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JRC Round 4
開催日程
DAY1 : 2009年6月20日(土)
DAY2 : 2008年6月21日(日)
開催場所
福島県・棚倉町近郊
天候/路面
DAY1 : 曇り/ハーフウェット
DAY2 : 雨/ウェット
路面 : グラベル(非舗装路)
総走行距離
388.68km
SS総距離
52.74km
SS6キャンセルで47.73km)
参加台数
34台
(ADVAN装着 12台)
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全9戦が組まれている全日本ラリー選手権は、第4戦を迎えいよいよ中盤戦へと突入した。

グラベルシリーズの2戦目となる第4戦は、福島県の棚倉町周辺が舞台。スタート&フィニッシュ、HQ、サービスパーク、ギャラリーステージをリゾートスポーツプラザ・ルネサンス棚倉に集約し、2日間に渡って全13SSで戦われるラリーは、関東から最も近い開催地でのラリーということもあって、今年も多くのラリーファンが会場を訪れた。
また、今年は人気の高かった林道ギャラリーステージを1年ぶりに復活。こちらも多くのファンが足を運び、全日本選手の熱い走りを堪能した。


初日のDAY1は、全13SS中3本のSSでの勝負となるが、その距離はトータル52.74kmの約半分となる26.82kmをサービスなしで一気に走りきるという、マシンにとってもタイヤにとっても厳しい設定となっている。路面は、ラリーウィークに降った雨の影響が残り、SSのほぼ全域にわたってハーフウェットというコンディションだ。

注目のSS1「NagareOkada1」は、第3戦優勝の奴田原文雄選手が2番時計の石田正史選手に1秒の差を付け、先手を奪う。続くSS2「ManahataYamizo1」は、全長11.26kmの中に深い轍の路面、浮き砂利、滑りやすいヌタヌタの路面、バーストしやすいガレ場など、それぞれコンディションが異なる路面が次々に現れるという難コース。
今回のラリーの中で最も攻略が難しいと言われていたこのSS2だが、奴田原選手はADVAN A035・Mコンパウンドの守備範囲の広さを活かし、2番手につける石田正史選手とのタイム差を一気に15.9秒差にまで広げてくる。

早くも大量マージンを築き上げた奴田原選手は、SS2のリピートステージとなるSS3「ManahataYamizo2」で、「途中、霧が出て来たので、あえてリスクを冒さずペースを守った」と石田(正)選手に4.6秒返されるが、トータルでは2番手に11.3秒差のトップで、DAY1を折り返す。


2日目のDAY2は、最長5.01kmのSSの他は、2km台のショートレンジのSSが連続するという設定となっている。路面状況はDAY1と同様だが、早朝から急に強く降り始めた雨の影響で、その状況が一変した。場所によっては、深い轍の中を川のように雨水が流れるというハードなウェットコンディションとなったのだ。

そのため奴田原選手は、路面に合わせてタイヤを205/65R15サイズのADVAN A031にチェンジ。
ウエット路面で圧倒的強さを見せるADVAN A031のパフォーマンスと奴田原選手のドライビングは、キャンセルとなったSS6を除き、SS4、SS5、SS7で連続ベストをマークし、2番手とのタイム差を一気に19.1秒にまで広げ、勝利をより確実なものとしていく。

午後のステージに入り雨は小康状態となったため、ライバル達は一発逆転を狙いサービスでドライタイヤに履き替えてくるが、奴田原選手は「まだ路面はウエット状態。無理をしないで確実に走りきる」という作戦から午前中と同じくADVAN A031をチョイス。
ここでも奴田原選手はその手綱を緩めず、SS10、SS12、SS13でベストタイムをマーク。2位の石田(正)選手との差を22.4秒差にまで広げ、今季2勝目を挙げる結果となった。これでシリーズランキングもトップに浮上、チャンピオン奪回に向けて大きな勝利を勝ち取った。


JN1.5クラスは、今回も三菱コルトを駆る大井こずゑ選手と塩谷敏史選手のADVAN勢の対決となった。
先手を奪ったのが、第3戦優勝の大井選手。SS2でトップに立つと、SS3でもクラスベストタイムを奪い、塩谷選手とのタイム差を12.9秒差にまで広げてくる。
だが、TC3で「私の勘違いで……」と大井選手が1分の早着。60秒のペナルティを受けてしまい、順位を一気に3番手にまで下げてしまった。

これでトップに立った塩谷選手だったが、「走りではまだまだ大井選手に負けてるので、なんとかSSタイムで大井選手を上回りたい」と、SS4から猛チャージをかけてくる。
その後は、塩谷選手と大井選手とのSSベストタイムの奪い合いとなったが、SSによっては塩谷選手がJN3クラスのトップタイムを抜くという速さをみせ、SSトータルタイムでも大井選手を逆転。最後まで「速さ」にこだわった塩谷選手が、待望の全日本初優勝を奪い取ってみせた。

