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Super Taikyu Round 5
開催日程
予選 : 2008年9月6日(土)
決勝 : 2008年9月7日(日)
開催場所
岡山国際サーキット (岡山県)
天候/路面
晴れ/ドライ
決勝時間
135Laps
(1Lap = 3,703m)
参加台数
33台 (ADVAN装着 33台)
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全7戦のスーパー耐久シリーズも後半戦に突入。第5戦の舞台は10月に日本初上陸を果たすWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の会場でもある岡山国際サーキットだ。

例年9月上旬開催となっている岡山ラウンドは、厳しい残暑の中での戦いとして知られている。その過酷さはSUPER GTのマレーシア戦や鈴鹿1000kmとも並び称されるほど。
今年は決勝スタート前のピットウォーク中に通り雨があったものの、スタート時点では太陽が再び顔を出して終始ドライコンディション、蒸し暑い中での一戦となった。

今季はこれまで2台のBMW Z4M COUPEで参戦するPETRONAS勢が圧倒的な強さを見せているスーパー耐久だが、土曜日の公式予選では激しいタイムアタック合戦の末に10号車「Cenote ADVAN Z」の田中哲也選手/星野一樹選手/岡本武之選手組が初のポールポジションを獲得。
さらにBMWでのWTCC参戦を発表した青木孝行選手がAドライバーを努める1号車「ENDLESS ADVAN Z」が2番手につけてフェアレディZがフロントローを独占した。
 
日曜日の13時25分、500km(135周)のレースがスタート。
戦いが幕を開けると早々にBMWがその牙を剥き、1周目で3番手スタートの28号車を駆る谷口信輝選手が2番手に浮上すると、2周目ではトップに躍り出た。
ここからは周回毎に後続との差を拡げていく独走状態となり、大量のマージンを稼いで1回目のピットインで片岡龍也選手に交代。
片岡選手も快走を見せ、2回目のピットインではドライバー交代を行なわずに2スティントを連続走行、ライバルに寄せつけない走りで終わってみれば1分以上の大差をつけて第2戦仙台以来となる今季3勝目を飾った。

また中盤で2番手に立った50号車のBMW Z4M COUPE、柳田真孝選手/吉田広樹選手組も約10秒の差を守りきってチェッカー、終わってみれば4戦連続で「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」のワン・ツー・フィニッシュとなった。

ST-2クラスは予選2番手からスタートした6号車「DIXCEL☆新菱オートEVO IX MR」が1周目でクラスポールスタートの37号車「シーケンシャルエンドレスアドバンランサー」をかわして、トップのままで1回目のピットイン。しかしここでセルモーターのトラブルにより再始動に手間取って万事休す。
再びトップに立ったのは37号車、コース上でのスピンで一旦は20号車「RSオガワADVANランサー」のその座を譲ったものの、再び逆転を果たして今季3勝目に向けての力走を続けた。
ところが2回目のピットインでピットロードの制限速度60km/hをオーバー、痛恨のドライビングスルーペナルティを課せられてしまう。

これで難なく20号車がトップを奪還、WTCCモンツァと岡山にアコードで参戦する谷口行規選手の好走もあって、RSオガワが2006年の第4戦・富士以来となる久しぶりの優勝を飾った。
この結果、シリーズランキングはトップだった11号車「オーリンズ・ランサーEVO X」が燃料漏れでリタイアを喫したこともあり、37号車が78点としてランキングリーダーに立ち、2番手が63点の11号車、そして今回優勝の20号車が59点として3番手に躍進した。

ST-3クラスは予選こそ3番手に沈んだものの、今季これまで3勝を飾ってランキングリーダーとなっている333号車「エクセディH.I.S.イングスZ」が強さを見せた。
来場した大応援団の声援を受けて前嶋秀司選手と佐々木雅弘選手が序盤で奪ったトップの座を堅守、終盤には後続の猛追を受けたものの今季4回目のウィニングチェッカーを受けてチャンピオン獲得に大きく一歩近づいた。

ST-4クラスは昨年のここ岡山でデビューした51号車「AGY ings インテグラ」が予選から本領を発揮。クラスポールからスタートすると、一度たりともその座を脅かされることのない"横綱相撲"で快勝を飾って今季3勝目、シリーズランキング争いではトップの76号車「Racing Modulo ADVAN TypeR」に1点差と迫り、残り2戦はより白熱した戦いとなりそうだ。
Driver's Voice
谷口行規選手  
 【今回の成績 : ST-2クラス優勝 (総合6位)】
ラッキーな面もありましたが、チームの力と阪口良平選手の走りのお蔭で勝つことが出来ました。
ランサーは、そこそこの良いタイムまでは簡単に出せますが、そこから先は独特のテクニックが必要という印象です。
朝のフリー走行でオーバーステアが強かったので、僕が提案したセッティングの方向がちょっと外してしまったようで、決勝では大変な部分も正直ありました。ですから僕は決勝では淡々と安定したペースを守ることに専念しました。
燃料満タンで重い状態においてフロントのみ新品タイヤを装着していたのですが、この状態は慣れていなかったのでちょっと大変でした。
最後はWTCCでも走ることになる岡山で優勝できたので、幸先良い感じですね(笑)。モンツァ、そして岡山でのWTCCでもこの調子で頑張ります。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
例年通り、暑さが厳しい中での一戦となった岡山ラウンド。
ピット作業による停車時間を少なくするために、タイヤ交換を2本に留める作戦は、今やスーパー耐久では常套手段となっている。
今回もST-2クラスで優勝したRSオガワのようにフロントのみ交換をしたり、ST-1クラスでは「ENDLESS ADVAN Z」が負担の大きい左側の前後2本のみ交換といった戦略を実践した。
こうした戦略を気温/路面温度ともに高い一戦で躊躇なくとることが出来るのも、ADVANレーシングタイヤの優れたグリップ性能と摩耗性能のバランスによりものであると言える。
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