6月3日(日)、フランスのサルテ・サーキットにおいて「第75回 ル・マン24時間レース」の公開練習走行が行われた。
レース本番を2週間後に控えたタイミングでの練習走行ということ、さらに公道を封鎖したコースで開催されるがゆえに練習の機会もごく限られることから、多くの参加者が練習走行に姿を見せた。
今年のル・マン24時間で24回目の参戦を果たす横浜ゴム。
ADVANレーシングタイヤを装着して、2007年は伝統の一戦に2台のマシンが挑む。
1台はLM-GT1クラスに参戦するランボルギーニ・ムルシエラゴRGT-LM。
SUPER GTでもお馴染みのJLOC(日本ランボルギーニ・オーナーズ・クラブ)が昨年に続いてのル・マン参戦を果たす。
2年目の参戦となるが、好成績を目指してチーム体制を変更、タイヤはADVANがセレクトされた。
この日の練習走行ではタイム的には速さを見せつけるとまではいかなかったものの、決勝を想定したラップを重ねるとともに、マシンのセットアップに有用なデータを得られたようだ。
もう一台は名門・ザイケルモータースポーツからの参戦。
長くADVANとパートナーシップを組んでル・マンへの参戦を続け、昨年は僅差の2位、2001年にはクラス優勝も飾った名門チームであるが、残念ながらル・マンでその姿を見られるのは今季限りとなりそうだ。
チーム監督をつとめるP・ザイケル氏は事業に専念することを理由に、ル・マンから今季限りで引退することを表明している。
名門チームの歴史を締めくくる今季の参戦はプロフェッショナルドライバーをラインナップに入れず、あくまでもモータースポーツに参加して楽しむことを主眼に据えたジェントルマン・ドライバーたちがステアリングを握る。
公開練習でもマシンのセッティングを進め、来るべき本番に向けての準備が着々と進められていた。