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Super Taikyu Round 1
開催日程
2008年4月26日(土)
-27日(日)
開催場所
鈴鹿サーキット (三重県)
天候/路面
晴れ/ドライ
決勝距離
500km/87Laps
(1Lap = 5,807m)
参加台数
34台 (ADVAN装着 34台)
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2008年のスーパー耐久がいよいよ開幕。今季は三重県の鈴鹿サーキットでシリーズは幕開けを迎えた。
 
レースウィークを通じて好天に恵まれた開幕戦、公式予選から速さを見せたのは2台体制となって今季からタイヤをADVANにスイッチしたST-1クラスのBMW Z4M COUPE。
AドライバーとBドライバーがそれぞれマークしたベストタイムを合算して決勝グリッドに反映する独特の予選方式がスーパー耐久における特徴のひとつであるが、Aドライバー公式予選では1号車「ENDLESS ADVAN Z」の青木孝行選手がコースレコードを更新。
しかしBドライバー公式予選では50号車「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」の柳田真孝選手が青木選手のタイムを上回る2分09秒785をマークして、合算タイムでも堂々のポールポジションを獲得。
気温などの違いはあるものの今回同様にドライコンディションで行われた昨年の鈴鹿ラウンドで50号車の柳田選手がマークしているタイムは2分10秒732、タイヤをADVANにスイッチした今季は一気に1秒ものタイムアップを果たす結果となった。
 
決勝は500km/87周で競われる。
スタート直後から飛び出したのは50号車・BMWを筆頭に1号車・Z、そして28号車の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」、3台は後続を引き離してトップグループを形成すると三つ巴展開となっていく。

しかし19周目、快調にリードを拡げていた柳田選手の駆る50号車がまさかのスローダウン。デファレンシャルトラブルに襲われてしまいピットに戻ることを余儀なくされ、戦いは28号車と3号車の一騎討ちに様相を転じる。
 
28号車・BMWは片岡龍也選手がマージンを築いて吉田広樹選手にバトンを渡すと、吉田選手もこれをしっかり守りきって再び片岡選手にマシンをトップで返し、BMW Z4Mが初優勝の栄冠を手中におさめた。
 
ST-2クラスは2台のエボリューションXが注目の的となったが、予選で速さを見せてクラスポールを奪ったのはエボリューションIXで参戦する6号車「DIXCEL☆新菱オートEVO IX MR」。
総合でも5番手という好位置から決勝スタートを迎えた6号車が快走を見せる一方、猛追する11号車「オーリンズ・ランサーEVO X」も2番手まで順位を上げたが、縁石をまたいだはずみでブレーキダクトが脱落してひきずっての走行となり、修復を命じるオレンジディスク旗の提示よりピットインを余儀なくされる。
 
一時は万事休すかと思われたが、トップで1回目のピットインを済ませた6号車がハブボルトの締めつけ不良から再度のピットインを強いられて後退。
対する11号車は修復後に中谷明彦選手が猛追劇を披露、トップに立つと木下隆之選手にリレーしてエボリューションXの初優勝が刻々と近づいていると誰もが感じていた。
しかし、残り周回数が一桁になった後、1号車・Zとまさかの接触で大きくコースを外れてしまう。幸いにグラベルに捕まることはなかったものの、この隙に37号車「シーケンシャルエンドレスアドバンランサー」がトップを奪い、嬉しい今季初優勝を獲得した。
 
ST-3クラスは序盤から39号車「TRACY SPORTS eeiA NSX」と333号車「エクセディH.I.S.イングスZ」が熾烈なトップ争いを展開。
しかし39号車は1回目のピットインで自己のピット前をオーバーランして大きくタイムロス、対する333号車はノートラブル&アクシデントでチェッカーまで終始安定した走りを見せて、幸先よく開幕戦を優勝で飾った。
また終盤を受け持った小林且雄選手が驚異的な追い上げを見せた「FINA ADVAN M3」が2番手に食い込んだ。
 
ST-4クラスはシビック vs インテグラという対決の構図だが、今回は熟成度で勝るインテグラ勢が強さを発揮。
中でも51号車「AGY ings インテグラ」はレースウィークを通じて群を抜いた速さで、決勝でも安定したハイペースラップを刻んで独走で優勝を飾った。
対するシビック勢では新規参入組を抑えて、昨年のチャンピオンである76号車「Racing Modulo ADVAN Type R」が4位を獲得し、これが最上位となった。
Driver's Voice
片岡龍也選手  
 【今回の成績 : 総合優勝 (ST-1クラス 優勝)】
今年からチームに参加させてもらうことになりましたが、昨年は速さを見せていたもののなかなか優勝に届かないという状況が続いていたことは知っています。
昨年から戦っている柳田選手には「先に優勝しちゃってごめんなさい」という感じですが(笑)。
2台体制で戦っていますが、これからも遠慮することなく勝ちを狙っていきますので、50号車ともどもペトロナスチームの応援をよろしくお願いします。

HINOKI選手  
 【今回の成績 : 総合3位 (ST-2クラス 優勝)】
今はとにかく感無量という心境です。
今シーズン初めて自社メンテナンスでの参戦を果たしたのですが、とにかく分からないことだらけで多くの皆さんの助けが合ってここまで出来ました。
今回の結果を機に、これからも優勝を目指して三菱自動車さんやスポンサーの皆さんに喜んでいただける良いレースをしていきたいと思います。

前嶋秀司選手  
 【今回の成績 : 総合6位 (ST-3クラス 優勝)】
今回は気持ちよい勝ち方でした。表彰台の中央に立てて、本当に嬉しいです。
今年は体制が昨年とは変わっているのですが、今回のレースは「完璧!」と言える内容だったので、今年は表彰台の真ん中を定位置にしたいですね。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
耐久レースということでチーム間の戦略の違いも勝敗を左右する大きな要因となるスーパー耐久。
特にピットストップ時間を短縮するためのタイヤ無交換作戦は効果的な戦略のひとつであるが、ADVANレーシングタイヤが持つ高いグリップ性能と両立された長いライフは、チームが幅広い選択肢の中から戦略を決定できることに貢献している。
また、コントロール性能の高さは、ツーリングカーを初めてドライブする選手などでも違和感なくタイヤのパフォーマンスを充分に引き出すことの出来るもので、こうした高いタイヤ性能がスーパー耐久参戦チームやドライバーから圧倒的な支持を集める結果となっている。
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