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SUPER GT Round 3
開催日程
2009年5月3日(日)〜4日(月)
開催場所
富士スピードウェイ(静岡県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
88周
(コース : 4,563m)
参加台数
36台
(ADVAN装着車 17台)
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ゴールデンウィークの恒例となったSUPER GTの富士ラウンドが、今年もまたシリーズ第3戦として、好天に恵まれた中で開催された。
例年は500kmレースとして開催されてきた5月の富士だが、今年は400kmにレース距離が短縮されている。
ただし、2回のピットインは義務づけられており、それぞれでドライバー交代も必須とされていたから、燃費に優れたマシンを擁するチームがピットイン1回で上位を狙う作戦は不可。同時に、1回のスティントが短くなることで、レース全体のペースが引き上げられることが予想され、ハイスピードバトルを目当てに8万人近いファンが集まった。

岡山国際サーキットで開催された開幕戦ではGT500、GT300の両クラスを制し、上々の滑り出しを見せたADVAN勢。
開幕の岡山で国内戦初優勝を飾った「HIS ADVAN KONDO GT-R」は、第2戦の鈴鹿でも連続入賞を飾っており、ウェイトハンディも46kgに達していたが、それを跳ね返すような見事なパフォーマンス。走り始めとなった練習走行で6番手タイムをマークしたのを皮切りに、公式予選でも8番手タイムをマークしてスーパーラップに進出を果たすことになった。
だが、このスーパーラップに臨んだジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は、気負いすぎたかアタックラップのコカコーラ・コーナーでスピン。結局8番手グリッドから決勝をスタートすることになった。
前回の鈴鹿ラウンドをパスした「ASTON MARTIN 赤坂 DBR9」は、岡山ラウンド以来の参戦となったが、今回は専用タイヤが供給されパフォーマンスもアップしていた。

GT300クラスでもADVANユーザーの活躍が目に付き、6台がスーパーラップに進出。「ダイシンアドバンFerrari」がフロントローに並び、「ウェッズスポーツIS350」らが、これに続いた。
また「JIMGAINER ADVAN F430」はスーパーラップでジャンプアップ、4番手グリッドにつけることに成功。一方、公式練習で3番手タイムをマークしていた「プリヴェアップル紫電」はタイムアタックを始める直前にパワーステアリングにトラブルが発生。18番手と後方のグリッドから、決勝での追い上げが期待された。

4日の決勝日も薄曇りでドライ路面と、絶好のレース日和となった。スタート直前には晴れ間が拡がり強い日射しがコースを照りつけて、気温22度/路面温度38度まで上昇。その後レースが進むに従って緩やかに低下していったが、ドライバーにもマシンにも、そしてタイヤにとってもタフなレースとなった。

ローリングラップを終えてスタートが切られると、上位陣が接近して1コーナーにアプローチしていく。各車は接近した体勢のまま先を急ぐことになったが、ヘアピンコーナーで上位陣の中で接触から2台のマシンがスピン。このハプニングを巧みにかわしたオリベイラ選手は、2番手でオープニングラップを終えた。
そのオープニングラップこそトップに少し水をあけられていたオリベイラ選手だったが、2周目以降は猛チャージ。長いストレートで効果的にスリップストリームを使用し、9周目の1コーナーでは待望のトップに立つことになった。

その後もオリベイラ選手の快走は続き、20周を終えたところで最初のルーティンピットとなったが、同時に2位につけていた1号車も続いてピットイン、ピットワークの勝負となる。
ここで「HIS ADVAN KONDO GT-R」は35秒ほどでタイヤ交換とガソリン補給を行い、オリベイラ選手から荒聖治選手に交替してピットアウトしたが、僅かにストップ時間の差で逆転されてしまった。
さらに、最初のスティントを29周目まで引っ張った36号車が1号車の前でピットアウト。これで荒選手は、事実上の3番手まで後退してしまうが、何とかそのポジションをキープしたまま周回を重ねていった。

そして作戦通り、55周を終えたところで2回目のピットイン。
ルーティンワークを終え、再度オリベイラ選手がステアリングを握りピットアウト。上位陣が全て2回目のピットインを終えた段階では再び3位に返り咲くことになった。

以後も着実なペースで周回を重ねていったオリベイラ選手だが、2回目のスティントをロングラップで引っ張り、結果的に3回目のスティントが短くなってハイペースで追い上げてきたNSXの8号車にパスされてしまう。
さらに後方からレクサスの6号車が猛チャージを掛けてきたが、オリベイラ選手は何とかこれを凌ぎきり、4位でチェッカーを受けた。

この結果シリーズランキング争いは、ドライバーズランキングでオリベイラ選手/荒選手組が、またチームランキングでもKONDO RACINGが、それぞれ単独首位に躍り出た。
次戦はKONDO RACINGが二年連続で制しているセパン・マレーシア戦であるだけに、更なる躍進が期待されるところだ。

なお今回、「HIS ADVAN KONDO GT-R」と1号車のGT-Rは新しい形状のリアフェンダーを採用した。これによってダウンフォースが低減したのだが、そのメリットとしてトップスピードの向上が図られている。
対してコーナーリンググリップは下がることになるが、この点はADVANレーシングタイヤの高いグリップ力がカバーした。開幕戦での優勝もあって46kgとGT500の中では2番目に重いウェイトを搭載する「HIS ADVAN KONDO GT-R」だが、ファーストスティントでは1号車に先行するなど、ADVANレーシングタイヤの高いパフォーマンスを大観衆に見せつける走りであった。

