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CIVIC INTER Round 1
開催日程
2010年3月20日(土)〜21日(日)
開催場所
鈴鹿サーキット (三重県)
天 候
曇り
路 面
ドライ
周回数
12周 (コース : 5,807m)
参加台数
15台
(タイヤはADVANワンメイク)
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2010年、ホンダエキサイティングカップ シビックワンメイクレースは、インターシリーズを最高峰に、東日本と西日本の地方シリーズと合わせ、3シリーズによって争われる。用いられるのはシビック・タイプRことFD2。引き続き、その足元を支えるのは、ADVANタイヤである。

今年もシビックインターシリーズは、全国のサーキットを転戦し、全7戦での開催を予定。そのうち、開幕戦のみSUPER GTとの、第2戦以降はすべてフォーミュラ・ニッポンとの併催となる。その開幕戦の舞台は、鈴鹿サーキットだ。

さて、今年のシビックインターシリーズでは開幕直前に、ちょっとした事件が勃発していた。RE雨宮のRX-7でSUPER GTに出場する、谷口信輝選手が挑むという!
その情報をキャッチして、本来は参戦を取りやめようとしたドライバーが、何人も体制を整え直したというのだ。まるで「喧嘩上等!」の構えではないか。

もっとも、受けて立たれる格好となった谷口信輝選手は、いたって謙虚。
「僕が出ることでシビックインターシリーズが盛り上がればいいな、と。GTドライバーだからといって、このシリーズにはスペシャリストが数多く存在するから、そう簡単にはいかないでしょう」と語っていたもの。しかし、常連たちが、それを果たして本音と受け止めていたか・・・。

金曜日にはSUPER GTに先駆け、シビックの練習走行が行われた。その1回目が谷口信輝選手にとっての初走行。第一印象を聞くと、「シビックは面白い! エンジンが気持ちよく吹き上がるし、昔のシビックはVTECが効くまで、ちょっとかったるかったんだけど、今のはすぐ効いてくれる。ラフに扱えば、すぐにテールが流れちゃうようなシビアさもある。ただ、楽しいんだけど、レースそのものはまだやっていないから、たとえば周回を重ねるとタイヤがどう変化するか分からないから、そのへんの難しさはありそうだね」と言う。

開けて土曜日、SUPER GTの公式練習、予選1回目を終えた直後にシビックの予選が行われた。
注目の谷口信輝選手は、GTカーを降りるとレーシングスーツはもちろん、ヘルメットもそのままで離れたシビックのパドックへ駆けっていく。慌ただしいこと、この上ないが、それも承知の上での参戦である。
幸いにして天候には恵まれ、コンディションは安定。つまり、路面状態をひとりキャッチした上での走行となった。

その影響もあったのか、ライバルたちはこぞって計測開始と同時にピットを離れていったが、谷口信輝選手は少し遅れてピットアウト。天候はいいが、気温は低めであったことから、それぞれアウトラップにもう1周、入念にタイヤに熱を加えていた。
計測半ばともなると、各自タイムを2分24秒台に入れてくる。まずトップに立ったのは24秒114をマークした谷口行規選手。

しかしその後、谷口信輝選手の走りは各区間タイムの最速を、モニターが示し始める。
セクター1でトップ、セクター2も、そして・・・。全区間で最速だった谷口信輝選手は、もちろんトップに浮上し、23秒559はレコードタイムをも更新。
驚くべくは、その1周にアタックを留めるのではなく、さらに周回を重ねたこと。その結果、2周後には23秒530にまでタイムを縮めたのである。

むろん、ライバルたちもその間、手をこまねいていたわけではない。トモアキ選手が24秒070に、小林康一選手が24秒092への更新を果たし、2番手、3番手に浮上。だが、最後のもう一発は引き出せず。谷口行規選手も再度アタックをかけたものの、タイムアップはならず4番手に留まった。
「腕の違いがはっきり出ました。たぶんGTドライバーだからじゃなく、谷口くんは本当にうまいんだと思う。前にF・ニッポンやGTのトップドライバーが走ったことがあるけど、こんなに速くなかったもの・・・」というトモアキ選手の言葉は、きっと偽らざる本音のはず。
だが、こうもつけ加えた。「速さではかなわないけど、シビックレースの経験で決勝は何とかします!」とも。

「実は練習でも23秒台は出ていたんで、もっと出したかったんですが、路面が変わってアンダーステアになっちゃったから仕方ないですね。昨日はGTが走る前だったから、むしろオーバーステアだったんですけど」と谷口信輝選手。
どんなコンディションでも、しっかりタイムを出してくるあたり、「さすが」としか言いようがなかった。

日曜日の路面は、未明に降った雨の影響でセミウェットとも言うべき状態の上、中国から飛来する黄砂がサーキットをすっぽり覆って、まるでもやがかかったような状態に。GTのフリー走行を経た後であったため、シビックの決勝の頃にはほぼ路面は乾いていたものの、ストレートのピット寄り、すなわち偶数グリッドの一部はまだ黒く染められていた。
「あのグリッドは不公平。ちゃんと乾かしてくれないと」と嘆いていた、予選2番手のトモアキ選手は出遅れた。

トップで1コーナーに飛び込んでいったのは、ポールシッターの谷口信輝選手で、2番手には小林選手が浮上。トモアキ選手は何とか3番手で踏み留まり、谷口行規選手を従えた。
その後方でも激しいバトルが展開され、スタートで前に出られた太田侑弥選手を1コーナーで後藤比東至選手がすぐ抜き返し、130Rでは松井隆幸選手が太田選手を抜いて6番手に浮上していた。

ひとたびトップに立ったなら、そのまま逃げるのかと思われた谷口信輝選手だったが、実際には小林選手とトモアキ選手がピタリと背後に。2周目には谷口行規選手も近づいて来た。
そんな中、3周目に入って間もなく、2コーナーで白煙を噴き上げた車両がストップ。オイル処理のため、2周に渡ってセーフティカーがコースに入る。

5周目からバトル再開。本来ならローリングスタートは誰より得意のはずの谷口信輝選手だが、あえて小細工はせず。引き続き背後には3台がピタリと食らいついており、2番手の小林選手はライトオン!
7周目には23秒621、このレースのファステストラップもマークして「隙あらば」の姿勢さえ見せていた。だが、その小林選手のミスをトモアキ選手が見逃さなかった。9周目のデグナーでインを刺し、逆転に成功。
一方で、その激しい攻防をミラー越しに見ていた谷口信輝選手は一気にスパートをかけてしまい、トモアキ選手は付け入るチャンスを失ってしまう。その1周だけで差が1秒広がったからだ。

最後までトップを譲らず、谷口信輝選手はシビックインターシリーズのデビュー戦を制覇。トモアキ選手と小林選手が2位、3位を獲得した。
Driver's Voice
谷口信輝 選手
 【今回の成績 : 優勝】
後ろの方々がガンガン来るので、どちらかと言うと僕のペースが乱されて、ブロックしまくっていました(笑)。
先頭からスタートしたんで逃げ切れたけれど、皆さんレベル高くて、決して楽なレースじゃなかったですよ。セーフティカーはGTで慣れているので、それは大丈夫でしたが。
何とか後ろで激しいバトルをしてくれている間に逃げ切れたという感じです。
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