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JRC 2009
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News Index
JRC Round 6
開催日程
DAY1 2009年9月5日(土)
DAY2 2009年9月6日(日)
開催場所
愛媛県・久万高原町 近郊
天候/路面
DAY1 : 晴/ドライ
DAY2 : 晴 時々 曇/ドライ
路面 : ターマック(舗装路)
総走行距離
208.50km
SS総距離
97.92km (8SS)
参加台数
39台
(ADVAN装着 6台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
第5戦から約2ヶ月のインターバルを経て開催された全日本ラリー選手権第6戦は、愛媛県久万高原町が舞台となる。
シリーズは残すところあと4戦。この第6戦から第9戦までは全てターマックラリーとなり、シリーズはグラベルラウンドからターマックラウンドへと突入する。
大川嶺、美川峰など標高1500mを超える山々に囲まれた四国カルスト台地の北部に位置する美川スキー場をスタート&ゴールとするこのラリーは、山々の稜線を駆けめぐり、国内ターマックラリーでは最長となる24.38kmの「美川リバース」や、全日本ラリー選手権では初めて使われるアップダウンの激しい14.16kmの「大川嶺」など、タイヤにもブレーキにも厳しいコースが用意されている。
第3戦から第5戦までのグラベルラウンドで3連勝を挙げ、現在シリーズリーダーの座に立つ奴田原文雄選手にとっては、このターマックシリーズ緒戦となる第6戦でも連勝記録を伸ばし、後半戦を優位に戦いところだ。
その奴田原選手、まずはDAY1のオープニングSSとなる「大谷」5.44kmでベストタイムをマークし、幸先の良いスタートを切る。午後5時近くにSSスタートとなるDAY1は、この「大谷」5.44kmを2本走るのみという設定。勝負所は、DAY2の「美川リバース」と「大川嶺」のロングSSとなる。
そのため奴田原選手はSS2「大谷II」でタイヤを温存しペースをコントロール、初日はトップから約3秒遅れの2番手につけ、DAY2を迎える。
DAY2は、DAY1で使った「大谷」の逆走となる「大谷リバース」4.98kmと「美川リバース」24.38km、「大川峰」14.18kmを2回ループする設定。タイヤの使用本数が10本までという規定がある全日本ラリーでは、タイヤをどういった作戦のローテーションで使っていくかというのも、重要な戦略の一つだ。
陽が沈みかける夕刻からスタートするDAY1では、DAY2でも使用することをふまえてADVAN A050AのG/Sコンパウンドで挑んだ奴田原選手だが、まだ路面温度が上がらないDAY2の1ループ目にADVAN A050AのG/2Sコンパウンドをチョイスし、一気に勝負に出る。
その作戦が見事に当たり、SS3「大谷リバースI」は2番時計をマークし、DAY1トップの石田正史選手とのタイム差を2.1秒差に縮めてきた。
そして迎えたSS4「美川リバースI」。このラリー最大の勝負所となるロングSSだが、ここで奴田原選手の三菱ランサーエボリューションXのブレーキが不調となってしまい、後半区間で大きくスローダウン。順位を3番手に下げてしまう。
続くSS5「大川嶺I」でもブレーキの不調は解消せず、トップから11秒遅れの3番時計でフィニッシュ。
このSSで総合トップの石田選手がタイヤのスローパンクチャーからリタイアとなってしまったため順位は2位に上がるものの、代わってトップに立った勝田範彦選手とはすでに30秒以上のタイム差がついている。
そのため奴田原選手は、路面温度が上がったためにタイヤをADVAN A050AのG/Sコンパウンドにスイッチした2ループ目も、ブレーキをかばいながらポジションキープに専念し、シリーズ展開の上では貴重な2位のポイントを手にすることとなった。
ブレーキの不調から4連勝とはならなかったが、タイヤ戦略的には貴重なデータを積み上げた奴田原選手、次戦の第7戦「新城ラリー」では、その活躍に期待したい。
一方、JN1クラスではADVANユーザーの明治慎太郎選手が、DAY1で約26秒もの大量リードを築き上げトップを独走。
