ADVANではドイツのF3シリーズにコントロールタイヤを供給していますが、それはマカオ用とは違ったタイヤなのです。1983年から供給を始めたマカオ用は、マカオのために特別にチューニングしたもので、もちろん最新のデータを入れてありますが、マカオ専用として進化しています。
今回は環境対応が主な課題でしたが、どうせ変えるなら一緒にということで、タレが少なく、グレーニング対策も施しています。今年1年間、様々なタイヤで培ってきた最新の技術を投入した、言うならば"2008年シーズンの集大成"的なタイヤになっています。
最近では、各チームのレベルが上がってきて、ますますシビアな闘いになっていますが、それはタイヤも同じです。ライバルと戦うのと違ってコントロールタイヤの場合は勝ち負けはないですが、全ドライバーから"不満のでないタイヤ"を目指しています。
ドライバーやチームだけでなく、レースが成功裏に終わって主催者も含めて"笑顔で終われるレース"になると、初めて達成感を味わうことが出来ますね。