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JDC Round 6
開催日程
2008年8月31日(日)
開催場所
輪島市門前モータースポーツ公園 (石川県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
146台 (ADVAN装着 23台)
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全日本ダートトライアル選手権は早くも終盤に突入し、シリーズ争いに決着がつくクラスも出始めている。
そんな中で注目を集めているのが、荒井信介選手が参戦しているSA2クラスだ。
序盤に連勝を重ねてシリーズをリードしていた荒井選手だが、シリーズ中盤になって調子が上向きになってきたライバルに2連勝を許したことにより、この門前での結果が非常に重要な意味を持ってきた。
ここで荒井選手が勝てば逃げ切ってシリーズを手中に収められるが、勝ちを譲るとラストの2戦で一騎打ちの激闘を演じなければならない。しかも、今回の開催地はライバルにとってホームグラウンドとも言えるコース。

それに対して、荒井選手はルーズな路面に備え、ADVAN A035の195/65R15を用意して挑んだ。最近の全日本戦では205/65R15を使うことが多いが、タイヤ幅が狭い195サイズは面圧を高めることができ、適応レンジをルーズ寄りに広げることができる。
門前のコースは右サイドと左サイドで微妙に路面の質が異なり、今回のコースレイアウトで言えば左サイドを主体にした前半はA031寄りのルーズ目な路面、後半の右サイドはADVAN A036が適正という複雑な状況だった。本番当日の天候や路面の変化まで予測することは困難なため、A036とA031に加えて、ADVAN A035の205と195を用意して万全の体制を組んでいた。

幸いにも天候は晴天となったが、それでも路面状況を読み取るのは難しく、タイヤチョイスに悩む選手の姿が多く見受けられた。
荒井選手は、結果的にADVAN A035の195サイズを選択。それが大正解で、2番手に対して2秒近い大差をつける1分43秒919のリザルトを残すことができた。
2位のタイムは45秒台、3位のタイムは46秒台だから、いかに荒井選手の走りが際立っていたかが分かる。

午後の2トライ目は、さらに砂利が捌けたラインが広がったこともあり、荒井選手はADVAN A036をチョイスする。何人かの選手が44秒台で走って荒井選手の1トライ目のタイムに迫るが、それを上回ることができない。
結果的に、荒井選手がトライを開始した段階で優勝が確定していたのだが、前走者のゴールの前に走行を開始しなければならない荒井選手はフルアタックで挑む。
だが、少しラインを外したことでラフな路面の上に乗ってしまい、1本目に自分が叩き出したベストタイムを上回ることはできなかった。

「途中でロスしたのが分かっていたから、ダメかも知れないと思ったよ。よかった! というのが正直な感想だね。まあ、ここを落としたとしても有利なことは間違いないんだけど、やっぱり早くシリーズを決めたいからね」と荒井選手。
会心の笑顔というより、安堵の表情を見せた。

今シーズンは、タイヤの特性に合わせて走り方を変えたり、タイヤサイズを変えて適応レンジを広げるなど、様々な戦い方を見せてくれた荒井選手。
的確なドライビングと状況の読みで、シリーズ優勝を勝ち取ることができた。

他のクラスでは、N2クラスでアルトの小川静夫選手が3位入賞、SC2の鈴木功敏選手が2位の成績を収めている。
SC2の鈴木選手はトップとコンマ1秒という僅差だっただけに悔しいところ。
とはいえ、シリーズ争いは混沌としており、次戦の結果が展開の鍵を握る。
Driver's Voice
荒井信介選手  
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
205と195はタイヤの幅が少し違うだけのように見えますが、実は特性も手応えも違います。
ここ門前は路面状況を読むのが難しいコースで、選択肢を広げたかったんです。結果から言えば、それが見事に的中して逃げ切れましたね。
2本目の途中でラインを外しちゃった時はダメか?と思いましたが、本当に勝てて嬉しいです。

小川静夫選手  
 【今回の成績 : N2クラス 3位】
このコースは相性がいいんでしょうね。
確かに地元ではありますが、他の選手と同じで一番走り込んでいるのは丸和なんですけれどね。
今回の大会は、2本目の勝負になると読んで、1本目からADVAN A035を履きました。うまくリズムにのることが出来ましたね。
TECHNICAL INFORMATION|テクニカルインフォメーション
195サイズのADVAN A035は、面圧を高められることでより深い砂利に対する適応性を確保している。
しかも、単にタイヤ幅を変えているのではなく、タイヤサイドの剛性をチューニングしており、ハンドリングの特性をよりマイルドに仕上げている。
様々な路面が混在する時は主となる路面に合わせてタイヤを選択することになるが、今回のようにウェット寄りの路面が多い時は、サイズ違いのタイヤを選択するという方法もある。
今回の荒井選手は、貴重なタイヤチョイスの選択肢を見せてくれた。
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