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WTCC 2008
/ Round 17 and 18
News Index
WTCC Round 17&18
開催日程
予選 : 2008年9月20日(土)
決勝 : 2008年9月21日(日)
開催場所
イモラサーキット (イタリア)
天 候
第17戦 : 曇り
第18戦 : 曇り
路 面
第17戦 : ドライ
第18戦 : ドライ
決勝周回数
第17戦 : 11周
第18戦 : 13周
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
前戦ドイツから3週間ぶりの開催となるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、シリーズが発足した2005年以来となるイモラ・サーキットを舞台とする。
いよいよ今季も残り4大会、そのうち終盤2戦は初開催の日本とマカオグランプリでの最終戦というアジア地域での開催。ヨーロッパでのラウンドは今回のイモラ、そして1週おいてのモンツァとイタリアでの2連戦で締めくくられることになる。
イモラ・サーキットは2006年に大規模な改修工事を施されていることもあり、今大会では金曜日にテスト走行が行なわれた。そして日付が変わった土曜日の午前中に2本のフリー走行を行い、午後に公式予選を実施。
日曜日は午前中にウォームアップ、お昼から第1レースが行なわれて終了後は2時間半ほどのインターバルを挟んで第2レースという流れのスケジュールが組まれていた。
そんな中、土曜日のフリー走行1本目でトップタイムを叩き出して注目を集めたのがホンダ・アコードを駆るジェームス・トンプソン選手。フリー走行2本目でも3番手のタイムをマークして好調さをアピールする。
予選ではセアト勢に加えてシボレー勢の先行も許して5番手のポジションに留まったものの、決勝日朝のウォームアップでは再びトップタイムをマークして好走に期待が高まる。
迎えた第1レース(シリーズ第17戦)の決勝はヨーロッパ中央時間の21日(日)・12時20分にスタート。
2列縦隊からローリングでスタートすると、1周目で2番手からスタートしたセアトのイヴァン・ミューラー選手が、予選トップタイムのチームメイトであるリカルド・リデル選手をかわしてトップに躍り出た。
しかし2周目、怒濤の追い上げを見せたのがアコードのトンプソン選手。スタートで2つポジションを落として7番手となってしまっていたが、ファステストラップを叩き出して挽回、6番手にポジションをアップ。
さらに4周目でガブリエレ・タルクィーニ選手が駆るセアトの後ろを獲るとスリップストリームを使って先行して5番手に。次にトンプソン選手が標的としたのはシボレーのアラン・メニュ選手、激しいプッシュで6周目を終えて7周目に入るとサイド・バイ・サイドから両者は接触、堪えきれずにメニュ選手のシボレーはコースの外へ出てグラベルの餌食になってしまう。
WTCCらしい接近戦を演じ続けるトンプソン選手、その勢いは終盤になっても留まるところを知らず、今度は3番手を行くシボレーのロブ・ハフ選手を射程圏内に捕らえた。レースが残り2周となった10周目の「Rivazza」、ひとつめの左コーナーでハフ選手のインを衝いたトンプソン選手はそのままサイド・バイ・サイドに持ち込んで二つ目の左コーナーで前に出ることに成功、遂に表彰台圏内までポジションを上げてきた。
このまま、イヴァン・ミューラー選手とリカルド・リデル選手のセアト勢に続いてチェッカーを受けたトンプソン選手はアコードで初の表彰台を獲得、チームメイトも歓喜の表情を浮かべていた。
第1レース終了から2時間ほどのインターバルをはさんで迎えた第2レース(シリーズ第18戦)。
リバースグリッドによりポールポジションにヨルグ・ミューラー選手、2番手にアウグスト・ファルファス選手とBMW勢がフロントローに陣取っている。
スタンディング方式でスタートする第2レース、グリーンランプが点灯して熱戦の火蓋が切って落とされたが、なんとタルクィーニ選手のセアトが動けず。ここに後続のフェリックス・ポルテイロ選手が駆るBMWが激しく追突、コース上には大量のオイルが撒かれてしまいセーフティカー導入という波乱の幕開けになった。
周回数は当初予定の11周から13周に変更され、セーフティカーはコース上の車両撤去やオイル処理が終わった4周目でピットイン、5周目からレースが再開された。
ここレース再開時のポジションを確認すると、トップはヨルグ・ミューラー選手だが2番手にはシボレーのニコラ・ラリーニ選手が3番手スタートからひとつポジションを上げていた。そしてなんと3番手には6番手スタートからジャンプアップに成功したジェームス・トンプソン選手が控えていたのである。
レース再開と同時に絶好調のトンプソン選手は容赦なく前を行くラリーニ選手に仕掛けていく。早々にシボレーを捕らえて2番手にポジションを上げると、いよいよ前を行くのはミューラー選手のBMWただ一台に。
徐々に差を詰めていくトンプソン選手、6周目を終えて0.151秒差でストレートを通過すると路面のオイル処理跡をアウト側からトンプソン選手、イン側からミューラー選手がかわしていく。
1コーナー先で遂にトンプソン選手がミューラー選手に並び、その先で先行。7周目を終えてストレートに再び姿を見せた時には0.771秒のマージンを得てトップに立ったトンプソン選手。
このまま後続の逆襲に合うことも無くホンダ・アコードにとってWTCCで初となるウィニングチェッカーに導いたジェームス・トンプソン選手、自身も昨年のスペイン戦以来となる優勝を飾り、第1レースを何倍も上回る歓喜の渦にN.テクノロジーのスタッフたちは包まれることとなった。