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JRC Round 10
開催日程
2008年11月22日(土)
〜23日(日)
開催場所
愛知県・新城市周辺
天候/路面
晴れ/ドライ(ターマック)
総走行距離
312.31km
SS総距離
79.48km
参加台数
56台 (ADVAN装着 20台)
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全日本ラリー選手権の最終戦が、昨年に続いて愛知県の新城市を舞台に開催された。
昨年から全日本戦への昇格を果たした「新城ラリー」は、内閣府による新城市DOS地域再生プラン事業としても認定を受けており、"街おこし"の核となるイベントのひとつに位置づけられている。
 
大会は新城市がバックアップ、そしてこの地に工場を構える横浜ゴムも大会の盛り上げに一役かうこととなった。
ヘッドクオーターやサービスパークといったラリーの中枢機能が集められたのが桜淵公園、徒歩圏内にはギャラリーステージも設けられておりファンにとって観戦の利便性が高いレイアウト。
さらにイベント広場も設けられ、ここではセレモニアルスタート/フィニッシュのほか、篠塚健次郎選手らゲストドライバーによるトークショーやデモラン、ADVANグッズなどが当たる抽選会、往年のラリーマシン展示など多彩な催しが行われた。横浜ゴムもブースを出展、SUPER GTでも大人気のフェイスペインティングや、映画「スピードレーサー」のマッハ号展示などを行った。

また紅葉の名所として知られる市内の鳳来寺山では「もみじまつり」が開催されていたが、ラリー2日目となる23日(日)は鳳来寺秋季大祭も行われたことから、新城市内はイベント一色。市内中心部とラリー会場は無料のシャトルバスで結ばれたこともあり、土曜・日曜ともに大勢の市民や中部・関西などのラリーファンが来場、その数は2日間で1万8千人という盛況ぶりとなった。

競技は初日に8本、二日目に5本、計13のSS(ステシャルステージ)が設定され、両日ともに2本ずつのギャラリーステージも設けられた。
路面はオールターマック(舗装路)だが、テクニカルな林道がある一方で、元は有料道路だったハイスピードレイアウトの県道も初めてSSとして使われることになり、多彩なコースは選手からの好評を博した。

22日の午前8時、朝早くから大勢のギャラリーが詰めかけた桜淵公園でセレモニアルスタート。ゼッケン4番をつけた奴田原文雄選手/小田切順之選手組の「ADVAN-PIAAランサー」を筆頭に、全日本選手権クラスに20台が参戦したADVAN勢も大きな声援を背に次々にスタート。

最終戦ということで来期を見据えて奴田原選手組は245/40R18サイズ、チームメイトの田口幸宏選手/佐藤忠宜選手組は255/40R18サイズのADVAN A050を装着してステージへと向かった。
早朝のステージは気温/路温ともに低い上に朝露が路面をうっすらと濡らしている。さらに杉林の中を走るロケーションのステージでは太陽がほとんど路面を照らさないために、思った以上にスリッピーなコンディションとなった。

序盤のステージを着実に走った奴田原選手組は2番手で迎えたSS4・13.83kmと距離のある「雁峰ミドル2」、続くSS5・3.71kmの高速ステージ「のんほいショート2」で立て続けにベストタイムを叩き出して逆転を狙う。
また、田口選手組もSS4を終えて3番手につけてさらなるポジションアップが期待されたが、SS5でガードレールにヒットしてクラッシュを喫してしまい、こちらは無念のリタイアとなってしまった。
 
初日を2番手で終えた奴田原選手組、二日目も追撃の手を緩めることなくトップを走る勝田範彦選手組のインプレッサを追う。そしてSS12・4.66kmの「大平2」で奴田原選手組の猛追から焦りが生じたのか、勝田選手組がオフィシャルの指示よりも1分早くスタートさせる。これに対してスタート違反としてのペナルティ600秒が課され、最後までミスの無い走りを見せた奴田原選手組が今季2勝目を飾って2008年シリーズを締めくくった。

