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CIVIC INTER Round 6
開催日程
2009年9月27日(日)
開催場所
スポーツランドSUGO(宮城県)
天 候
曇り
路 面
ドライ
決勝周回数
18周
(コース : 3,704m)
参加台数
10台
(タイヤはADVANワンメイク)
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激戦を重ねてきたホンダエキサイティングカップ シビックインターシリーズも、残す戦いは2レースとなり、いよいよクライマックスに突入した。
シリーズ第6戦の舞台はみちのく、スポーツランドSUGO。そのアップダウンに富むテクニカルサーキットは、ドラマチックな展開を常に生み出すことで知られている。
アクセルを踏んで回るコーナーが多い上に、コース幅は決して広くはないのが、最大の理由でもある。

さて、開幕戦以来のトモアキ選手、そして松井隆幸選手による一騎討ちは、ますます加熱の一途をたどっている。
前回の鈴鹿ラウンドでは松井選手が予選で4番手に留まったのに対し、トモアキ選手は5戦連続でポールポジションを獲得。決勝でもトモアキ選手が逃げ続けたのに対し、松井選手は激しいバトルの末に3位を獲得。
第4戦で同ポイントで並び立ったのに対し、5ポイントの差をつけられこそしたが、かえって闘争心を蘇らせた感も。今回も必ずや、見応えある戦いが繰り広げられることだろう。

前回のレポートでも触れたが、インターシリーズはすべてビッグレースと併せて開催される。
今回はフォーミュラ・ニッポンのフリー走行直前に予選が行われるため、ほとんど路面にラバーが乗っていない状態での走行になる。
これに対し、決勝は初めてそのラバーがたっぷりと乗った状態だ。コンディションが大きく異なるのは確実なだけに、どれだけ対応できているかも、勝敗を分ける要素と言えた。

予選が行われた土曜日は、9月下旬の東北とは思えぬほど気温が高く、上着など不要などころか半袖シャツで過ごして人の方が多く見受けられたほど。シビックが走る頃には雲も出ていたが、想定以上の条件の中でタイムアタックが繰り広げられた。
そのせいか、全車がコースオープンと同時にピットを離れ、いきなりコースを攻め込んでいく。
計測1周目から小林康一選手が1分35秒台に叩き込んだのを皮切りに、続々と好タイムが記録されていく。

そんな中、唯一1周目を完全にタイヤのウォーミングに充て、2周目からアタックし始めたのがトモアキ選手。しかも、その1周で35秒014をマークし、いきなりトップに躍り出る。
その直後に松井選手が35秒018で肉薄!
それを知ってか知らずか、トモアキ選手はなおもコースを攻め立てたものの、タイムアップはかなわなかった。
しかし、それはライバルも同様。多くのドライバーがセッション半ばでピットに戻り、走行を終了したところであらためてタイミングモニターを見てみると・・・。
トモアキ選手と松井選手が1000分の4秒差で並んでいたのもさることながら、小林選手もコンマ1秒と遅れず続き、9番手までが僅か1秒の間に並んでいたのである。

「連続ポールは嬉しいけれど、あんまりスカっと喜べませんね、タイム差を見ると。最初の1周を大事に行き過ぎてタイヤを温め過ぎたような気もするし、僕自身ミスもしているんで。SUGOを1周まとめるのは難しいですね。
ただ、今回もレースは面白いと思いますよ、3台離れないと思うんで」と語るのはトモアキ選手。
何はともあれ、開幕以来の6戦連続ポール獲得に成功している。
松井選手、小林選手に続いたのはSUGOをホームコースとする、山形在住のドライバー水越真一選手、そして後藤比東至選手、そして太田侑弥選手。普段どおり強豪ひしめく結果となった。

秋の天気は変わりやすいというが、決勝当日はそのことを大いに実感させてくれた。晴れたりやんだりを繰り返し、コンディションを一定とはしていなかったからだ。シビックの決勝の頃は、その中でもドライコンディションとしては最も気温が低かったよう。

インターシリーズのシビック使いたちは、いずれも百戦錬磨。誰ひとりとしてスタートに出遅れることなく、ほぼ同時にクラッチをミートさせてレースを開始する。
フロントローイン側に並ぶ松井選手が小細工なしに1コーナーを目指し、トモアキ選手を刺そうとするが、抜き去るまでには至らない。まずは1周目、トモアキ選手に松井選手がピタリと着いて通過し、やや間隔を置いて小林選手、水越選手が続いていく。

その直後の1コーナーで、水越選手が勝負に出る。巧みにインを突いて、続く2コーナーで前に出ることに成功したのだ。
その激しい攻防の間に後藤選手、太田選手も追いついた。逆にトモアキ選手と松井選手の差は、早くも1秒に達しようとも。
徐々に逃げていくトップのトモアキ選手に対し、3番手争いは激化していく。しばらくの間、水越選手が鉄壁のガードを誇っていたのだが・・・。

9周目の馬の背コーナーで、まず大勝負をかけたのは後藤選手。だが、差された小林選手もひるまなかった。それどころか抜かれまいという勢いを、水越選手への抵抗力ともした。その勢いに押される格好となってしまったのは水越選手、SPコーナーで軽い接触があり、コースアウトしてしまったからだ。
そこはコースの隅々を知る地元ドライバー、何とか姿勢を立て直してクラッシュなくコースに戻るが、最後尾に後退。だが、リヤバンパーにダメージを負ってしまったため、やがてオレンジボール旗が提示されて、ピットでの修復を命じられることに。

水越選手の脱落後も、激しい3番手争いは続いたものの、何とか小林選手がしのいで後藤選手を抑えることに。
その激しさの陰に隠れる形にはなってしまったものの、逃げ続けていたトモアキ選手は、松井選手に8秒以上の大差をつけてフィニッシュ!
今季4勝目を挙げることとなった。5位でゴールは太田選手で、これに酒井とくしげ選手が続くことに。

残すはツインリンクもてぎでの戦いのみ。
8ポイント差としたトモアキ選手は、松井選手を振り切ることができるのか。それともライバルによる奇跡の大逆転はあるのか。
見どころ尽きぬ戦いとなること、必至である!
Driver's Voice
トモアキ 選手
 【今回の成績 : 優勝】
想像していた以上にブッち切っちゃいましたね。前半もう少し苦労するかと思っていたんですけど。
今回は決勝をコンスタントに走るのが目標で、予選はそれほど重視しなかったんです。決勝での路面のラバーの乗り、それと路面温度がそう高くならないことを想定して、リヤに新品タイヤを入れていたんですが、ちょうどこれぐらいのコンディションに、すごくマッチしました。
きっとユーズドを入れていた人たちは、オーバーステアで苦労していたのでは。
残るは一戦、リタイアしたら終わっちゃうんですが(笑)、表彰台に立てばたぶん大丈夫というのは精神的にも楽ですよね?
次のもてぎ、松井くんは『練習行く』って言っていましたよ!
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