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SUPER GT Round 4
開催日程
2009年6月20日(土)
〜21日(日)
開催場所
セパンサーキット(マレーシア)
天 候
曇り
路 面
ドライ
決勝周回数
54周
(コース : 5,542m)
参加台数
33台
(ADVAN装着車 15台)
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梅雨時の日本を離れ、マレーシアで灼熱の戦い。年に1回の恒例イベントとなったスーパーGTのセパン・ラウンドが開催された。
日本国内だけでなく、ここマレーシアでも人気のレースシリーズに成長しており、日曜日には3万人を超えるファンが詰めかけ、世界最強最速のハコ車による超接近戦のハイスピードバトルを楽しんだ。

今シーズンのSUPER GTは、金曜日の公式練習が廃止され2DAY開催へとシェイプアップされているが、今回のセパン・ラウンドも土曜日に公式練習と公式予選、日曜日に決勝レースというスケジュールで、特に今シーズンからSUPER GTにステップアップしてきたルーキーにとっては、充分な走り込みが出来ないまま"本番"を迎えることになる。
しかも、土曜の午前に行われた公式練習が、セッション開始早々からスコールに見舞われてしまい、ドライタイヤでのセットアップは明らかに不足していたが、そのまま予選に突入した。

開幕戦となった岡山ラウンドで、GT500、GT300のダブル優勝を果たし、新シーズンに向けて上々の滑り出しを見せたADVAN勢。
開幕戦の岡山で優勝を飾った「HIS ADVAN KONDO GT-R」は、以降も着実に入賞を続けてきて第3戦終了時点で合計31ポイントを獲得し、ポイントリーダーとして、ここセパンにやってきた。
同時にそれは31×2=62kgものウェイトハンディを課せられていることをも意味しており、厳しい戦いも予想されていたが、チームとしては1ポイントでも多く稼いで後半戦を迎えるべく、チーム一丸でセッションに臨んでいた。

一方、半数を超える多数のマシンの走りを支えているGT300クラスでは、走り始めとなった土曜日の公式練習から、ADVANユーザーが快調にタイムを詰めていった。
まずは「エスロード MOLA Z」が公式練習でセッショントップタイムをマーク。午後一番で行われた公式予選では「giraffa ガイヤルド RG-3」が暫定ポールを獲得。
以下、「ダイシン アドバン Ferrari」、「I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden」、「エスロード MOLA Z」、「triple a ムルシェ RG-1」、「JIMGAINER ADVAN F430」、そして「ウェッズスポーツIS350」が夕方に行われるスーパーラップ(SL)に進出。
全8台で争われるSL参加者の内7台をADVANユーザーで占め、安定した性能を実証することになった。

そのスーパーラップでは、トップタイムをマークした紫電がレギュレーション違反で失格となり、また青木組のフェラーリもエンジントラブルから未出走(ノータイム)に終わるハプニングもあったが、星野組が繰り上げでポールを獲得、以下、田中組、織戸組が続いてADVAN勢がトップ3を独占することになった。
なお、今回のセパン・ラウンドにスポット参戦、これがSUPER GT初参戦となった「雷アジア MT900R」、メルビン・チョー/マーティン・ショート組のモスラーもADVANタイヤを装着。予選8番手につけ、報道関係から注目を集めていた。

決勝レースが行われた日曜日も、土曜日と同様、午前中にはスコールに見舞われることになったが、決勝レースは完全なドライコンディションで戦われることになる。
GT500クラスの予選7番手ながら、エンジン換装のペナルティで10グリッド降格となったマシンや、トラブルでピットスタートとなったマシンもあり、事実上の5番手からスタートすることになった「HIS ADVAN KONDO GT-R」は、前半のスティントを担当するジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が絶妙のスタートダッシュを決め、オープニングラップを2ポジションアップの3番手で終える。

燃料を少な目で、言い換えれば少し軽めの車重でスタートしていったオリベイラ選手だったが、やはり62kgのハンディウェイトは厳しく、周回を重ねる度にボディブローのように効いてくる。
それでもオリベイラ選手は健闘し、3番手のポジションをキープしたまま20周を走り終え、予定通りにルーティンのピットインを行った。

オリベイラ選手から交替した荒聖治選手も、走り出しから安定したペースでラップを重ねていく。
全車がルーテインピットを終えた時点では4番手にまで復帰していたが、その後、ウェイトの軽い17号車・NSXの先行を許したものの、ポイント争いにおけるライバルであるマシンとの直接対決では一歩も退かぬバトルを展開。
最終ラップには6号車・レクサスSCに抜かれて6番手にドロップ。しかし灼熱の中でロングスティントを担当している荒選手は気力を振り絞り、残るタイヤパフォーマンスをフルに活かしてこれを抜き返し5位でチェッカー。
5番手でフィニッシュしたことで6ポイントを加算した24号車の合計ポイントは"37"となり、ランキングトップをキープしたままでシリーズ前半戦を終えることになり、悲願のタイトル奪取にむけ一歩前進した。

一方のGT300クラスでもADVAN勢が、見事なドラマを演じることになった。
ポールポジションからスタートした「エスロード MOLA Z」が順当にトップをキープしたままレースは始まった。その後方から隙を窺いながら追走していた「ウェッズスポーツIS350」は、やがてテール・トゥ・ノーズのバトルに持ち込むと、8周目にはこれをパスして逆転トップの座を獲得。
その後もペースが上がらなかった「エスロード MOLA Z」に代わり、今度は「triple a ムルシェ RG-1」が2番手に進出、「ウェッズスポーツIS350」を追走した。

