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News Index
Corolla Axio GT Round 3
開催日程
2009年10月18日(日)
開催場所
富士スピードウェイ(静岡県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
12周
(コース : 4,563m)
参加台数
3台
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
カローラアクシオGTクラスの第3戦は、10月18日(日)に富士チャンピオンレースシリーズ第5戦の1戦として、MR2、NA1600、N1600との混走で開催された。
これまで2連勝を挙げている松井有紀夫選手に対し、Takamori.com選手は一矢報いたいところ。
これに、あまり手を加えていないマシンを駆るハンデはあるが、実力の高さは他カテゴリーで実証済みである橋本洋平選手という3人によってレースが展開される。
午前の予選では、松井選手が2分02秒783のタイムでポールポジションを獲得。Takamori.com選手がコンマ4秒落ちの2分03秒126で2番手。なお、両名のタイムはコースレコード。総合グリッドでは7番手と8番手となる。橋本選手は2分05秒343のタイムで3番手に続く。
決勝レースは、14時45分にスタート。
1コーナーにかけて松井選手とTakamori.com選手はイン側のラインをとり、橋本選手はアウトへ。僅差ながら順位に変更はなく、松井選手がトップを死守した。
しかし、3連勝を阻止したいTakamori.com選手が食い下がり、2周目を終えてコントロールラインを通過したときにはほぼ並び、Takamori.com選手が1000分の4秒の差で松井選手の前。そのまま1コーナーにTakamori.com選手がインのラインを取り先行した。
しかし、レース後にTakamori.com選手が、「彼はとても速くて、前に出てもすぐに抜き返されてしまいます。とくにテールスライドのコントロールは、彼のほうが数段レベルが上なので、Aコーナーのような修正舵を入れるコーナーではぜんぜん速くて、そこで差がついてしまいます」と語っていたとおり、序盤はTakamori.com選手が前に出ても、すぐさま松井選手が挽回し、再びTakamori.com選手が前に出ても、また松井選手が抜き返すという展開が続いた。
6周を終えて、松井選手がコンマ5秒差でTakamori.com選手の前。7周目の終了時点ではさらにタイム差が開いて、1秒6の差がつき、このまま松井選手が逃げ切るかと思われた。
ところが、Takamori.com選手が「ちょっと後ろに下がって、よく様子を見せてもらって、残りのラップ数を計算して、展開を考えました」と語るとおり、9周目が終了するころに、Takamori.com選手は再び松井選手に接近した。
直後の1コーナーでは松井選手がわずかに前で、Takamori.com選手がオーバーランするシーンも見られたが、その後またしてもテール・トゥ・ノーズに。
10周目が終了し、11周目の1コーナーで、アウトのラインを取った松井選手のインにTakamori.com選手が飛び込み、前に出た!
しかし、松井選手もすかさず、コカ・コーラコーナーから100Rにかけてはサイド・バイ・サイドとなり、ヘアピン進入で再び松井選手が前へ。
松井選手先行のままヘアピンを抜け、真後ろにつけたTakamori.com選手が今度はBコーナーで仕掛けた!
ファイナルラップ突入時点ではTakamori.com選手が前。1コーナーでは松井選手がインから攻め入ったが、Takamori.com選手がトップを死守した。
最終コーナーを先に立ち上がってきたのはTakamori.com選手!
そして真後ろにつけた松井選手がスリップから抜け出て加速し、ほぼ並んだ状態でコントロールラインを通過した。
2戦連続して2台並んでチェッカーという展開になったわけだが、今回はどちらが先にコントロールラインを通過したかというと、0.056差でTakamori.com選手に軍配!
Takamori.com選手が松井選手の3連勝を阻止し、タイトルの行方は最終戦に持ち越された。
Takamori.com選手は、「また並んでゴールでしたね。たまには勝たせてください(笑) 前に出ては抜かれ…の連続だったけど、おそらく使っているブレーキの摩材の差だと思うんですが、Bコーナーは僕のほうがちょっとだけ上手かったんですね。力じゃ無理な相手であることはよくわかったので、脳ミソをフル活用して、ちょっとやらせてもらいました(笑)
まだチャンピオンの可能性がないわけじゃないので、最終戦もがんばります!」と喜びを爆発させた。
【今回の成績 : 優勝】
クルマ自体は非常によくできたレーシングカーで、ダンパーのセティングを1クリック変えても、挙動がちゃんと出るクルマなので、クルマのセッティングを覚えるための、学習用のハコ車という意味では、すごくいい素材だと思います。
ストレートスピードはそれほど速くないけれど、コーナリングスピードが速いですね。クルマの素性もよくて、剛性感がすごく高いところもいいですね。
このレースはSUPER GTに比べると格下かもしれないけれど、やっていることは実にハイレベルです。
僕はレース歴はまだ2年目で、それでもその間いろんなクルマに乗って勉強してきたのですが、一番学習できるクルマだと思います。
今回は松井選手とはBコーナーで勝負になると思ったので、ブレーキに賭けたんです。エンジンパワーがないので、コーナー進入速度をコントロールしやすいブレーキです。それがよかったみたいですね。
【今回の成績 : 2位】
ボディ剛性がかなり高くて、コーナリングスピードがすごく速いクルマですね。今回は、前後バランスに気をつけてセッティングしました。
今日は本当ならばぶっちぎる予定だったのに、悔しいです。
終わっちゃったことなので、今回の反省をして、次につなげられるようにがんばります。チームのみんなが喜んでくれるように、最終戦もいい走りをして、タイトルを持ち帰りたいと思います。
【今回の成績 : 3位】
混走のレースですが、他の車両は基本的にN1規定。N2のカローラは、タイム的にはMR2よりも速いけれど、スターティンググリッドで真後ろに2台いると、トラクションがぜんぜん違うので、1コーナーまでに前に出られてしまうんです。それでMR2のバトルに付き合わされることになってしまうんですよ。
N2というのは、幅の広さやスリックタイヤもあって、けっこうドライバーに求められる部分は大きいと思います。N2だから改造範囲も広いので、クルマづくりも楽しみのひとつです。
松井選手やTakamori.com選手のマシンと、あまり手を入れていないウチのクルマを比べると、インタークーラーのパイピングひとつとっても違うんです。レスポンスも違うし、ちゃんと冷えるように設置されています。
ポップオフバルブの装着が義務付けられて、ブーストのピークは決められているけど、ピークまでブーストどう立ち上げるかによってぜんぜん違うんです。
ウチのクルマも次戦まで少し手を入れることになったので、2台にもう少し接近できると思います。今後の過程が楽しみですね、クルマが育っていく感じで。それこそN2の醍醐味だと思います。