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Super Taikyu Round 7
開催日程
予選 : 2008年11月15日(土)
決勝 : 2008年11月15日(土)
開催場所
ツインリンクもてぎ
ロードコース
(栃木県)
天候/路面
晴れ/ドライ
決勝時間
105Laps
(1Lap = 4.801km)
参加台数
39台 (ADVAN装着 39台)
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2008年のスーパー耐久シリーズもいよいよ最終戦。
今大会では通常のロードコースでのシリーズ戦と、スーパースピードウェイと名付けられている国内唯一のオーバルレーシングコースを舞台にしたスペシャルステージ戦のダブル開催となる。そのため変則的なスケジュールとなり、シリーズ最終戦は土曜日に予選と決勝を行う1DAYレースとされた。

予選で総合ポールポジションを獲得したのは、前戦でシリーズチャンピオンを確定させている谷口信輝選手組の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」。ファリーク・ハイルマン選手組の50号車がこれに続いて、今回もBMW勢がフロントローを独占した。

2台はレースがスタートしてもそのポジションを脅かされることなく周回を重ねていく。むしろ28号車は序盤からハイペースでラップを刻んで、50号車をも引き離して独走態勢を早々に構築。
このままフィニッシュまで28号車が主導権を握り続けるかと思われたが、チェッカーまで残り5周となったところでピットイン。今シーズン初めて決勝でJ.アズミ選手がステアリングを握るためのドライバー交代を行ったが、ここで交代に時間を要してしまった。
この間に50号車がストレートを駆け抜けてトップを奪い、そのままフィニッシュして今シーズン3回目となる表彰台の真ん中をゲットした。

ST-2クラスは前戦同様に予選から速さを見せたランサーエボリューションIX同士の一騎討ち。
56号車「眠眠打破ランサー」と6号車「DIXCEL☆新菱オートEVO IX MR」がスタートからテール・トゥ・ノーズ状態で周回。両者が2回目のピットインを終えて、スタートを担当した56号車・服部尚貴選手と6号車・関豊選手に交代した最終スティントまで決着は持ち越された。
約10秒の差を6号車も詰めていくが、主導権は服部選手の手中にあったようで巧みなペースコントロールで接戦に持ち込ませることを許さない。
このまま「眠眠打破ランサー」が二戦連続でウィニングチェッカーを受けることに成功、ST-2クラスでその存在感を大いに高める結果となった。

シリーズ争いの方はエンジントラブルで本領発揮が叶わなかったものの「シーケンシャルエンドレスアドバンランサー」が5位でフィニッシュして悲願のチャンピオンを獲得。また、3位表彰台に食い込んだ「RSオガワADVANランサー」がシリーズ2位、二戦連続で準優勝を飾った「DIXCEL☆新菱オートEVO IX MR」がシリーズ3位の座を手中におさめた。
 
ST-3クラスは予選で圧倒的な速さを見せた39号車「TRACY SPORTS eeiA NSX」がスタートダッシュをかけるものの、後方から6番手スタートの15号車「岡部自動車ディクセルZ」がグングンとポジションを上げて猛追。
ピットインを経ても続いた接戦は、遂に15号車が39号車を捕らえてトップに立ったが、激しいプッシュでブレーキが音を上げてしまい緊急ピットインを強いられて万事休す。

この混戦で最後にトップを奪ったのがコンスタントラップの速さと安定感の高さに定評のある「FINA ADVAN M3」、今シーズンのシリーズタイトルは惜しくも逃しているものの最終戦で意地を見せて今季初優勝を飾った。
2位は39号車、3位は既にチャンピオンを確定させている333号車「H.I.S.イングスZ」という顔ぶれが表彰台で笑顔を見せた。
 
ST-4クラスはST-2クラスとともにチャンピオン争いが最終戦に持ち越しとなっていたが、予選から速さを見せたのは51号車「AGY ings インテグラ」。今季、不参加の第2戦と、ステアリングのトラブルで2位だった第4戦・十勝24時間を除いて優勝を獲得している51号車は王座を賭けた最終戦でも圧倒的な強さを見せる。

スタート直後から好走を見せて、唯一懸念されるのはトラブルやアクシデントによる後退だった。しかし安定したハイペースラップはトラブル発生の兆候を微塵も見せずにトップのままでピットイン。
そのピットストップも1回目はドライバー交代を含めて作業は一切行わずに規則上の義務ピットイン回数をクリアするための"ストップ・アンド・ゴー"でトップのままコースに復帰。
結果的にはシビック勢はおろか、インテグラ勢のライバルに全く付け入る隙を与えない完璧なレース運びで有終の美を飾り、優勝でシリーズチャンピオンの座を手中におさめた。

2位には序盤51号車に食らいついていた31号車「J-WAVE エンドレス YH DC5」、そして3位には76号車「Racing Modulo ADVAN Type R」という前戦・SUGOと同じ顔ぶれが表彰台を飾る結果となった。
Driver's Voice
HINOKI選手  
 【今回の成績 : ST-2クラス5位 (シリーズチャンピオン)】
今年から自社メンテナンスになったことで、全てを自分のところでやってきたのですが、こんなに上手く行くとは思ってもいませんでした。砂子塾長選手の引退レースにも華を添えさせてもらうことが出来ました。
来年は追われる立場になりますが、エボリューションXを投入していきたいとも思っています。また良いシーズンを戦えるように頑張ります。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
今大会はシリーズ最終戦とオーバルコースでのスペシャルステージ戦というダブル開催となったことから、横浜ゴムでは約2,300本のタイヤを用意した。
スーパー耐久シリーズはワンメイクコントロールタイヤ制度は導入されていないが、今シーズンは十勝24時間レースに設けられている大会独自クラスを除いたシリーズ戦参戦車両の全てがADVANを選択。また、十勝24時間レースにもエコ・レーシングタイヤを装着したマシンが参戦してクラス優勝を飾るなど、タイヤパフォーマンスの高さを大いにアピールした。
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