国際格式競技会も開催されるようになり、日本での認知度もますます向上しているモータースポーツカテゴリーがラリー競技。
自動車競技の中では唯一、2人のクルーが一台のマシンに乗車して競い合う点が最大の特徴である。
そのため、マシンの完成度に加えて、ドライバーとコ・ドライバー(ナビゲーター)のコンビネーションが勝敗を左右する大きな要因となる。
競技前に行われるレッキという事前試走でコースとなるステージを走行、1つのステージを2回走行して"ペースノート"を造り上げる。
その作り方は、1回目の走行でドライバーが指示を受けたい内容を走りながら口にしてコ・ドライバーが書き留める。
2回目は書き留めた内容をコ・ドライバーが読み上げながら走り、内容や読み上げるタイミングを修正しながらまとめあげていくというものだ。
"ペースノート"にはコーナーの向きや曲率の大小、運転操作の目安となる目標物の有無、コースのギャップなどの注意すべきポイントなどが記されていくが、その記述方法は特に規則で決められているわけではなく、各クルーが独自に仕上げていく。
つまり"ペースノート"はあくまでも造り上げたクルーのものであり、同じコース・同じマシンであっても、別のクルーが作ったペースノートを用いて走ることは非常に難しいと言える。
日本におけるラリー競技の最高峰シリーズにあたる「全日本ラリー選手権」。2009年は全9戦で競われるカレンダーとなる。
2008年からは小排気量コンパクトモデルを対象としたJN1.5クラスが新設され、他のクラスでも最新モデルをベースとした車両の参戦が増加しており、観戦する魅力もますます大きくなっている。
さらに国内モータースポーツカテゴリーの中では最も地元密着型のイベント運営がされており、競技の拠点となるサービスパークで地元特産品の販売や郷土芸能の実演が行われるなど、モータースポーツファンのみならず地元住民や一般の観光客にとっても充分に楽しめるイベントが多い。
【ADVAN TIRE INFORMATION】
ラリー競技には未舗装路を舞台としたグラベルラリーと、舗装路面で行なわれるターマックラリーがあり、2009年の全日本選手権では第3戦〜第5戦の中盤三戦がグラベル、その他はターマックで競われる。
グラベル用タイヤは
「ADVAN A035」を中心に、超硬質路面向けの
「ADVAN A036」、ウェットや軟質路面向けの
「ADVAN A031」をラインナップ。
一方のターマックラリーでは
「ADVAN A050」や
「ADVAN A048」などを使用、こちらもサーキットレースやジムカーナと同様にその性能が高く評価されている。また、ウェットコンディションのターマックラリーではADVAN
NEOVAが投入されるケースもある。
さらにもうひとつ、ぜひ注目していただきたいのがホイールで、ADVANカラーのマシンを中心にADVANブランドのホイールを装着しているユーザーも少なくない。
最新作の
「ADVAN Racing RC3」は走行スピードが高く過酷さを増す世界選手権への参戦に対応するべく剛性アップなどを果たしたモデルで、まさにラリーフィールドの実戦から生まれたアルミホイールである。