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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2008 / Round 19 and 20 News Index
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WTCC Round 19&20
開催日程
予選 : 2008年10月04日(土)
決勝 : 2008年10月05日(日)
開催場所
モンツァサーキット (イタリア)
天 候
第19戦 : 晴れ
第20戦 : 晴れ
路 面
第19戦 : ドライ
第20戦 : ドライ
決勝周回数
第19戦 : 9周
第20戦 : 9周
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第3戦のスペイン・ヴァレンシア戦以降、ヨーロッパ各地を転戦してきたWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。2008年シリーズ、ヨーロッパで最後の戦いがイタリアのモンツァサーキットを舞台に行われた。

このモンツァ戦には今季最多となる30台が参加。その中には日本人として初めてWTCCの舞台に立つ織戸学選手、青木孝行選手、谷口行規選手の顔もあり、大いに注目を集める存在となった。

モンツァはシリーズ屈指の高速型サーキット。ここで実力を見せつけたのはセアト勢、土曜日の公式予選ではポールポジションを奪ったドライバーズランキングリーダーのイヴァン・ミューラー選手を筆頭に、トップ4を独占。
日本勢は織戸選手20位、青木選手22位、谷口選手が26位となり、それぞれ決勝レーススタートに臨む。

好天に恵まれた日曜日、まずはローリングスタート方式の第1レース(シリーズ第19戦)がスタート。各車が一斉に飛び込んでいった第1コーナー、先頭集団は比較的スムーズにクリアしていったが、5番手付近から後ろではWTCCらしい激しいマシンのプッシング合戦が繰り広げられる。
この中で前回優勝を飾っているアコードのジェームス・トンプソン選手がバランスを崩してコース中央で横向きになってしまい、行き場を失ったマシンはシケインをショートカットする格好でコース外へと逃げる。しかし、この混乱でトンプソン選手を含めて3台がリタイアとなってしまった。

大混乱の1周目を終えてトップはイヴァン・ミューラー選手、以下ガブリエレ・タルクィーニ選手、リカルド・リデル選手とセアト勢が3台続く。これをシボレーのニコラ・ラリーニ選手、BMWのアウグスト・ファルファス選手、アンディ・プリオール選手らが追う展開となる。

3周目、ラリーニ選手が果敢に前を行くリデル選手に仕掛ける。しかしセアト勢のトップ3は鉄壁の守り、逆に後方から詰め寄るBMW勢との激しい4位争いになっていく。

5周目の第1コーナーでトップがタルクィーニ選手に入れ替わる。一方、後方ではファルファス選手をプリオール選手がパスして5番手に浮上、逆転4連覇獲得に向けての執念を感じさせる走りを披露する。対するファルファス選手は接触のダメージで無念のマシンストップを余儀なくされた。

後半もセアト勢はトップ3体制を一層強固なものにしたが、最終ラップの1コーナーでミューラー選手がタルクィーニ選手のインに飛び込んで首位を奪還。
一方、ラリーニ選手も同じ周の同じ場所で再びリデル選手に仕掛け、激しく接触するポジション争いを展開するも、結果的に順位を入れ替えるには至らず。

この順位でセアト勢が3台続けてチェッカードフラッグを受ける結果となったが、レース終了後にリデル選手に対してシケインショートカットによるペナルティの裁定が下り、正式結果は優勝がイヴァン・ミューラー選手、2位がガブリエレ・タルクィーニ選手、そして3位がアンディ・プリオール選手となった。

日本勢は3選手ともに揃って完走、最上位は織戸選手の15位、青木選手が17位で続き、谷口選手は21位でフィニッシュ。
中でも織戸選手と青木選手は日本人同士の激しいポジション争いを展開、国内のレースではなかなかお目にかかれない激しい接触を伴う超接近戦を展開した。


第2レース(シリーズ第20戦)は、第1レース以上にエキサイティングな展開となった。

リバースグリッドによってポールからスタートするのはBMWのアレッサンドロ・ザナルディ選手、2番手がセアトのジョルディ・ジェネ選手、3番手がシボレーのロブ・ハフ選手となった。
スタンディングスタート方式の第2レース、各車がグリッドへ向かう中で織戸選手のマシンに異変が。ドライブシャフトのトラブルが発生、「必勝」と漢字で書かれたハチマキをしたチームスタッフがすぐさま駆け寄り、結果的にはピットスタートながら無事に戦いに参加することが出来た。

スタート直後の1コーナーでは多少の接触もあったものの第1レースのような大混乱にまでは至らず。しかしコース上のあちらこちらで、サイド・バイ・サイドの接戦が展開されていく。
トップ争いでは2周目にジェネ選手が先行、2位にドロップしたザナルディ選手には後ろから7番手スタートのガブリエレ・タルクィーニ選手やイヴァン・ミューラー選手、ニコラ・ラリーニ選手らが襲いかかる。
3周目、まずタルクィーニ選手がザナルディ選手をパス、続いてザナルディ選手、ラリーニ選手、ミューラー選手の3人が駆るマシンは横一列に並んだ状態で激しいポジション争いを展開、ラリーニ選手とミューラー選手がザナルディ選手をかわしてポジションアップ。

トップ争いはワン・ツー・フォーメーションのセアト勢、7周目に入った1コーナーでアウト側からタルクィーニ選手がジェネ選手をかわしてトップに立った。そして果敢に攻め込んできたのはアンディ・プリオール選手、ブレーキング競争に持ち込んだが減速しきれずにオーバーランを喫して万事休す。

最後はラリーニ選手がトップの2台に食らいついていくも、2番手のジェネ選手がガッチリとブロックして、セアト勢が第1レースに続いてワン・ツー・フィニッシュを達成。

この結果、モンツァを終えてドライバーズランキングはイヴァン・ミューラー選手が95点でトップ、2番手がガブリエレ・タルクィーニ選手の86点。3番手にシボレーのロブ・ハフ選手、4番手がセアトでリカルド・リデル選手。5番手がBMW勢最上位のアンディ・プリオール選手だが61点に留まっており、シリーズ4連覇は非常に難しいといわざるを得ない状況になった。

日本勢は織戸選手が17位で2レースともに完走したが、青木選手はアンドレー・ロマノフ選手との接触により、谷口選手も予選日から抱えていた駆動系のトラブルによってリタイアとなってしまった。
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