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WTCC 2008
/ Round 15 and 16
News Index
WTCC Round 15&16
開催日程
予選 : 2008年8月30日(土)
決勝 : 2008年8月31日(日)
開催場所
オッシャーズレーベン・モータースポーツアリーナ (ドイツ)
天 候
第15戦 : 晴れ
第16戦 : 晴れ
路 面
第15戦 : ドライ
第16戦 : ドライ
決勝周回数
第15戦 : 14周
第16戦 : 14周
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は約1ヶ月の"夏休み"を終えて第15戦&第16戦の開催を迎えた。
舞台はドイツのオッシャーズレーベン・モータースポーツアリーナ、シーズンも後半戦に入っていることから戦いを重ねる毎にタイトルの行方への関心も高まるところであるが、今回のドイツラウンドはシリーズ争いにとって大きな存在になるかもしれない一戦となった。
母国開催となるドイツラウンドを得意としているのはBMW。WTCC発足初年度からオッシャーズレーベンで開催されている大会は常に上位を独占し続けてきていた。
しかしそんな状況に変化が生じたのが昨年の大会。第2レースこそワン・ツー・フィニッシュを飾ったBMW勢であるが、第1レースでは表彰台に一人も立てないという屈辱を味わっている。
その第1レースでワン・ツー・フィニッシュを勝ち取ったのがセアト勢、しかも優勝したのはイヴァン・ミューラー選手が駆るターボディーゼルエンジン搭載車、これがTDIエンジンの初優勝であった。
あれから一年を戦ってきた両者であるが、今季は特にセアト勢の躍進がめざましい。
前戦イギリスラウンドを終えて、ドライバーズタイトル争いでワン・ツー体制を構築、マニュファクチャラーズランキングでもBMWを抑えて堂々のトップに立っているのがセアトである。
発足から4シーズン目を迎えたWTCCにおいて唯一のドライバーズタイトル保持者であるアンディ・プリオール選手、そしてマニュファクチャラーズタイトルを独占し続けてきたBMWにとっては、シリーズ後半での逆転劇を現実のものにするためにも、絶対に負けられない一戦となる母国ラウンドである。
第1レースでは、そんなBMW勢が気迫の走りを見せた。その主役はアウグスト・ファルファス選手。土曜日に2回行なわれるフリー走行ではともにトップタイムをマーク、予選結果こそ6番手に沈んだものの、決勝前のウォームアップでは再びトップタイムを奪って好調さを見せていた。
ファルファス選手はロケットスタートを披露、混乱が起こりやすいオッシャーズレーベンの1コーナー、左の直角に近いターンを巧みなライン取りで走ると、なんと一気にトップの座を奪った。
ファルファス選手はそのまま独走態勢に持ち込み後続とのリードを拡げ、第7戦ポー(フランス)以来となる今季2勝目を飾った。
これに続いたのはシボレー勢、5周目で2番手に浮上したロブ・ハフ選手が準優勝、6周目で3位になったアラン・メニュ選手が揃って表彰台を獲得した。
一方、悔しい結果に終わったのはセアト勢で、前戦イギリスの第2レース(第14戦)に続いて1台も表彰台を飾ることが出来なかった。
またBMW勢でもアンディ・プリオール選手は8周目にコースオフを喫して無念のリタイアとなってしまっている。
もう1台注目すべきは14位で完走を果たしたヤープ・ヴァン・ラゲン選手が駆るラーダ110。ジェームス・トンプソン選手が駆るホンダアコードを抑えて、今季最上位を獲得した。
第2レースは第1レース終了から3時間ほど経過したヨーロッパ中央時間の15時50分にスタート。
リバースグリッドによりポールポジションはBNW Italy-Spainのフェリックス・ポルテイロ選手、2番手にはガソリンエンジンのセアトレオンを駆るトム・コロネル選手、以下ディーゼルターボエンジンのセアト勢がリカルド・リデル選手、ジョルディ・ジェネ選手、ティアゴ・モンテイロ選手と続く。
スタートして最初の左コーナー、ここでは昨年も多重クラッシュが発生してセーフティカーが導入されているのだが、やはり今年もアクシデントの現場となってしまった。
上位陣も多数が巻き込まれて順位をドロップしたりリタイアを余儀なくされた中、ポールからスタートしたポルテイロ選手は後方での混乱をよそに快走。
これを追うのはトム・コロネル選手、テール・トゥ・ノーズでトップ奪取を狙うも、ポルテイロ選手は全く付け入る隙を与えない。
結局、ポルテイロ選手が逃げきりを果たしてポール・トゥ・ウィン、嬉しい今季初優勝を獲得。
2位はコロネル選手、3位には7周目でジェネ選手をかわしてポジションを上げてきたシボレーのハフ選手が入って前戦の第2レース(第14戦)から3戦連続の表彰台獲得となった。