JN3クラスはパワーに勝る現行型シビックタイプRが速さを見せたが、インテグラを駆るADVAN勢もしっかりと上位争いの一角を占める存在に。初日はSS2で永由元人選手/馬場裕之選手組の「BPFクスコADVANテインFTランサー」、続くギャラリーステージのSS3では松本琢史選手/萠抜浩史選手組の「OUTER-PLUS・BRIG・Exige」、さらにロングのSS4では高田修選手/田中直哉選手組の「ADVAN安斉ワークスインテグラ」と、ADVAN勢がステージベストを連発。
最後は惜しくも優勝には一歩届かなかったものの、高田選手組がクラス2位、仲鉄雄選手/藤戸栄司選手組の「常盤歯科sixsence ADVAN ゼロスインテ」が3位表彰台を獲得した。
 
チャンピオン争いの最終決戦が繰りひろげられたJN1クラスは波乱の展開に。
シリーズリーダーの明治慎太郎選手/山田深雪選手組に初優勝とチャンピオン獲得の期待が集まったが、SS1でシリーズ2番手のライバルが早々にリタイア。これで明治選手組が圧倒的に有利になったかと思われた矢先のSS3で、今度は明治選手組がまさかのリタイアを喫してしまう。
二日目になってトップはシリーズ3番手のライバルだったが、こちらも終盤になってマシントラブルに襲われる。
このような激しい生き残り戦を見事に制したのが、「安斉自工 TG旭 OKU アドバン EP」の小泉茂選手/小泉由起選手組。横浜市のタイヤガーデン旭で店長を務める小泉茂選手は、昨年に続いてこの新城ラリーに夫婦クルーで参戦。昨年は3位表彰台を獲得しているが、今回はラリー人生で初めての優勝を新城で獲得、表彰台では満面の笑みを見せてくれた。

そして熱心なラリーファンから最も注目を集めたのがJN1.5クラス。
今季から発足したこのクラスでチャンピオン争いの主役を演じているのがベテランの大庭誠介選手。往年のADVANラリーチームで幾多の栄冠を勝ち取り、日本のラリー界を牽引し続けてきた大庭選手は、自ら"60歳定年"を宣言して今季限りでの現役引退を表明しており、今回の新城ラリーがラストランとなったのだ。

最後の参戦となる全日本選手権もファンの期待に応える熱い走りを見せてくれた大庭選手。残念ながら初日のSS7で優勝争いからは脱落してしまったものの、二日目も賞典外ながら出走を果たしてステージを駆け抜けた。
大会終了後には多くのファンがサインを求めたり、関係者が労いの言葉をかける場面が見られ、大庭選手のラストランは大勢の人の記憶に深く刻まれることとなった。
Driver's Voice
奴田原文雄選手  
 【今回の成績 : 総合優勝 (JN4クラス優勝)】
前戦のハイランドマスターズでは、ADVAN A050の255/40ZR18サイズを履きましたが、今回は245/40ZR18サイズをチョイスしてラリーを戦いました。
摩耗も少ないですし減りも均一ですので、前後交換は行いましたが、セクション1と2はタイヤ交換は行わずに走りました。

大庭誠介選手  
今回が最後のラリーとなりましたが、充分に楽しめました。
最後ということで自分なりに「悔いのないラリー」にしようと思って臨んだのですが、ちょっと悔いの残る結果になってしまいましたね(笑)。でも、最後のSSはキッチリと走りきりました。

ラリー人生40年、振り返れば思い出に残っているラリーというのは国内に限らずたくさんありますが、イギリスでのRACラリーやラリーGBが一番記憶に残っていますね。
こうして40年に渡ってラリーをやって来られたのも、横浜ゴムをはじめとした多くの皆さんのお蔭です。本当にありがとうございました。

※写真 : 競技終了後、大井こずゑ選手が選手や関係者を代表して花束を贈呈。笑顔で受け取る大庭誠介選手。
Technical Information|テクニカル・インフォメーション
今年が全日本ラリーとしては2回目の開催となる新城ラリー。
昨年は天候が悪くウエットだったということもあるが、路面のμが非常に低いというイメージがあった。今回、レッキの後、ドライバーからは「μは結構高いかもしれない」というインフォメーションもあったが、レグ1は思った以上に気温が低かったことで難しい点もあったようだ。
新城市には横浜ゴムも工場を構えることから、お膝元での開催となる「新城ラリー」。全日本選手権カレンダーとして二年目の開催は二日間で1万8千人という大勢のギャラリーが詰めかける大盛況。
その中で奴田原選手組が優勝を飾ったことは、来期に向けての弾みを着けることにもなり大きな価値のある一勝となった。
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