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News Index
SUPER GT Round 2
開催日程
2009年4月18日(土)
〜19日(日)
開催場所
鈴鹿サーキット(三重県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
52周
(コース : 5,807m)
参加台数
36台
(ADVAN装着車 16台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
>> release(PDF)
ピットビルやパドック、グランドスタンドなどが一新された鈴鹿サーキットで、こけら落としのビッグレースとして、SUPER GTのシリーズ第2戦が開催された。
今回は2&4レースの名前通り、2輪の全日本ロードレース選手権(トップカテゴリーのJSBのみ開催)とのダブルタイトル戦となっており、4輪とは走行ラインが微妙に違う2輪のタイヤラバーが乗ることで、コースコンディションはどう変わってくるのかも気になるところだ。
また、この付帯設備の工事に併せて東コースの路面改修も実施されており、従来のままの西コースの路面と、どう整合性を採りながらセットアップしていくのか?しかも、今シーズンからは2日間開催となり、予選までに走行できるのは予選日朝に行われる1時間半のフリー走行のみ。レースウィークを迎える前からエンジニアの悩みは尽きなかった。
開幕戦の岡山ラウンドでGT500、GT300の両クラスで優勝を飾り、上々のシーズン滑り出しを見せたADVAN勢だが、今回はウェイトハンディも響いたか、予選から苦戦を強いられることになった。
GT500では今回、「ASTON MARTIN 赤坂 DB9R」がエントリーしていないために、ADVANユーザーは「HIS ADVAN KONDO GT-R」1台のみ。
今シーズンはウェイトハンディ制が見直され、第2戦から第6戦までは獲得ポイントの総計×2kg。第7戦と第8戦は×1kgとされ、最終戦は開幕戦と同様に全車ウェイトハンディ無しとなる。
そのために開幕戦で優勝した「HIS ADVAN KONDO GT-R」は今回40kgのウェイトを課せられていたが、昨年までのように下位でゴールしてウェイトを降ろす作戦は使えない。これも確実に足枷となっていた。
もちろん、上位グリッドからスタートできるに越したことはないが、予選用のセットよりも本番用のセットに重点が置かれたようで、公式予選では12番手に留まることになった。
22台中15台と多くがADVANユーザーとなっているGT300クラスでは、ストレートスピードに秀でた仕様の「ダイシンアドバンFerrari」がフロントローを確保。
2列目には1回目予選での7番手からスーパーラップでジャンプアップした「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」と、反対に予選2番手からスーパーラップでポジションダウンした「プリヴェ アップル 紫電」が並び、5番手も「エスロードMOLA Z」とADVANユーザーが続いた。
決勝が行われた日曜日も好天に恵まれ、路面温度も上昇していった。
決勝レースのスタート直前では気温:22度/路面温度:35度というコンディションとなったが、心配されたほどには路面温度は上昇せず、以後は緩やかに下降していくことになる。
12番手からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手はオープニングラップの130Rで1台をパスするとシケインのアプローチでも前走車をパス。9位にポジションアップしてオープニングラップを終えると、その後は9番手をキープしていたが、7周目には2台に抜き返され11番手に後退してしまう。
だが、ここで踏み止まったオリベイラ選手は11番手のまま周回を重ねていった。
23周を走り終えたところでオリベイラ選手はルーティンのピットイン。
代わった荒聖治選手は12番手でピットアウトしていくと、そのままポジションをキープしていく。
このまま、レースは少し膠着状態で終盤に入ったが、大詰めとなった47周目のシケインでアクシデントが発生。マシンを回収するためにセーフティカーが導入されることになった。
上位陣の脱落によって、荒選手は9番手に繰り上がり、さらにセーフティカーに先導されたことでトップとのタイム差もなくなる。
これでリスタートが切られたら、との期待も高まったが、結局、セーフティカーがファイナルラップまで先導。
そのまま9位でチェッカーを受けた荒選手だったが、ペナルティを科せられ後退したマシンがあり、8位でレースを終えることとなった。
一方のGT300も、順位変動の少ない展開。ポールからスタートしたポルシェが逃げ、これを「ダイシンアドバンFerrari」と「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」、そして「エスロードMOLA Z」がポジションを入れ替えながら追う展開。
ここ鈴鹿との相性も良く、決勝での活躍が期待されていた「プリヴェ アップル 紫電」は、残念ながらセルモーターのトラブルでピットスタートとなったが、予想に違わぬハイペースで最後尾から猛チャージ。
前半を担当した吉本大樹選手がロングラップを引っ張り、一度はトップに立ったが、全車がピットインを終えた段階では7番手に留まっていた。
またピット作業で明暗を分けたのが「ダイシンアドバンFerrari」と「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」。
ダイシンは想定以上の停車時間を要してしまい、大きなタイムロスを喫してポジションを下げてしまう。
一方の雨宮7は給油とドライバー交代のみを行い、タイヤ無交換作戦に打って出た。
停車時間の大幅な短縮に成功した「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」は終盤、折目遼選手が「エスロードMOLA Z」の柳田真孝選手とともに、トップを逃げるポルシェを猛チャージ。
ラップタイム差、そして残り周回数から大詰めにきてのドッグファイトに期待が高まるが、ラスト5周となったところでアクシデントからセーフティカーが導入され、これでジ・エンド。
結局、「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」が2位、「エスロードMOLA Z」が3位でチェッカー。
中でも2位の雨宮7は予選スーパーラップで7番手から3番手にポジションアップを果たしたタイヤを、そのまま決勝でもスタートからフィニッシュまで交換することなく走り抜き、シビアリティの高い鈴鹿サーキットにおいてADVANレーシングタイヤの高いポテンシャルを遺憾なく見せつけた。
この結果により「H.I.S. ADVAN KONDO GT-R」はシリーズランキングの2位をキープ、「M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC-7」はランキングトップの座に躍り出た。
【今回の成績 : GT500クラス 8位】
今回は40kgのウェイトを載せていましたが、意外とクルマの状況は悪くなってなかったのです。
でも、ちょっと周りが速すぎた感じです。
そのためにも、クルマが少しくらい重くてもタイムを詰めていけるよう、そして安定して速く走れるよう、ADVANと協力しながら頑張りたいと思います。
今回のタイヤは、構造的には大きな変化はありませんが、ゴムを鈴鹿用にチューニングしています。
鈴鹿は常に長時間に渡って横Gが掛かり続けるコースレイアウトで、ゴムのスティフネス(剛性)が求められるサーキット。あと、今回は東コースの路面が補修されていて、当初、タイヤにとっては摩耗が厳しくなると予想していたのですが、事前調査で路面をチェックしたところそうでもなかったですね。
骨材(アスファルトに混ぜる石)が鋭角的に飛び出していると、タイヤにとっては厳しいんですが、ローラーで面圧を掛けているからか、骨材は鋭角的には飛び出してなかったのです。反対に路面が改修されてギャップがなくなり、ドライバーにとっては攻めやすくなったようですね。
2輪レースと併催ですが、その影響は余りなかったようです。
予選は、タイヤの温まりが早く、アタックした時にはまだ周囲のマシンはタイヤをウォームアップ中だったようで、タイミング的に厳しかった。
今年は専有走行が僅か10分間となったのですが、温まりやすいのも良し悪しですね(苦笑)。