし、伊藤選手のタイムをあっさり上回ってきたのが、松井選手だった。2周をじっくりタイヤのウォームアップに充てた後、11秒432をマークしてトップに躍り出る。そして、もう1周攻め込んだが、タイムアップはならず。しかし、これで十分と早々にピットに戻ることとなった。
これと時をほぼ同じくして、谷口信輝選手、トモアキ選手らがいよいよコースイン。

その動向が注目され、谷口信輝選手は最初の計測ラップから11秒572をマークして伊藤選手の前に出る。続けて11秒563を叩き出すが、松井選手のタイムには及ばず。クールダウンラップを挟んで再度攻め込むが、11秒566を出すのがやっとで、その後ピットに。
トモアキ選手は練習走行から悩まされていたブレーキトラブルが再発。そのため、アタックは不発に終わったばかりか、最後はドライブシャフトが破損し、12番手という不本意な結果に甘んじていた。

「相変わらずもてぎは好きじゃないんですが、ようやくクルマが仕上がってきました(笑)。しかも、一発決めることもできました。でも、このタイム差ですから、決勝はまた激しくなるでしょう」と語るのは、今季初のポールポジションを獲得した松井選手。
これに対して谷口信輝選手は「まわりも速かったし、ミスもあったからうまくまとめることができなかった」と悔しそう。だが、この両雄が直接相見えたことは過去2戦なかった。当然、激しいトップ争いに期待がかかったのは言うまでもない。

3番手は伊藤選手、そして自己最高位の4番手を大西隆生選手が獲得。これに小林康一選手と後藤比東至選手が続くこととなった。なお、東日本シリーズではTakamori.com選手の9番手が最上位。昨年、伊藤選手とチャンピオンを争ったドライバーをして、このポジションなのだから、いかにインターシリーズのレベルが高いか分かろうというもの。

決勝レースが行われる日曜日は、天気予報が高い降雨確率を告げていて、早朝から灰色の雲がサーキットを覆っていた。いつ降ってもおかしくない状態が現実のものとなったのは、皮肉にもシビックレースの始まる前。
グリッドに車両が並べられる頃には、まだ路面は十分スリックタイヤで挑める状態ではあった。もちろん、先手をきってレインタイヤを装着する車両はない。

スタートでのジャンプアップが期待された谷口信輝選手だったが、ポール松井選手も絶妙のダッシュを決めて逆転を許さず。伊藤選手もまた好スタートを切って谷口信輝選手に迫り、3コーナーで並びかけたが、我慢比べはまず谷口信輝選手の勝利に。4番手には小林選手が浮上する。

オープニングラップを終えた段階で、上位陣のラップタイムは2分16秒台。そのことは雨の勢いが増していることを示していた。実際、ほとんどの車両がワイパーを動かしており、コントロールを失うシーンも。中団以降の東日本勢には混乱も見られた。
しかし、インター勢は微動たりともせず周回を重ねていく。
3周目に入ると、松井選手と谷口信輝選手、そして伊藤選手によるトップグループが頭ひとつ抜け出す格好になり、また小林選手を後藤選手が逆転。しばらく、そのまま状態でレースが進められていった。

10周目のダウンヒルストレートで、ついにトップ争いが動く。
アクションをかけたのは谷口信輝選手。ぴたりと松井選手の背後につけて、90度コーナーでインを刺そうとしたものの、止まりきれずにコースアウト。すぐに復帰したものの、伊藤選手が脇をすり抜けていった。
そして、次の周には松井選手が2秒以上のマージンをつかむことに。

谷口信輝選手は12周目のV字コーナー進入で、伊藤選手を捕らえて2番手に復帰。そしてラスト3周、持てる力のすべてを注ぎ込んで再び松井選手に迫ったものの、1秒3ほど届かず。
その結果、松井選手が2連勝を果たすこととなった。また、伊藤選手は最終ラップの90度コーナーで痛恨のコースアウト。後藤選手に抜かれ、あと一歩のところで表彰台を逃してしまう。逆に後藤選手にとっては久々の表彰台に。

「この雨は俺に味方しなかったね。松井選手が速くて隙がない。しかも、雨はどんどん強くなって、ライン1本しか走れないようになったから・・・。思い切って90度のインを攻めてみたけど、やっぱりダメだった。そんなに甘くなかったね」と、谷口信輝選手はディフェンディングチャンピオンに対し、素直に脱帽といった様子だった。
Driver's Voice
松井隆幸 選手
 【今回の成績 : 優勝】
いや〜、厳しかったですよ!
後ろからのプレッシャーがすごいから、僕もミスしまくりでした。何度もリヤがズルッときましたし・・・。雨がどんどん強くなって、タイヤも冷えるから、本当にきつかったんですよ。だけど、条件は一緒だから。でも、この2連勝はすごく大きいですよね!
この流れをなんとしてでも断ち切らないようにしないと。
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