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SUPER GT Round 8
開催日程
2009年10月17日(土)
〜18日(日)
開催場所
オートポリス(大分県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
65周
(コース : 4,674m)
参加台数
33台
(ADVAN装着車 15台)
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10月も中旬となり、日一日と秋が深まっていく中、大分県日田市にあるオートポリスで「SUPER GT in 九州 300km」が開催された。1999年にスペシャルステージ(オールスター戦)として初開催された九州ラウンドは、'03年からシリーズ戦として開催が続けられ、シリーズ終盤、チャンピオン争いの行方を左右する大一番として行われてきた。
今年も、GT500、GT300の両クラスともにチャンピオン争いは激化。特にGT300クラスでは同ポイントで3チームがトップに並ぶ熾烈なものとなっている。
また来シーズンは九州ラウンドが開催されないことが発表されたこともあり、オートポリスには週末2日間で4万人を優に超える多くのファンが詰めかけ、GTバトルを堪能していた。

予報では、公式予選が行われる土曜日の午後に雨とも報じられていたが、それに反して週末はドライコンディションに終始した。
だが予選が行われた土曜日も、レースディとなった日曜日も、気温/路面温度ともに上昇せず、特に土曜日は路面温度が20度前後に留まり、路面温度が30度を優に超えていた昨年からは、全く予想外のコンディションとなった。

そんな公式予選で下位に低迷してしまった「HIS ADVAN KONDO GT-R」だが、日曜午後に行われた決勝レースでは、見事なパフォーマンスを見せつけた。
通常はJ-P・デ・オリベイラ選手がスタートを担当し、後半のスティントを荒聖治選手が走るパターンが多かったが、今回は荒選手が前半スティントを、そしてオリベイラ選手が後半スティントを受け持つことになった。

スタートでひとつポジションアップ、ポイント圏内の10番手でオープニングラップを終えた荒選手は、タイヤマネージメントに気を遣いながらも着実な追い上げを見せ、28周目には6番手まで進出。29周目にはオリベイラ選手へとバトンタッチした。
代わったオリベイラ選手は、8番手でピットアウトすると、力強い走りで前走車を、1台、また1台とパス。またピットインのタイミングも手伝って、40周目には表彰台一歩手前の4番手までポジションをアップする。

そしてレースのハイライトとなる終盤戦に突入。
オリベイラ選手の後方に3台のNSXがつけ、4台によるバトルが白熱していった。中でも、レース中盤にトップを快走した「ARTA NSX」は、後半に入ってからも好調なペースを保っていた。
ドライバーの伊沢拓也選手は、オリベイラ選手とはF3時代からのライバル。ストレートでオリベイラ選手の直後につけた伊沢選手が、1コーナーへのアプローチで横に並ぶシーンも何度かあったが、オリベイラ選手は動じることなく完璧なドライビングを見せポジションをキープし続けた。
大詰めの60周目にはトップ争いの一角が崩れ、4位争いのバトルは3位争いに昇格したが、最後までバトルをコントロールしたオリベイラ選手が3位チェッカー。

GT300クラスでもADVANユーザーが大活躍した。
スタート直後はポールポジションからスタートした「ARTA Garaiya」の新田守男選手がトップを走行したが、ハイペースが祟ったか序盤戦のうちにペースダウン。替わって9番手スタートながら猛チャージを見せて追い上げてきた「UP START タイサンポルシェ」の阿部翼選手がトップに立った。
だが、3周後には再びトップが入れ替わり、7番手からジャンプアップを試みたものの、1コーナーで行き場を失ってポジションダウン、11番手から猛追を続けてきた「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」の谷口信輝選手が首位に立つが、30周を終えたところでルーティンのピットイン。
これでトップに返り咲いた阿部選手も、6周後にはルーティンピットで後退。今度は「ウェッズスポーツIS350」の織戸学選手がトップに立つ。

だが、その後方には「JIMGAINER ADVAN F430」の平中克幸選手がじわじわと迫ってきていた。
公式練習から上位につけていた「JIMGAINER ADVAN F430」は、スーパーラップで3番手グリッドを確保。決勝でも田中哲也選手がスタートからポジションをキープし、トップ2のスピードが鈍ったところで一瞬トップに立っていたが、その直後、GT500クラスのマシンに抜かれる際に接触されてスピン。ラップチャート上ではトップに立つことなく後退してしまった経緯があった。
思わぬアクシデントの直後にルーティンピットを行い、田中選手から平中選手にドライバー交替した「JIMGAINER ADVAN F430」だが、そのパフォーマンスには翳りがなかった。
13番手でレースに復帰した平中選手は、毎周のようにポジションアップ。織戸選手の後方まで進出すると、阿部選手のルーティンピットで2位につけることになった。

