Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2007 / Round 19 and 20 News Index
ひとつ前に戻る
WTCC Round 19&20
開催日程
2007年10月5日(金)
〜7日(日)
開催場所
モンツァ (イタリア)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
決勝周回数
第19戦 : 9周
第20戦 : 9周
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)開催地の中で屈指の高速コース、イタリアのモンツァを舞台に今シーズン10大会目となる第19戦&第20戦が開催された。
 
多くの魅力に満ちているWTCCだが、そのうちのひとつとして挙げられるのが「常にレースの勝者を予想するのが難しいドラマ性の高さ」。この"ドラマ性"を生み出している要因のひとつにウェイトハンディ制の採用がある。
WTCCの場合も同制度を採用する他のカテゴリー同様にレース結果などに応じて規定のウェイトを搭載することが義務づけられている。そして、その累積最大重量は今シーズンは60kgとされているのだが、実にモンツァに臨んだなかで6人のドライバーが60kgのウェイトを搭載してスタートを迎えることになった。この中にはドライバーズタイトル争いを繰り広げているBMWのA.プリオール選手とA.ファルファス選手、セアトのY.ミューラー選手も含まれれている。
 
10月6日、曇り空ながらも路面がドライコンディションに保たれる中で公式予選が行われた。
日曜日の第1レース(第19戦)のスターティンググリッドに結果が反映される予選であるが、なんとこの予選でトップ3をセアトが独占。しかもトップタイムのY.ミューラー選手を筆頭に、2番手のJ.ジェネ選手、そして3番手のG.タルクィーニ選手と、3台ともにディーゼルエンジン搭載モデルである。
前戦までは2台体制だったディーゼルエンジンの「TDI」は、新たにタルクィーニ選手のマシンも加わって3台体制となった。
9月にカタルニアで行われたセアト・スポーツのテスト走行で初めてTDIのステアリングを握ったタルクィーニ選手だが、緒戦から好調な走りを披露した。
 
予選から一夜明けた7日、ディーゼル車による表彰台独占をも現実味を帯びてくる中で迎えた第1レース(第19戦)の決勝。
スタートから快調にレースをリードするセアト勢だが、8番手スタートから激しい追い上げを見せたのが地元イタリアのアルファロメオ156を駆るJ.トンプソン選手。3番手まで登り詰めて表彰台圏内に入っても、なお前を行くセアトをテール・トゥ・ノーズで猛追。最後はセアトがワン・ツー体制を死守してチェッカーを受けてドイツ戦に続くTDIでの2勝目を飾ることに成功した。
またドイツ戦から横浜ゴムのアルミホイール「ADVAN Racing RS」を装着して戦っているプロチーム・モータースポーツのL.ランゴーニ選手がインディペンデントクラスのトップでフィニッシュ、表彰台で母国・イタリアのファンから喝采を浴びた。

上位8台をリバースグリッドとしてスタートする第2レース(第20戦)。ポールスタートはシボレーのR.ハフ選手、2番手からはドライバーズランキング2位のBMWを駆るA.ファルファス選手がスタートを迎える。
第1レースではランキングトップのA.プリオール選手がノーポイントで終わっているだけに、ファルファス選手としては何としても上位フィニッシュでランキングトップの座を奪還したいところ。
 
しかしスタート直後にファルファス選手のBMWは3番手スタートだったセアトのタルクィーニ選手との接触からリタイアを喫してしまう。更にプリオール選手までもがその直後にリタイアとなってしまい、BMW勢にとっては悪夢のような展開に。
 
一方のセアト勢は好調さが衰えることなく、第1レースで準優勝を飾ったJ.ジェネ選手の駆るレオンTDIが着々とポジションをアップ。ポールスタートだったシボレーのハフ選手をも抜きさってトップを奪うとチェッカーまでマシンを導き、レオンTDIがモンツァを完全制覇することに成功した。
また52,000人の大観衆が詰めかけたモンツァだったが、その中で多数を占めていたであろう地元イタリアのアルフィスタから声援を受けていたトンプソン選手も快走、2レース連続で3位表彰台を飾った。
 
この結果、ドライバーズタイトル争いはランキングトップに立っていたA.プリオール選手がモンツァではノーポイントという予想外の展開に。
モンツァを終えたランキングはBMWのA.プリオール選手とセアトのY.ミューラー選手が同点トップ、10点差でBMWのA.ファルファス選手、12点差でアルファロメオのJ.トンプソン選手と続いている。
 
次はいよいよシリーズ最終戦、伝統のマカオグランプリという大舞台で2007年のWTCCチャンピオンドライバーを決するだけに、見逃せないの一戦となる。
Fuatured Driver|注目のドライバー
ルカ・ランゴーニ選手  
1968年9月23日、イタリア・ボローニャ生まれ。
1989年にレースデビュー、翌'90年からイタリアF2000に参戦。'93年からはイタリアF3選手権で戦い、'95年にはダラーラ・フィアットアバルトを駆って5勝を挙げ、初のシリーズチャンピオンを獲得。
'96年、FIAインターナショナルF3000選手権にステップアップ。
'99年からはルノースポーツクリオ・インターナショナルトロフィーに参戦、2000年から2003年まで4年連続でチャンピオンを独占。
2004年、WTCCの前身となったETCC(FIAヨーロッパツーリングカー選手権)にアルファロメオで参戦、最上位は7位。
2006年からWTCCへの参戦を開始、2006年のスペイン・バレンシア戦では2位表彰台を手中におさめている。
Circuit|サーキット紹介
アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ (イタリア)
 
ミラノの北およそ20kmという立地の、F1イタリアグランプリ開催地としてもお馴染みの「モンツァ」。
全長は5,770mで、公道を封鎖して開催されるマカオを除いた常設サーキットコースとしては、WTCC開催地の中で最も距離が長い。
高速型サーキットコースとして知られており、例えば予選結果を見ると今年モンツァでトップタイムをマークしたY.ミューラー選手(セアト)の平均車速は174.53km/h。開幕戦クリティバがモンツァの次に平均車速が高いのだが、クリティバのポールシッターであるJ.ミューラー選手(BMW)の平均車速は156.92km/h。このデータからも、モンツァが如何にハイスピードレイアウトであるかをお分かり頂けるだろう。
WTCCにおいては前身のETCC時代からBMWと地元・イタリアのアルファロメオが覇を競い合ってきた。今期は遂にセアトが優勝を飾ったが、やはり地元の声援は大きな力になるようで、2レースともにアルファロメオが表彰台を獲得している。
ひとつ前に戻る