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CIVIC INTER Round 2
開催日程
2009年4月12日(日)
開催場所
鈴鹿サーキット (三重県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
12周
(コース : 5,807m)
参加台数
15台
(タイヤはADVANワンメイク)
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岡山国際サーキットで行われた開幕戦から、わずか3週間。まだ、その時の興奮もさめやらぬ状況の中、鈴鹿サーキットに舞台を移し、シビックインターシリーズの第2戦が行われた。
今回はリニューアルされた鈴鹿のオープニングイベントと併せての開催であり、レースはこのシビックインターシリーズのみ。従って、優勝すれば新コースでの初ウィナーとして、記録に名を残せることとなる。

一新されたグランドスタンドやピットビルディングが目を引くものの、実は東コース部分のみ路面を全面的に改修。黒光りした路面はいかにも真新しく、一部はランオフエリアも拡大されている。
その一方で、西コース部分の路面は従来どおり。
コンディションの違いが、走りにも影響を及ぼすのは明らかだった。

また、ARTAの鈴木亜久里代表が特別参加するのも、話題のひとつ。元F1ドライバーがシビック使いたちと、どう渡り合うか注目された。

4月上旬というより、初夏を思わせるほど恵まれたコンディションの中、予選は12時ちょうどにスタート。普段より短い20分間の計測、そして何より完全には新路面を誰も把握していないことから、普段ならしばらくピットで待機する車両もあるのだが、今回は全車が一斉にコースイン。早々にタイムアタックを開始することとなった。

ADVANレーシングタイヤに熱を丁寧に入れ、最も早く理想的なコンディションとしたのが小林康一選手。真っ先に2分24秒台に叩き込み、レコードタイム更新まであと一歩と迫る。
しかし、決勝レースに向けてタイヤを温存するべく、24秒954をマークした後、小林選手は早々とピットに戻る。
それとタイミングを同じくして、小林を逆転したのはトモアキ選手だった。24秒689は、もちろんレコードブレイクの好タイム。
ポールポジション獲得を確信したトモアキ選手も、その次の周にピットに戻る。
残すは開幕戦ウィナーの松井隆幸選手。だが、25秒台を切れないばかりか、25秒328をマークした後、伸びを欠く。残り3分を切るまで走り続けたものの、5番手に留まって不本意な結果で決勝に挑むこととなってしまった。

トモアキ選手に続く2番手は小林選手で、3番手は水越真一選手。そして北野浩正選手が松井選手を従え、4番手のグリッドを獲得した。
「東コースの新しい路面はグリップ感があんまり得られなのですが、実際にはグリップしているんですよ。だから、『どうしたんだ!』って頑張り過ぎちゃうと駄目。新しい路面のマジックみたいなのを、いちばん早く把握できたのが良かったのかもしれません」とトモアキ選手。

さて普段のレースなら、予選の後は一晩置いてから決勝となるものだが、今回は久々のワンデイイベント。3時間ほどのインターバルの後、マシンはグリッドに並べられることとなった。
注目の鈴木亜久里選手は5列目、10番手からのスタートに。今はSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンで活躍する、かつての教え子たちが集結し、激励するやら、冷やかすやら。にぎわいではレギュラーのシビック使いたちを遥かに超えていた。

注目のスタートでは、ポールシッターのトモアキ選手が絶妙のダッシュを決めて、トップで1コーナーに飛び込んでいく。これに続いたのは小林、水越、北野の三選手と、そこまでは予選のまま。
しかし、松井選手がひとつ順位を落として高島登選手の先行を許し、また注目の鈴木亜久里選手がひとつジャンプアップに成功していた。

そのままリードを広げるかと思われたトモアキ選手ながら、小林選手がピタリとついて離れず、やがて水越選手もバトルに加わることとなる。
一方、3周目のスプーンコーナーで北野選手がミスを喫したのに乗じ、前に出ていた高島選手と松井選手ながら、4周目の1コーナーでラインが交差。接触してコースアウトを喫し、松井選手はその場でリタイアとなってしまう。

トップ3が緊張感に満ちたバトルを繰り広げる中、見応えあるバトルを続けていたのが植田正幸選手と鈴木亜久里選手だった。
このふたりは何度も順位を入れ替え合い、終盤には追い上げてきた高島選手も加えることに。
ファイナルラップを高島選手、植田選手、鈴木亜久里選手の順で迎えるも、これでおさまらず。
高島選手をS字で抜こうとして、やや植田選手のペースが鈍ったのを元F1ドライバーは見逃さなかった。虚を突く形で植田選手を抜いて8番手に上がった光景には、大歓声が上がったほど。

その間にもトップのトモアキ選手は、まったく危なげない走りを見せた。
最終ラップには小林選手がファステストラップを叩き出すも、隙を見せずに逃げ切り成功。前回の無念を晴らして、今季初優勝を飾ることとなった。
また、最後はオーバーステアに苦しむ水越選手が遅れたものの、最後までトップ3の順位は変動することなくレースは終了した。
4位でゴールの北野選手は、西日本シリーズでの3位に。初めての表彰台ゲットに笑顔を見せていた。
Driver's Voice
トモアキ 選手
 【今回の成績 : 優勝】
再車検が終わるまでは心配だったんですが、無事クリアできてホッとしました。今回が僕にとって開幕戦ということにします。
ただ、みんな楽勝だったでしょう、って言ってくれるのですが、乗っている本人からすれば本当にいっぱいいっぱい。
特にフロントタイヤがきつかったですね。タイヤの状態だけで言えば、後ろの小林選手の方が良かったみたいです。
しかし、本当にいい舞台を用意してくれました。お客さんがこんなにいる中でレースさせてくれて、F1の前座より気分のいい、ありがたい機会になりましたから。
次のレースも鈴鹿で行われますが、今回は新しい路面が悪さしたような感じもあるので、次が本当の実力勝負になるのではないでしょうか。


鈴木亜久里 選手
鈴鹿のフルコースを10年ぶりに走って、しかも初めてのクルマ。
昨日30分走っただけだから大変だったけれど、バトルを楽しめたし、だんだんペースも上がっていったし、何より新しくなった鈴鹿に来てくれたお客さんにも楽しんでもらえたと思う。
(またシビックレースに出るのは)もういいや(笑)。暑いし、疲れたし。次は違うのを(ドライバーを)乗せようかな!
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