一方の大井選手も、一時は順位を3番手にまで下げたが、最後まで諦めない走りで順位を2位に上げゴール。第3戦に続き第4戦もADVAN勢が1-2フィニッシュを飾る結果となった。
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合 優勝 (JN4クラス 優勝)】
DAY1は、ADVAN A035・Mコンパウンドの守備範囲の広さをうまく使えたのと、耐摩耗性の良さが勝因に繋がったと思います。
DAY1をタイヤ4本で済ませることが出来たので、DAY2の雨に対しても、タイヤ選択をする上での作戦の幅を増やすことができました。
DAY2の最後のセクションは、ADVAN A035で行く手もあったのですが、ウエット路面がまだ残っていたので、無理をしないで行こうとADVAN A031を選択しました。結果的にはタイム差を広げられたので、良かったと思います。
これで2連勝となったので、次のラリー北海道はもちろん、残りのラリーも全て勝つ勢いで波に乗って行きたいですね。

大嶋治夫 選手
 【今回の成績 : 3位 (JN4クラス 3位)】
DAY2、朝起きたら土砂降りになってたんでビックリしたよ(笑)。ウエット路面にはADVAN A031の方が良いのはわかってたんだけど、なんとか順位を上げたくて攻撃的に走りたかったので、あえてADVAN A035にしたんだ。耐バースト性に対しては、A035の方が良いからね。
ただ、ウエット路面でMコンパウンドを選んだのは失敗だったかな。
2周目はSコンパウンドにしてみたんだけど、今回の雨の中では、Sコンパウンドの方がグリップ感がしっかりしていた。最初からSコンパウンド選んでおけば良かったよ(笑)。
でも、楽しかったよ。次の北海道も楽しみにしています。

炭山裕矢 選手
 【今回の成績 : 総合7位 (JN4クラス 7位)】
今回のラリーは、全日本戦で勝つということよりも、あくまでもAPRC(アジア・パシフィック・ラリー選手権)に参戦するための実戦テストという目的で走りました。まだやらなきゃならないテストがいろいろありますので。
DAY2の雨は、あえてADVAN A035のMコンパウンドで走りました。APRCの場合、SSの距離が長いので、雨の場合も耐摩耗性に優れたA035で走るケースが多いんです。
そういった状況の中で、今回の雨のテストは、貴重なデータを得ることが出来ました。雨の中でも、ドライビリティがしっかりしてましたね。

大井 こずゑ 選手
 【今回の成績 : 25位 (JN1.5クラス 2位)】
DAY1で、私のミスでペナルティを受けてしまいました。まだまだラリーに関してはしっかりと勉強しなければならないと反省しています。
優勝は難しいポジションとなってしまったんですけれど、一つでも順位を上げたかったので、ターゲットを2位の天野智之選手に変えて、DAY2に挑みました。
DAY2の午前中で雨に強いADVAN A031を選択せず、ADVAN A035のSコンパウンドを選択したのは、天野選手が耐バースト性が強いタイヤを選択してたので、私もリスクを避けてあえて履いたんです。
逆に午後のステージは、路面に合わせてADVAN A031で勝負。おかげで2位に上がることが出来ました。

大庭誠介 監督
 【今回の成績 : 23位 (JN1.5クラス 優勝)】
第3戦のひむかでは、ADVAN A035のSコンパウンドがちゃんと均等に減っていたので、タイヤの使い方は上手な選手だと思っています。ただ、A035の一番おいしいところの使い方はまだまだかな。
DAY2では、お昼のサービス時に、ADVAN A031の走り方を教えました。「これはトラクションの良さで勝負するタイヤだから、そのことをちゃんと意識して走ること」ってね。
本人も、A031はかなり上手に使えるようになってきていますね。今回の優勝は、そういうこともあってのことだと思います。
まだ、1戦1戦というよりは一つのSSを走るごとに伸びてきている状態なので、これからがまた楽しみですね。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
三菱ランサーエボリューション]のように車重が重いマシンの場合、ADVAN A035ではSコンパウンドよりもMコンパウンドの方がマッチングが良い。さらに対応する路面の守備範囲が広いので、今回のように気温が20度以上で突然大雨になるような状況では、ADVAN A035のMコンパウンドかADVAN A031のどちらかという選択になる。
一方、JN1.5クラスのように車重が軽いマシンの場合は、ADVAN A035のSコンパウンドの守備範囲が広い。ウエットの場合は同じくADVAN A031となるが、どちらもそれぞれの選手の状況や作戦によって選択できる守備範囲の広さと、タイヤ選択の正しさが良い結果に結びついた。
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