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Super Taikyu Round 4
開催日程
2008年7月19日(土)-21日(月)
開催場所
十勝スピードウェイ (北海道)
天候/路面
曇り/ドライ
決勝時間
24時間
(1Lap = 5,091m)
参加台数
28台 (ADVAN装着 26台)
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日本で唯一の24時間耐久、十勝24時間レースも1994年の第一回大会開催から15回目を数える。ル・マンなど海外の24時間レースに比べるとまだまだ始まったばかりと言われてしまうかもしれないが、夏の北海道・十勝における風物詩としてもすっかり定着、今年もその戦いの歴史に新たな1ページが刻まれた。
 
参加台数は28台とやや寂しいものの、大いに話題となったのが「ヨコハマeco MOTION Z sato」。
十勝24時間はスーパー耐久シリーズの第4戦として開催されるが、24時間レースの独自クラスも別枠で設定されており、EC-2クラスからの参戦となった。
横浜ゴムが新たに開発した非石油系資源使用率を高めたエコレーシングタイヤを装着、植物由来のアルコールを3%、ガソリンに混合したバイオフューエルを燃料に用いている。
 
20日(日)の午後3時に決勝レースがスタート。
序盤からST-1クラスのPETRONAS勢とENDLESS ADVAN Zがトップグループを形成、スプリントレースさながらのハイペースで周回を重ねていく。
 
この3台がレースをリードして三つ巴の戦いを展開していくが、長い夜が明けて戦いがひとつのヤマ場を迎えたとき、ENDLESS Zがミッショントラブルを抱えてしまい、徐々に2台のBMW Z4Mとの差が開いていく。
 
この差は埋まることなく最後はPETRONASのBMW勢がワン・ツー体制に持ち込み、終盤までチームメイト同士が激しいバトルを展開。
チェッカー間際までテール・トゥ・ノーズの総合争いを展開して多くの観客を魅了、最後は50号車のF.ハイルマン/柳田真孝/片岡龍也選手組が28号車の谷口信輝/織戸学/吉田広樹/J.アズミ選手組を抑えて富士でのシリーズ第3戦に続いて今季2勝目を飾り、チェッカードライバーとなった片岡選手は十勝24時間レース二年連続総合優勝を飾った。
 
ST-2クラスは過酷なサバイバルレースが今年も繰り広げられた。
レース前半でランサーエボリューションX勢はトラブルに襲われてリペアエリアに運ばれるなど大きくタイムロスを喫してしまう。
エボリューションIX勢がトップ争いの主役となり、折り返しを迎える午前3時の段階でトップは「DIXCEL☆新菱オートEVO IX」、これを「シーケンシャルエンドレスアドバンランサー」と「オートバックス・森永チルミル・RSオガワランサー」が追う展開に。
しかし新菱ランサーもトラブルで優勝争いから後退を喫すると、大きなトラブルに襲われることの無かった2台が先行、シーケンシャルランサーが開幕戦以来の優勝、オートバックスランサーと新菱ランサーがともに嬉しい今季初表彰台を飾った。
 
ST-3クラスは開幕以来激しい優勝争いを繰り広げてきた「FINA ADVAN M3」と「エクセディH.I.S.イングスZ」が、十勝24時間でも主役に。
レース中盤までは岡部自動車ディクセルZがトップを走っていたが、ブレーキトラブルで後退すると、FINA M3とエクセディZの直接対決に。
しかし明暗を分けたのは21日の朝8時すぎにエクセディZに課せられた60秒のペナルティストップ、結果的にはこれが最後まで響いてFINA M3がトップのまま逃げきりに成功して十勝24時間を2年連続で制した。
 
ST-4クラスもトップ争いは熾烈を極めた。
今季のシリーズ戦で2勝を挙げているAGY ings インテグラが練習走行の時点から群を抜く速さを見せており、決勝でも序盤からレースをリード。
しかし日付が変わるころにパワーステアリングのトラブルが発生、長いピットストップを強いられて順位をドロップ。
代わってトップに立ったRacing Modulo ADVAN Type Rがノートラブルで24時間を走りきり、昨年に続いてシビックタイプRが十勝24時間の優勝を飾る結果となった。
 
そして注目のヨコハマeco MOTION Z satoだが、こちらは過酷な展開となった24時間でトラブルに襲われることもなく総合上位を常にキープ。
通常のタイヤ、そして燃料を用いるマシンと変わらぬパフォーマンスで周回を重ね、最後は近藤真彦選手がEC-2クラスのウィニングチェッカーを受けてフィニッシュ。
 
モータースポーツとエコロジーとの融合というこれからの時代に必要とされるであろう、大きな第一歩を刻む結果となった。
Driver's Voice
荒 聖治選手  
 【今回の成績 : 総合4位 (EC-2クラス 準優勝)】
エコレーシングタイヤは摩耗も良く、安定してポテンシャルを発揮してくれました。
総合トップ争いの中に入りたかったという思いはありましたが、やはりトップ3は速かったですね(笑)。しかしトラブルは一切ありませんでしたし、みんなで良い戦いが出来ました。
始まったばかりの挑戦ですから、これからより幅広い天候や路面状態にあわせたタイヤの開発を進めていくことで、可能性はどんどん広がっていくと思います。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
キャップトレッドに100%天然ゴムを使用するなど、非石油系資源の使用率を高めたエコレーシングタイヤは、約1ヶ前のシェイクダウンを経て、事実上ぶっつけ本番で24時間という過酷な戦いに臨んだ。
7月とは言え北海道は気温も低く、霧雨が降るなど難しいコンディションとなったが、タイヤのトラブルは一切なく丸一昼夜を通して安定したパフォーマンスを発揮し続けた。
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