DAY2に入ってもその勢いは止まらず、終わってみれば2番手に1分33秒6もの大差を付け、今季初優勝を奪った。
昨年は最終戦までチャンピオンの座を戦った明治選手だが、実は全日本では初めての優勝となる。長くコンビを組むコ・ドライバーの足立さやか選手にとっても全日本初優勝となり、「やっぱり優勝するとうれしさが違う」と、二人にとってはメモリアルなラリーとなった。
大井こずゑ選手と青島巧選手の二人のADVANユーザーが優勝を争ったJN1・5クラスは、DAY2のSS6「大谷リバースII」まで大井選手がトップを守るものの、SS7「美川リバースII」のロングステージで青島選手が大井選手を逆転。
だが、青島選手が6.7秒リードで迎えた最終SS「大川嶺II」で大井選手が青島選手に19.2秒のタイム差をつけるクラスベストタイムをマークして再逆転。
トータル12.5秒差で大井選手が今季3勝目を奪い、全日本ラリー選手権初の女性ドライバーチャンピオンの夢に、さらに一歩近付く結果となった。
【今回の成績 : 総合2位 (JN4クラス2位)】
今回はブレーキを使い過ぎてしまいました。タイヤ的には全く問題なかったので、もうちょっとブレーキを温存すれば良かったかな。ただ、そういった状況の中でもしっかりと2位に入賞することができ、シリーズの上では貴重なポイントを加えることができました。
次の第7戦「新城ラリー」は、昨年優勝することができたゲンの良いラリーだけに、今回の悔しさをぜひ次戦で晴らしたいと思います。
【今回の成績 : 総合17位 (JN1クラス優勝)】
DAY2は、DAY1のマージンを生かしてライバル達のペースを見ながら走る予定でしたが、結果的には無理なく走ってDAY2でもマージンを広げることができ、全日本初優勝を飾ることができました。
やっぱり優勝はひと味もふた味も違ってうれしいですね(笑)。
タイヤは、DAY2の1ループ目にADVAN A050のMコンパウンドで行ったんですが、2ループ目にアドバイスをもらいADVAN A050のG/Sコンパウンドにスイッチしました。気温が高かったのですが最後まで良い感じで走ることができ、タイムも1ループ目より20秒以上速かったので、今日の路面コンディションは1ループ目からG/Sコンパウンドが正解だったかもしれません。
【今回の成績 : 総合24位 (JN1.5クラス優勝)】
今回のラリーは、シリーズを考えると2位でも上出来と思っていただけに、優勝することができてうれしいです。
24kmの長いSSでコーナーに突っ込みすぎてタイムを落としていたので、逆転するというよりも「自分にできることをしよう」と反省して走ったことが良い結果につながったと思います。
タイヤは、DAY1もDAY2もADVAN A050のG/Sコンパウンドで走りました。いつもこのタイヤなので、今回もタイヤには全く不安はありませんでした。
今回、大庭(誠介)先生が貸してくださったショックを装着して走ったんですが、これが大正解。それ以外にもいろいろな方に協力していただき、そういった面でも恵まれていて「ありがたいな」と思ってます。
いろいろな方に支えられているから、3勝目を挙げられたと思います。
【今回の成績 : 総合25位 (JN1.5クラス2位)】
昨年の久万高原ラリー以来の全日本なんですが、1年間かけてクルマの仕様やドライバーの仕様を進化させてきたつもりだっただけに、最後に逆転負けしたのはやっぱり悔しいですね。
それと同時に、全日本のレギュラー選手達もしっかり進化してるんだなと、改めて感じました。
例えばタイヤサイズも、昨年は195サイズが主流だったのに今年は205サイズが主流。コンパウンドもMコンパウンドしか用意してなかったのですが、今度はG/Sコンパウンドも試してみたいです。
今年はあと1〜2戦参戦する予定なので、次はぜひリベンジしたいと思います。
路面温度が下がってくるDAY1にあえてG/Sコンパウンドを投入し、そのタイヤをDAY2でも使用することを前提に、DAY2の1ループ目にG/2Sコンパウンドを投入するのは予定通り。
結果的にタイヤ的にはまったく問題がなく、作戦的に正解だっただけに、ブレーキの不調が残念だった。
今回のラリーは、予想以上に気温が高く、さらに標高が高い位置でのラリーだけに、コースによっては路面温度が変わりやすいというコンディションだったが、そういった条件の中でもADVAN A050は安定した性能を発揮してくれた。