いよいよレースはクライマックスに。
織戸選手の背後につけた平中選手は、コース全域に渡って織戸選手の隙を窺うが、織戸選手も簡単には隙を見せない。テール・トゥ・ノーズのバトルが数周に渡って繰り広げられ、若干の膠着を迎えたかに思われた53周目、GT500クラスのマシンに周回遅れにされる際、織戸選手が一瞬の隙を見せた。
そしてその一瞬を逃さず、平中選手は、GT500クラスのマシンに続くように織戸選手をパス。その後、再逆転を狙った織戸選手だが、最後まで完璧にバトルをコントロール、2秒差で逃げ切ることに成功。
チームに今季初優勝をもたらすとともに、自身にとってもSUPER GTでの嬉しい初勝利を飾ることになった。
Driver's Voice
荒 聖治 選手
 【今回の成績 : GT500クラス 3位】
このサーキットはタイヤがキツいので、タイヤを傷めないことに集中して走りました。作戦的には、朝のフリー走行で燃費の良いことが分かっていたから、給油量を減らす作戦で行こうと。
久々に前半のスティントを担当することになり、スタート直後に何台か抜いて楽しかったんですが、2ラップ目からはちゃんと我慢して、タイヤを持たせつつ、いいペースで自分のスティントを走り切るということに集中しました。
後半、JP(・デ・オリベイラ選手)が乗っている時も、前半担当で自分が乗っていたから、どういうクルマの状況かっていうのが想像できて、だから彼の頑張りは、よく分かりましたね。本当に頑張ってくれました。


田中哲也 選手
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
今シーズンは開幕からこの新しいクルマで走り、勝てそうで勝てないレースが続きました。それだけに今回優勝できたのは、とても嬉しいです。スタートからフロントローの2台が先行していましたが、結構プッシュしていたように思えたので、多分タイヤが早くタレるだろうと思ってました。そうしたらやっぱり、という感じでペースが落ちた。僕は我慢してタイヤをマネージメントしていたから、意外にあっさりと2台をパスすることが出来ました。でも、その直後にGT500クラスのマシンにぶつけられてスピンしてしまって…。ただコース上でグルッと回っただけで、コースアウトもせずにすぐに再スタート出来て、まだトップも見えていたので、まだなんとかなる!と思って、このタイミングでピットインしました。平中は、最近いい走りをしていたし、今回ロングのテストも良かったんですが、ただスティントが予定より長くなったことだけがちょっと心配でした。僕としてはもっと楽な状況で交替してあげられるはずだったのに、苦労を掛けてしまいました。でも、これでトップとのポイント差も詰まりましたから、最終戦のもてぎは、先ずは連勝を目指してがんばります。
Engineer Voice
荒川 淳
今回は、路面温度が低くて全くの想定外でした。
GT500クラスに用意したタイヤは、ここで勝たないとタイトル争いにおいて後がなくなる、ということもあって、思い切って新しい構造のタイヤを投入しました。性格的にはコーナリングのピークを高くした、つまりコーナリングの限界を高くしたものです。
ただし、全くテストしてない訳ではありませんが、通常ならば実戦投入をためらうほどテストデータが少ないもので、ライフの確認も出来てないままに投入しました。路面温度が低いことに振り回される結果になりましたが、土曜日と日曜朝の走行で、ライフに関しては確認することができました。
決勝でも、良いペースで走り、終盤には激しいバトルを展開することになりましたが、最後まで高いパフォーマンスを見せてバトルに勝ち残り、表彰台を獲得することが出来ました。スタートポジションを考えたら、上々の結果だと思います。
GT300クラスも、予選では一歩後れを取りましたが、決勝では安定したパフォーマンスを見せ、表彰台を独占する結果になりました。
GT500の「HIS ADVAN KONDO GT-R」は、残念ながら逆転タイトルの可能性はなくなりましたが、GT300クラスでは「ウェッズスポーツIS350」が単独のポイントリーダーとなり、「JIMGAINER ADVAN F430」や「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」、「アップル・K-one 紫電」、「エスロード MOLA Z」と多くのADVANユーザーが逆転チャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えることになりました。
彼らの活躍を支えられるよう、最終戦に向け、よりパフォーマンスの優れたタイヤを開発していきます。
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