一方、GT300では予選2番手からスタートした「ダイシン アドバン Ferrari」の青木孝行選手がオープニングラップのうちにポールスタートの43号車をパスしてトップに立ち、レース序盤は快走を続けた。
マシンの仕様からストレートスピードで優る「ダイシン アドバン Ferrari」に対して43号車はセクター3で差を詰めてくる。そんな展開を繰り返していたが、16周目にはとうとうかわされてしまった。

青木選手はその後も43号車に食らいついていたが、30周を終えたところで先にルーティンのピットインとなり、バトルは一旦お休みとなる。
上位陣が全車ピットインを終えると、青木選手から交替した藤井誠暢選手は再び43号車に次ぐ2番手まで復帰していたが、少しタイム差は開いてしまっていた。

その後も快調なペースで周回を続けた「ダイシン アドバン Ferrari」は2位でチェッカー。
「ウェッズスポーツIS350」とのバトルを制した「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7」がこれに続く3位チェッカー。開幕戦から3戦連続の表彰台ゲットで、ランキング2位をキープすることになった。

なおトップのマシンは2回のピットストップでともにタイヤを4本交換したが、ADVAN勢は「ダイシン アドバン Ferrari」「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7」ともに1回目のピットストップではタイヤを交換せずに2スティント目に突入。
さらに2回目のピットインでは「ダイシン アドバン Ferrari」は左側2本のみを交換、「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7」はまたもや無交換でレースに復帰している。
こうした戦略を実践できるのも、グリップとライフのポテンシャルが高いADVANレーシングタイヤの強みであると言えるだろう。

また今季デビューしたカローラ・アクシオでは、ADVANを履く「avex apr COROLLA Axio」が7位でフィニッシュ。異なるメーカーのタイヤを装着する同車種よりも上のポジションを獲得して、こちらもADVANレーシングタイヤの優位性を実証した。
Driver's Voice
荒聖治選手
 【今回の成績 : GT500クラス 4位】
ウェイトハンディが前回から6kg増えただけですが、今回はとても厳しくてタフなレースになってしまいました。
でも、そんな中で決勝では安定して走ることができました。ADVANさんが"レースに強い"タイヤを用意してくれたおかげですね。
今回の4位入賞でさらにウェイトハンディが増えることになり、正直言ってセパンの3連勝は厳しくなったと思います。でも、セパンに関するデータは充分だし、その手応えも感じることができているので頑張ります。

青木孝行選手
 【今回の成績 : GT300クラス 2位】
ボクらが採れるベストな作戦で、内容的にはベストなレースをしたけれど、それに対して相手の方が速かったってことですね。
1回目のピット作業はタイヤ交換をしていません。そういう作戦でした。
タイヤをいたわりつつ走って、藤井誠暢選手がミニマム(=最低限の義務周回数)で入るようにして、最後は厳しくなる左側2本だけの交換でいきました。
ペース的に速いライバルを相手に、ここまで戦えたので良かったと思います。

谷口信輝選手
 【今回の成績 : GT300クラス 3位】
最高の結果です。
基本的にはタイヤ無交換作戦しかなかったんですけれど、できるかどうかはわからなかったんです。最後のスティントでは、左側2本だけでも交換しようかとも思っていました。
でも、給油している時に、目視でチェックして"大丈夫じゃないか"ってということで、いってみました。頑張らなきゃいけないところは頑張って、抑えるところは抑えた感じでしたね。
クルマの調子は良く、タイヤも最後までパフォーマンスは落ちませんでした。
次のセパンは、このポイントの取り方だと厳しくなったので、優勝よりもポイントを狙っていきます。本当はセパンで勝ちたかったけど、今日の3位で予定が変わっちゃいました。
Engineer Voice
島田 淳
今回のタイヤは、特に大きな変化はなく、これまでのものをベースに富士用にチューニングしています。
GT500では「HIS ADVAN KONDO GT-R」がミディアムソフトを使用しましたが、ミディアムハードでも練習走行でタイムは確認できています。
スーパーラップ時には気温/路面温度が下がって、タイヤを温めるのが難しかったようですが、JP(オリベイラ選手)は上手く温めることができて手応えはあったようです。でも、ちょっと気負いすぎたようですね(苦笑)。

今回はレース距離が400kmで、しかも2回のピットインが義務づけられていますから、ロングラップとショートスティントをどう組み合わせるのか、作戦面ではバラエティに富むことが予想されました。
作戦はチームにお任せですが、ライバルの動向を見ながら臨機応変に対応することになり、そのためにもタイヤは、ミディアムソフトもロングラップに対応できるようチューニングしています。

決勝では重さが響いて表彰台は逃してしまいましたが、「HIS ADVAN KONDO GT-R」がウェイトハンディを背負っていない1号車とバトルを繰り広げながらトップを快走し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

GT300ではソフトとミディアムソフトを用意しましたが、多くのチームがソフトを選択しました。
「プリヴェ アップル 紫電」がパワーステアリングのトラブルに見舞われるなど、予選ではハプニングが続出して、決勝でも「JIMGAINER ADVAN F430」はトラブルでリタイアに終わりましたが、「ダイシン アドバン Ferrari」が序盤はトップを快走、「プリヴェ アップル 紫電」が、ほぼ最後尾からポイント圏内まで追い上げて、タイヤのポテンシャルを示すことはできたと思います。
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