だが、「ウェッズスポーツIS350」の最大のライバルは、「I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden」だった。
スーパーラップでトップタイムをマークしながらも、再車検で車両規則違反に問われて失格となり、出走嘆願書を提出して最後尾からスタートした「I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden」だったが、加藤寛規選手が絶妙のスタートを見せ、また上位陣の混乱を巧みにすり抜けたことも手伝って、オープニングラップだけで8ポジションをアップ。
その後もハイペースで猛チャージを続けて11周目には、トップを快走する織戸組の「ウェッズスポーツIS350」に次ぐ2番手まで進出してきたのだ。

その後も猛チャージを続けた加藤選手は、やがて織戸選手のテールに張り付くまでになったが、織戸選手も易々とはトップの座を明け渡さない。
レクサスIS350と紫電、マシンは違えども大排気量のV8エンジンをミッドシップに搭載するパッケージは同様。何よりもともにADVANタイヤを装着しており、互いの手の内も知り尽くしている。

簡単にトップ逆転出来ないと判断したか、加藤選手はレースの折返し点より少し手前の20周終了時点でピットイン。タイヤ交換&ガソリン補給を終えると、後半スティントを担当する吉本大樹選手に交替した。

交替した吉本選手はアウトラップから猛プッシュ。
5周遅れてルーティンピットを行い、織戸選手から片岡龍也選手に交替した「ウェッズスポーツIS350」がピットアウトする前にホームストレートを通過、トップ逆転に成功する。
トップにたった後も吉本選手はペースを緩めることなく快走。ただ一人2分11秒台に入れ、このレースでのファステストタイムとなる2分11秒971をマークしながら快調に逃げ、悲願だったトップチェッカーを最後尾スタートからの大逆転劇で受けることになった。

吉本選手から10秒遅れの2位でチェッカーを受けたのは「ウェッズスポーツIS350」。そこから大きく離されたものの、ここセパンを得意とする「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7」は今回もタイヤ無交換作戦を敢行、厳しいコンディションを撥ね除けて3位でチェッカー。これで4戦連続表彰台と、驚くべき安定性を見せた彼らは、今回の11ポイントを加えてランキングトップに躍り出ることになった。
4位は「エスロード MOLA Z」、5位には「triple a ムルシェ RG-1」が入賞して続き、さらに6番手には「avex apr COROLLA Axio」が食い込んでトップ6をADVAN勢が独占。
今季から2台が参戦しているカローラアクシオだが、ADVANを装着するマシンはペナルティを受けたにもかかわらずタイヤパフォーマンスの高さを武器に好成績をおさめた。

開幕戦で勝った「ウェッズスポーツIS350」。や、今回優勝した「I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden」の追い上げにも注目だが、GT500クラスとともに、GT300クラスでもADVAN勢がトップにつけ、シリーズ前半を終えた。
Driver's Voice
近藤真彦監督
 【今回の成績 : GT500クラス 5位】
期待していたとおり、ポイントを獲得することが出来ました。
今回は(ウェイトハンディが)重くて、正直厳しかったけれど、JP(オリベイラ選手)を軽い状態でスタートさせる作戦も大正解でしたね。
今年、GT500のADVAN勢でレギュラー参戦しているのはウチだけ。横浜ゴムさんと一体になって開発してきて、ようやくここに来ることが出来ました。
日本を出てくる時、セパンではSLに進出し、決勝では1ポイントでも多く稼ごう、と。それが目標だったので、結果には大満足。
ポイントリーダーで後半戦に突入でき、タイトルにも近づいた気がします。

加藤寛規選手
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
昨日の予選(ポールタイムをマークしながら車両違反で失格)は悔しかったんですが、それが総てじゃない、優勝出来るチャンスは少なくなったけど、無くなった訳じゃない、と気持ちを切り替えました。
今日も、「絶対に勝ってやろう」と強い想いでサーキットにやってきました。勝利に対して強い想いを持ち続けたことが勝因のひとつ。チームも良いクルマを作ってくれて、タイヤも完璧でした。
スタートして、すぐに2番手まで進出出来たんですが、片っ端から抜いていった、と言うより前がいなくなった部分も多くて…。
僕はマレーシアとは相性も好くて、女神がいるんじゃないかな、とも思いましたね。
Engineer Voice
島田 淳
このサーキットは、ダウンフォースが掛かっている時間が長い、という点では鈴鹿に似ています。ただ、鈴鹿ではリアがより重要になってくるんですが、ここは前後ともにダウンフォースが掛かり続ける感じですね。
オートポリスも似たところがありますが、あれほどアップダウンはなく、普通のタイヤが求められるんです。普通のタイヤと言うよりも、オールマイティなタイヤ、と言った方が分かりやすいかも知れませんね。
昨年、一昨年と2連勝しているんですが、コンディションはそれぞれ違っていて、さらに今回は、路面がより落ち着いているように見えましたね。タイヤへの攻撃性も弱まったようで、ドライバーからはμ(ミュー:路面の摩擦係数)が低くなったようだ、とのコメントもありました。

今回のタイヤは、昨年の発展モデルです。
土曜日午前中のフリープラクティスが雨になり、ドライの評価は出来きれなかったのですが、1月にテスト出来ていたから、それは少しアドバンテージになっているかも知れませんね。
雨と言えば、開幕戦で優勝した時の新パターンが注目されましたが、パターン(による対ハイドロ効果)だけでなく、グリップ自体も悪くないと、ドライバーさんからは高評価をもらっています。結果的に決勝レースでは出番がありませんでしたが、これも大きなアドバンテージだと思っています。

決勝は、「HIS ADVAN KONDO GT-R」がハンディを跳ね返して5位入賞、GT300でも「I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden」が大逆転で優勝して表彰台を独占。
そして両クラスともにADVANユーザーがポイントランキングトップで後半戦に臨むことになったので、これまで以上にパフォーマンスに優れたタイヤで、彼らをサポートしていきます。
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